今日はマンガコース。
担当は中島宏幸先生です。

まずはおなじみ、BS-i『マンガノゲンバ』の上映から。
少年マンガにおける「必殺技」についてがトークテーマです。
取り上げられた題材は『キャプテン翼』『リングにかけろ』『ドカベン』。
これらのマンガは『あしたのジョー』の「クロスカウンター」や、『巨人の星』の「大リーグボール」などからヒントを得た「必殺技」を少年マンガで確立させたといっていいでしょう。
『リングにかけろ』の作者、車田正美先生はこう語ります。
「必殺技ってのは、絵で表現するマンガ屋にとって、なんでも描けてしまうし、読者へのインパクトもデカい。マンガのキャラクターだけでなく、俺らマンガ屋にとっても最強の武器なんだよ」
『キャプテン翼』の、ゴールネットを突き破るどころか、大木すら打ち倒してしまう「雷獣シュート」。
『リングにかけろ』の、ボクサーをドームの屋外にまで吹き飛ばしてしまう「ギャラクティカマグナム」などなど。
このインパクトには、マンガ少年たちもド肝を抜かされたことでしょう。
また効果線を太くしたりする演出で、スピード感や力強さも強調できます。
私もこれらのマンガは大好きですが、『ドカベン』に登場した通天閣高校の坂田三吉には、本当に驚かされました。
彼は4番打者です。
必殺技は「通天閣打法」
ボールを空高く打ち上げて、超フライにする。
そのボールにはホップがかかっており、どこに落下するのかわかりません。
坂田三吉は、その間にランニングホームランしてしまう、という恐るべき選手なのです。
必殺打法といえば、殿馬の「G線上のアリア」もいいですね。
ファールラインぎりぎりを狙ってバントをするというものです。
アイデアも面白いし、その必殺技をどのようにして破るか、というのも見所ですね。
この構図はまさに、魔球を投げる星飛雄馬と、花形満を筆頭にしたライバル打者たちとの戦いから着想を得ています。

さて、本日の課題。
中島先生が用意したシナリオをもとに、1ページマンガを描くというものなのですが、今回は少しほのぼの系。
体調を崩して寝込んでいる主人公のもとへ、実家から健康食である大量の梅干が送られてくる。
どうして体調を崩していることがわかったんだろうと感動しながら、それを食べる。
という流れです。
先ほど上映された「必殺技」を使え、というわけではありませんが、読者の目をひきつけるための演出は参考になったはず。
あとは、それをどう料理するか、です。

難しいようで、なかなかアイデアが出ない塾生には、中島先生がアドバイスをします。
積極的に質問をしましょう。

ほのぼの系のシナリオですが、あえて人間を出さずに描く塾生もいます。
オニギリみたいなキャラクターを描いていますが、その意図は・・・?
中島先生の授業はセンスを磨くための授業なので、それもまた良き哉。
他人とは違う発想を、常に心がけましょう。

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