今日のマンガコースは中島宏幸先生の授業。
少々欠席者が目立ちます。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、健康には充分に気をつけてくださいね。
さて、本日からマンガコースにも新塾生がひとり。
市内在住のHさん(女性)です。
彼女はソフトなBLを描きたいとのことですが、作劇塾はマンガ家志望である限り、そのジャンルは不問です。
どしどしお問い合わせください。

さて、まずは中島先生の授業では毎度おなじみのBS-i『マンガノゲンバ』の上映から。
今回取り上げられていたのは、小玉ユキさんの『坂道のアポロン』。
宝島社が発刊している『このマンガがすごい!』の2009年オンナ編で見事一位に輝いたジャズを取り扱った青春群像マンガです。
複雑な三角関係(のちに四角関係に発展)の中で、ジャズという小道具を巧みに利用しており、次々に物語が転がっていくスピーディな展開と、ポップな絵がウリです。
そしてもうひとつ取り上げられていたのが、鬼頭莫宏さんのSFマンガ『ぼくらの』。
これは私も非常に大好きなマンガのひとつで、ジョージ秋山さんの『ザ・ムーン』の影響が強く見受けられます。
これらのことを書くと、とても長くなるので控えておきますが、カルトマンガが大好きな人は、ぜひ『ザ・ムーン』を読んでみてください。
サンスウ、タイソウ、リカ兄弟など、不思議な名前をもつ少年少女たちが、新たな神として作られた巨大ロボットに乗って敵と戦うというベタな展開の話なのですが、このラストを読み終えたとき、呆然と立ちすくんでしまうこと間違いなしです。
間違いなくジョージ秋山さん屈指の問題作であり、怪作です。
1970年初頭に描かれたのですが、時代が早すぎた!
恐るべしジョージ秋山!
あのラストはないぞ!
いや、だからこそ名作なのだ!
興奮してしまいますが、興味のある方は『ぼくらの』と合わせて『ザ・ムーン』もお読みください。
さほど興味がなくても、結末を知りたいかたはスガノさんまで。
小一時間ほど語ってくださることでしょう。

教室の後方で塾生たちと一緒にモニターを見る中島先生の図。

授業の脇では、最近プロデューサー志望に転向した塾生
坂本十三の姿が。
何やら必死にメモを取っています。
スガノさんとなんらかの打ち合わせをしていたようです。
なんの話をしていたのかはわかりませんが、「カレーは辛口と中辛のどちらがお好みで?」という謎の言葉が聞こえてきました。
うーん、ますますわかりませんが、時折坂本十三は「おうおう!」と声だかに唸っていました。
ともかく、一時期は元気をなくしていた彼ですが、元気そうでなによりです。

さてさて、本日の課題。
ファミリーマンガの最高峰として君臨する長谷川町子さんの『サザエさん』。
その登場人物は、周知の通り、海にちなんだ名前で描かれています。
それをもとに、山にちなんだ名前でファミリーマンガを作るとしたら?
その自己紹介方法は?
というテーマで、1ページマンガを描きました。

テーマの難解さもさることながら、中島先生の授業では、3時間以内でネタを考え、それをもとにペン入れから仕上げまで行なうというスピードが要求されます。
塾生全体に同じテーマを出される中、誰が一番面白いアイデアを出せるのか?
そして、時間内に提出できるのか?
ここがポイントです。
技術の向上は、まず描くことから。
センスの向上は、数をこなすことから。
新塾生には難しいことかもしれませんが、継続は力なり、です。
中島先生が出す課題を、10回、20回と真剣に取り組んで回数を重ねれば、スピードも技術も、センスも身につきます。
がんばりましょう!

授業終了後も雑談タイム。
中島先生が、持ち込みや仕事に繋がる丸秘情報を伝授してくれる貴重な時間です。
先生が帰られる前に捕まえて、質問攻めにしましょう。
上の画像はイラストレーター志望の
BOMさんと中島先生。
彼女の表情は、何かを掴み取ったということを示していた?

こちらは塾生S。
教室にあった資料を熱心に読んでいます。
何をそんなに熱心に読んでいるのかというと・・・

車田正美さんのエッセイ集『人生を語らず』。
これは『リングにかけろ』や『聖闘士星矢』など世界中で大ヒットを記録し続けている大御所熱血マンガ家、車田正美による名著です。
さすがは塾生S。
目の付け所が違います。
読者からの質問コーナーがあり、
「車田先生、私はどうしても朝が起きられません。どうしたらいいでしょうか? 教えてください」
との質問に対して、車田先生は大きなフォントで、
「一生寝てな」
と返しちゃうんですよ。
すごいですねえ。

ではなくて、本当に塾生Sが読んでいたのはこちら。
世界の小津安二郎監督の『コンプリート・コレクションLD BOX』(1929〜1934)です。
そこに同封されている解説書を読んでいたんですねえ。
これは塾長が自ら用意した資料のひとつです。
中古価格でも16000円はします。
このような資料が作劇塾の教室にはたくさんあります。
一部の人からすれば、宝の山で塾生たちは勉強しているということになりますね。
もちろん、これらの資料は貸し出しオーケーです。
創作に必要だと感じたものは、どんどん借りていきましょう。
しかし、LDを持っている塾生って、何人くらいいるんだろう?
もちろん、ビデオやDVDもたくさん揃っていますよ。
作劇塾は新規塾生を募集中です。
詳しくは作劇塾ホームページをご覧下さい。

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