2009/11/25
夫は昨日から3泊4日の社員旅行で留守。
○のいぬ間に命の洗濯をせねば!
小学生時代からの友人に電話する。
「今夜、空いてる? 夕飯どう?」
「あ〜ら、嬉しい。6時に迎えに行くわよ」
禁煙パイプを咥え、小型のバンで10分も前に来た彼女、
私の希望を訊きつつも、テキパキと店を決めて仕切る。
お寿司屋の座敷で四季の彩り御膳を
食べながら2時間半、途切れることなくお喋り。
彼女は親から引き継いだ会社を経営している。
3人の子は独立して、今は夫婦二人。
駆け落ちまでして結婚したのに家庭内別居で
掃除、洗濯、食事、家計、全て別である。
経済力があるので夫の収入を当てにしていない。
必要最低限の連絡事項を他人行儀に
丁寧語で話すほかは会話もない。
冠婚葬祭のみ、夫婦然として参列。
行き帰りは別行動だが
「名演技で親戚は誰も気付かない」と笑う。
きっかけは10年前、
彼女が入院した時の夫の冷たく身勝手な態度に切れた。
それ以来、他人として暮らす決心をしたそうだ。
以前から暴力、経済力のなさ、性格の不一致など
我慢を続けていたが限界だと悟る。
離婚したかったが、婿養子の夫が出て行かず、
止む無くこの形態をとっているという。
同じ空気を吸うのが鳥肌が立つほど嫌だったが
今ではすっかり慣れてしまった。
「逝ってくれるのを待っている」と悠然としている。
私の急な誘いも「主婦ではないから」即決!
夫に断る必要も、夕飯の支度も関係ない。
彼女は世間をよく知っていて話題豊富で面白い。
仕事もよく出来る。
「家の中にオトコが二人いたのね」
そう言うと、亡祖母が同じことを言っていたそうな。
夫婦の間を祖母が懸命に取り持っていてくれた。
「祖母が亡くなったら、それで終わっちゃった。
でも、年取って呆けたら恨み辛みも忘れちゃって
また、手を繋いで歩いたりしてね」
冗談めかして言う彼女。
会社と家を背負ってきた一人娘の意地と悲哀を感じる。
居場所を見出せなかった意気地のないご主人は
私には愛想がよく、一見やさしそうに見える。
でも、夫婦のことは当事者しか分からない。
願わくば、第3幕が開けます様にと秘かに祈っている。
そして、私はグアムにいる夫に思いを馳せる。
きっと、今頃はヨッパのあんぽんたんになって
騒いでいるのだろうな。
帰ってきたら、少しやさしく出来そうな気がする。