「【中国と私 その50(1999年)】実はこの修学旅行が私の発音のよさの秘密でした」
中国と私
実はこの修学旅行が、私の中国語の発音の基礎を作ったと言っても過言ではない!
修学旅行で南京に行った時、姉妹校交流会と南京虐殺記念館の平和式典の中で、学年の代表が挨拶をするという場面があった。その代表は各クラスの級長が担当していて、もちろん日本語での挨拶だったんだけど、それを中国語で通訳するということが必要だった。
それで、中国語を勉強している私達国際コースの中国語選択者の中から、1人選んで中国語の通訳をするって役、それがこの修学旅行で私に与えられたいちばん大きな課題だった。
立候補したんだったかな?推薦されたんだったかな?どっちか忘れちゃったけど、とにかく、クラスで一番中国語に意欲的だった私がやるのは、当然みたいな流れになっていて、プレッシャーを感じたけど、すごく嬉しかった。
とはいっても、同時通訳するのはもちろんムリだし、それ以前に、級長の挨拶を自分で中国語訳することも、その時の私の中国語レベルでは当然ムリで、結局級長の原稿を事前に入手して、中国語のZUO先生と、当時うちの高校に留学に来ていた中国人留学生ハン君に訳してもらって、私がそれを必死で覚えるというやり方だった。
ハン君に訳してもらった原稿をテープに吹き込んでもらって、それを毎日のように聞いて反復練習。普通の授業の内容だったら、ここまで必死で練習しなかったと思うんだけど、その時は、修学旅行でもとにかく大事な場面だったし、中国語が伝わらないと意味がないっていう気持ちがあったから、本当に毎日毎日練習して、放課後はZUO先生とハン君について間違ってる発音を直してもらって、そのおかげで何とか聞いてもおかしくない程度に発音ができるようになった!修学旅行に行っても、その中国語通訳が終わるまでほんとそわそわしてて、ホテルでもバスでもずっと練習してた。
で、本番。姉妹校での挨拶の時、代表の級長が「街では自転車がたくさん走っていて驚きました」みたいなことを言っていた。え?!自分で訳した原稿ではないものの、「自転車」なんて意味の中国語は私が覚えた中国語訳の原稿の中になかったはず!代表の級長さんが中国についてから内容を少し変えたのか、訳す時に長いから省略したのか、それはわからんのだけど、とにかくちょっとパニック(笑)。でも、それに合わせて私の中国語を変えることはできなかったから、そのまま練習した原稿どおり話す…(笑)。
かなり緊張したけれど、無事、どちらも終了。姉妹校の先生に「中国語よかったよ」って言ってもらえて、本当にがんばった甲斐があった。
私は今、中国語の発音がすごくいいとよく褒められる。私の中国語力の中で突出してるのは、たぶん発音なんだよね。すごい標準的で日本人的な訛りがないって言われるから。それは、この時、テープに合わせて繰り返し声に出して発音したってのがあったから。だから、私は中国語を勉強する人に、是非この方法をやってもらいたいと思う。なかなか続けられないし、単調な練習にはなるけどね。絶対効果はあると思うし、どんなに中国語を勉強しても、発音が悪ければ中国人には伝わらないからね…。
だから、この修学旅行、私の中国語学習にとっても、本当に思い出深いものになったんです。

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