望月仙閣
「象戯記大全 第8番」
望月仙閣の仙閣は雅号で、本名は勘解由(かげゆ)。名前からすると武士であるが、伝記は不詳。恐らく元禄時代のアマチュア好棋家であろう。 彼の作品はわずか3題知られているだけであるが、いずれも雅味豊かな作品で、彼が並々ならぬ棋才を持ち、詰将棋を楽しむ風流人であったことをうかがわせるものである。
『象戯記大全』は元禄八年刊の将棋書で、駒組、棋譜を主体とした本であるが、巻末に「異類之作物」として面白い詰将棋が10題収録されており、本局はその一局である。題名は「桂馬だけの詰将棋」の意味であろう。