私は、「スーパー」歩きが、好きだ。スーパーには、何でも揃っている。且つ広い。ブラブラ歩きながら、豊富な品物を眺める。偶には手にとって見る。安くて値打ちだと思えば、買うこともある。特に、衣服など、季節を少し過ぎていると、途端に何10パーセント引きになっている。半額近くになっている事も珍しくない。今年は着られないな、と思いながらも、値段に釣られて買うのである。
これが、生鮮食品になると、値引きは、もっと顕著だ。私の友人は、スーパーでの買い物を、6時過ぎと決めている。肉とか魚を中心に、べたべたと割引%や,何円引きの札が貼られる。それを見て買うそうだ。大家族なので、総計にすれば、かなりの経済効果があるとか。スーパーには、閉店時刻があり、閉店ぎりぎりになれば、更に大幅値下げもあるとか。そうしてでも売り切ってしまわないと、廃棄処分で損失が嵩むらしい。
ところが、24時間営業で、どんな夜中でも、商品を扱っているコンビニなどでは、事情が違う、と言う。「賞味期限」が切れれば、どんどん廃棄して、新しい商品を補充するのだそうだ。従ってコンビニでは、賞味期限間近の値下げ、割引はしないのが原則だとか。しかも、多くは商品買取りが、当たり前なので、廃棄すれば、その分だけ加盟店が損失を被る事になる。店主の自主的判断が、許されなかったわけだ。
22日、公正取引委員会が、独禁法違反(優越的地位の乱用)で、コンビニエンスストア最大手のセブン−イレブンに排除措置命令を出したのは、至極当然な事と言わねばならない。公取委によると、セブンイレブン側は、加盟店に対し、弁当やおにぎり、総菜など鮮度が低下しやすい「デイリー品」を、本部が推奨する価格で販売するよう指導。デイリー品の廃棄による損失を減らそうと、販売期限の迫った商品を値引きする「見切り販売」に踏み切った複数の加盟店には、本部の担当者らが「契約解除になる」などと言い、見切り販売を制限していたとされる。
そうした指導に反して、3月から消費期限の2〜4時間前の弁当などを、すべて定価の半額にした加盟店も出た。今では棚に「消費期限を確認してからお買い求めください」と書いた紙を張り、値下げした商品を売っている、と言う。その結果、原価ベースで月50万円ほど生じていた廃棄食品が半分にまで減ったとか。「食べ物を捨てて損をするぐらいなら、売り切ったほうがいい」と店主は話しているそうだ。
考えても見るが良い。日本は、大変な食糧、食品の輸入大国である。スーパー、コンビニには、欲しいものは何でも揃っている。寿司のパック、惣菜、魚も外国での水揚げだ。輸入時の検査などもパスした大切な食べ物である。世界には「飢餓」で苦しんでいる国も多い。まだ充分食用に出来るものを、どんどん捨てていて良いのだろうか。「勿体無い」と言われ続けて来た私達世代の、時代遅れの発言だろうか。半額になれば、少しくらい鮮度が落ちても、庶民は買うのである。資源を無駄にしてはいけないのだ。

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