2009/7/2
怖い絵 本
・「怖い絵」
著者:中野京子
出版:朝日出版社

20枚の西洋絵画を取り上げ、歴史的な裏付けを加えながら、その絵の見方・解説をした本。
まあ「絵の解説本」なんだけど、それを「怖い」という括りでまとめたところがアイディアだろうね。
実際評判が良くて、このあと、「2」「3」と発売されている。
「怖い」というのは、勿論「恐怖」につながる感情だが、それだけにとどまらない。
例えば表面的な理解の裏に、更に奥深い「何か」が見えるとき、そこに「怖い」という感情が浮かび上がってくることがある。
本書で取り上げられている作品のうち、例えばゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」や、ルドンの「キュクロプス」なんかは、見ただけで「怖い」絵で、ストレートに「恐怖」につながる作品だと思う。
表紙になってる「いかさま師」なんかも、人間の醜い面が窺えて、実に「怖い」。
でも本書で最も面白いのは、画家自身も意識していなかった「深み」が、歴史の中に置かれたその絵画の位置づけによって浮かび上がってきて、そこに「怖さ」が感じ取れることを指摘している部分だろう。
ダヴィッドの「マリー・アントワネット最後の肖像」や、レービン「イワン雷帝とその息子」なんかが、それ。
特に前者は、本書の作者がツヴァイクの「マリー・アントワネット」の訳者であり、今も朝日新聞の「ベルばらKids」に関わっていることもあり、なかなか「深い」ヨ。
僕自身はあんまり西洋絵画には興味ないんだけど、この本は「読み物」として面白かった。
だからって「絵画にはまる」ってことはないけどね。
続編も読みたいと思っております。
著者:中野京子
出版:朝日出版社

20枚の西洋絵画を取り上げ、歴史的な裏付けを加えながら、その絵の見方・解説をした本。
まあ「絵の解説本」なんだけど、それを「怖い」という括りでまとめたところがアイディアだろうね。
実際評判が良くて、このあと、「2」「3」と発売されている。
「怖い」というのは、勿論「恐怖」につながる感情だが、それだけにとどまらない。
例えば表面的な理解の裏に、更に奥深い「何か」が見えるとき、そこに「怖い」という感情が浮かび上がってくることがある。
本書で取り上げられている作品のうち、例えばゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」や、ルドンの「キュクロプス」なんかは、見ただけで「怖い」絵で、ストレートに「恐怖」につながる作品だと思う。
表紙になってる「いかさま師」なんかも、人間の醜い面が窺えて、実に「怖い」。
でも本書で最も面白いのは、画家自身も意識していなかった「深み」が、歴史の中に置かれたその絵画の位置づけによって浮かび上がってきて、そこに「怖さ」が感じ取れることを指摘している部分だろう。
ダヴィッドの「マリー・アントワネット最後の肖像」や、レービン「イワン雷帝とその息子」なんかが、それ。
特に前者は、本書の作者がツヴァイクの「マリー・アントワネット」の訳者であり、今も朝日新聞の「ベルばらKids」に関わっていることもあり、なかなか「深い」ヨ。
僕自身はあんまり西洋絵画には興味ないんだけど、この本は「読み物」として面白かった。
だからって「絵画にはまる」ってことはないけどね。
続編も読みたいと思っております。