2016/4/12

フランス人は10着しか服をもたない  

   フランス人は10着しか服を持たない      
                            山森 志津子

先日 ポストを開けてみると、郵便物の中に部厚い封筒が入っていた。
開けてみるとバレンタインのお礼、ホワイトデーの贈り物が入っていた
本屋さんで「フランス人は10着しか服を持たない」っていう本み付たけれど
読んで見たいなあー」と言っていたのを覚えてくれていたらしい。
嬉しくなってすぐ読み始めた。
 著者はアメリカ、カリフォルニア生まれのジェニファースコットと言う若い女性である
パリー留学中にホームステイしていた素敵なフランス人の家庭の事が詳しくエッセイ風に
綴られている。異国の家庭の様子が驚きの目を持って描写される。
フランス人の家庭は何時も綺麗に整頓されていて脱ぎっぱなしの衣類が散らばったりしていない。キッチンのテーブルの上に雑誌、新聞,郵便物など、置きっぱなしになっているのを一度も見たことは無い。物の置き場所を決めるという片付けのコツを身につけている。
綺麗に片付いた家で暮らしていると、とても満たされ他気持ちになる。
意識的なのか、無意識にかわからないが、フランス人の女性は自分にあった生活のスタイルをしっかり確立している。
すっきりとコーディネイトされた素敵な家具に囲まれ、手持ちの上等の食器を普段に使い、衝動的に物を買ったりはしない。

「幸せは欲しい物を手に入れる事では無く、持っている物で満足する事」だと心得て、
それを実践している。
また一人の時こそ美しく振る舞うべきだと考えて,面倒くさがらずにしっかり体を動かす。
夫と息子とくらすマダムは、家事全般は勿論、週何回かパートタイムで働き、ボランテア
活動もしている。
本当にフランス人の女性は皆こんな風かしら?と思うが、私の永年の親しい友人アルレットもこれに近い生活をしている。訪れる度に何時も感心し、帰国すると自分の生活の物の多さを反省する。
作者は若い女性であるが、この本を読んで教えられることが沢山あった。しかし
その中で服は「10着しか持たない」という事にはどうしても無理があるように感じる。
日本は四季がはっきりしている、と言い訳しながら、玄関のクロゼットにはコートが一杯。
引き出しを開ければシャツは10枚以上、カーデガンも夏用、春用、冬用とすぐ10枚を
越える。古くなっても中々捨てられないのは、私の性格からか、四季の明確な日本の風土のせいかわからないが、着るものは一向に減らない。
「10着しか服を持たない」という表現が意味するものを、この機会にしっかり考えて
みたいとつくづく思った。

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2016/4/12

孫娘 葉月  

   孫 娘  葉月
「このオクラ何かけるの?」ペルー滞在中の或る夕食の時、テーブルに着いて私が尋ねた。
「そのまま自然の味をお楽しみ下さい」と中学一年生の孫の返事が返ってきて、皆で
笑いながらオクラの自然の味を楽しんだ。2.3日過ぎて、塩ゆでのブロッコリーがお皿に
もられてきた。「このドレッシングは?」と私。すかさず自然の味の返事が返ってきた
。何時も間髪を入れず面白いことを言う。時には古いことわざも出て来て私の
楽しい旅は一層思い出を添えてくれた。
何の文句もないペルーの生活だったが、ただ一つお湯の容量の加減でシャワーしか使えない
毎日だった。「貴女達は御風呂に入りたいと思はないの?」と聞くと「慣れです。慣れれれば
大丈夫ですよ」と答えが返ってきて、「参った!」と思った。

  葉月は息子の次女で中学一年生。12歳になった、この春からリマのイギリス系
女子中高学校に3歳年上の姉と一緒に通っている。何よりも服装に関心のある姉とは正反対で、学校の制服以外は何時もジーパンとTシャツ、髪は一つに纏めてくくっている、背も高くなって、もう160Cを越えた。 
生まれたのはワシントンDC。出産の時1ヶ月余り 頼まれて
お手伝いに渡米した。可愛い赤ちやんの時の話題になると、恥ずかしがり乍らもとても嬉し
そうである。自分は葉月という名前が大好きで、名付け親の私にありがとうと言って呉れる。

葉月はキッチンに立つのが好きで、パンを焼いたり、ケーキを作ったり、レシビをみながら
何でもこなしていて、家族を喜ばしてくれる家庭的な娘である。
また 大の本好きで姿が見えないと思ったら自分の部屋で本を読んでいる。本さえあれば
ご機嫌で、3年前日本に帰ってきた時、自分で持てるだけなら好きな本を買っても良いと
親に言われ35冊リュックに入れて持って帰ったと聞いた。「重かったよ!」と言っていた。
そして好きな本は何回でも読み返す と聞いてまたまた参った!!。
私が帰国する4日前、みんなでフランス料理を食べに行った。全員席に着いた時
「おばあちやん、これ葉月からプレゼント」と渡された大きな荷物。包みを開けてみると
彼女手作りのクロス刺繍の額だった。縦横33 Cの額の中に素敵な色使いのバラの花が
収まっていた。私がペルーに行くと決まってから、母親に相談してこつこつ作り、
二,三日前に完成したらしい。額も自分で行って選んできたそうだ。
どんなに嬉しく感激した事か、言葉も無い位だった。
帰国して早速リビングの壁に掛け、毎日眺めている。

良いことばかりの葉月だが難点もある。きれい好きの姉の部屋に比べ、葉月の部屋は
何時も大散らかり、余程片付けが下手らしい、毎日ように母親から注意されている。

これから5年、10年、私の大好きな葉月はどんな娘に成長しているだろう。
何処の国に住んでいるのか、どんな仕事を選ぶだろうか、どんな人と出会うのだろうか、
色々と楽しく想像している。そして屹度素晴らしい人生を送ってくれるよう祈る
ばかりである。

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