明けまして、おめでとうございます。今年も宜しくお願いします。長らく投稿してきませんでしたので、今年第一弾です。
元旦の西日本新聞によると、先月の世論調査では、「道州制に反対」が賛成の倍以上の62%に上っていたとのこと。道州制とは、都道府県を全国10前後の「道」や「州」に再編し、国の権限を移す地方制度の改革である。
この道州制については、私の所属する全国若手市議会議員の会(初当選が35歳までで、45歳までの市議で構成される超党派の勉強会)やキャプテン@九州(道州制や連邦制を議論する九州の超党派の地方議員の勉強会)でも、道州制については、積極的に議論してきた。賛成の倍以上の反対とは、昨日の元旦そうそう、びっくりした。
その背景としては、現在進行している市町村合併への批判や拡大する地域間の格差問題があるようだ。
今までの人口規模の少ない市町村では、行政サービスが大きい地方自治体よりも充実したことは事実である。しかし、その行政サービスの裏づけとなる財政は、都市部であがる税収で補われてきた側面が大きい。しかし、国の財政悪化のより、こうした地方交付税制度にもメスが入れられてきた。行政効率を上げる目的で行われる「平成の大合併」は、その処方箋である。行政サービスの低下は実感できるが、行政効率の向上はなかなか説明が難しい。こうしたなかでの、「地方切捨て」議論である。
また、最近盛んにマスコミで報道されている「格差社会」の縮図の一つとして、地方間の格差がある。日本経済は、回復基調とはいうものの、久留米市をはじめとする地方都市にはその実感がない。東京や大阪、名古屋などの大都市圏などしか、景気回復の恩恵にこうむっていない。またなかでも、中小企業よりも大企業、パートや派遣よりも正社員しかその実感がない。
こうした、国民の不満がこの世論調査の背景にあると思う。しかし、だからと言って道州制を導入すると、地域間格差が拡がるとか、行政サービスが低下するということには決してならないと私は考えている。
今必要なことは、「本当に必要な行政サービス」を取捨選択していく作業である。「できれば、あった方がいい」といったものでも、お金がかかる。しかし、国からの補助金が来るとなると、役所や議員、住民も含めて、コスト感覚がなくなる。「もらえるもんなら、もらっとこう!」、それが、国や地方の財政赤字の原因の一つである。
もちろん、地域間格差は無くならない。九州が東京と競争しても、勝てないだろう。(もちろん、50年、100年後は誰もわからないが…)しかし、最初から国に依存し続ける地方交付税制度などの地方制度を変えない限り、税金の無駄遣いはなくならないし、地域間の競争もないのだから、行政サービスの向上もありえない。
道州制は、市町村合併とは分けて考えることはできない。人口規模が、最低10万規模の市が行政の最小単位で、自立した権限と財政を持ち、行政運営をしていくならば、今の都道府県制度(今の都道府県制度の存続理由の一つに、小さい町村だけでは、財政的にも、人材的にも行政サービスの提供が充分でないとの意見がある)は要らなくなる。そして、今まで国が一手に握ってきた経済政策を道州を単位とした地域で立案、実行できるとするならば、東京の一人勝ちも未来永劫続きはしないだろう。
道州制はもちろん、明るい未来ばかりではない。しかし、道州制導入などの地方制度の改革なくして、国民の政治意識の改革もない。最終目標は、こそだ!

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