どんどん心配が消えていくケイスケだが、まだ心配事が残っているらしい。
「どうしたの?」
空気が読めない僕にでもあからさまなので、ストレートに聞いて見た。
「いやー…」
そう言ったきり、言葉が消えた。
どうもうまく言葉にできないらしい。
「なになに、どんな心配?」
「はい…。併願をどうしたらいいかなと思いまして…」
「ああ、なるほど、併願か」
僕は簡単にうなずいた。この簡単さが、ケイスケの重荷を取り除いたようだった。
「これはさ、私立と国公立でまたちょっと考え方が違うよ。けどそんなに難しい話じゃない」
どうする、とケイスケに振ってペンをくるくるともてあそんだ。
「どうしたらいいですか?」
「うーん、それは僕が考えちゃいけないことだな」
ここで話も煮詰まってきたなと判断した。
「じゃあ、今日はこれから宿題だ」
「はい」
「もっと大学のことを調べてきなよ」
ケイスケには大学の調べ方を教えることになった。
まあ、こういうことは僕がコントロールできる方がやりやすいんだけど…ねえ(笑)
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