6月 ジューンブライド

2013/2/10  2:32 | 投稿者: おるん

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◇◆◇6月 ジューンブライド

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☆6月 ジューンブライド <薫編>
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休みの日に図書館に行った帰り。
通りかかった結婚式場で結婚式が行われていた。
白いチャペルと薔薇が植わったガーデン。
クロムのフェンスの向こう側で人々が新郎新婦を囲み、祝福していた。

「わぁ、草間君!見て!結婚式だよ!」
「ん?ああ、本当だ。今日は梅雨の合間で晴れて良かったな。」
「ほんとだね。いいなぁ、花嫁さん、ドレス姿が素敵…。」
「やはり、女性というものはドレスに憧れるものなのか?」
「そりゃそうでしょ。ドレスもだけど、やっぱり花嫁さんに憧れちゃうな。」
「花嫁…。」
「素敵な旦那様と一緒に、あんなに幸せそうに笑って、皆に祝福してもらって…。
いいなぁ、私も早く結婚したいなぁ。」
結婚式をフェンスの外から眺めてうっとりしている私を見て、彼が笑う。
「ふふ。」
「どうしたの?」
「いや、君の笑顔を見ていたら、俺も幸せな気分に…って何を言っているんだ、俺は。」
「別に照れることないのに。」
「なっ、て、照れてなどいない!
コホン!…君ならきっと純白のドレスがよく似合うだろうな。」
照れて赤くなった彼が怒りながらそう言った。
「ほんとにそう思う?」
「ああ。」
「ありがとう。なんかちょっと照れちゃう。」
彼が私を見つめながら優しく微笑んだ。
「ふふ。10年後くらいが楽しみだな。」
「え?」
「なんでもない。」
彼はまた怒った顔をしてそっぽを向いた。
もうちょっと素直になってよね。

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☆6月 ジューンブライド <駿編>
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休みの日に公園に行った帰り。
通りかかった結婚式場で結婚式が行われていた。
白いチャペルと薔薇が植わったガーデン。
クロムのフェンスの向こう側で人々が新郎新婦を囲み、祝福していた。

「わぁ、相葉君!見て!結婚式だよ!」
「ん?あ、ホントだ。今日は梅雨の合間で晴れて良かったね。」
「ほんとだね。いいなぁ、花嫁さん、ドレス姿が素敵…。」
「やっぱ、女のコはドレスに憧れるものなの?」
「そりゃそうでしょ。ドレスもだけど、やっぱり花嫁さんに憧れちゃうな。」
「花嫁…。」
「素敵な旦那様と一緒に、あんなに幸せそうに笑って、皆に祝福してもらって…。
いいなぁ、私も早く結婚したいなぁ。」
結婚式をフェンスの外から眺めてうっとりしている私を見て、彼が笑う。
「ふふ、ヒロコちゃんの花嫁姿、ボクも早く見たいなぁ。」
「え?」
「絶対似合うと思うんだよね。純白のウエディングドレス。」
「ありがと…。」
満面の笑顔で言われるとキュンときちゃう。
「もちろん、キミの隣に居るのはボクだと良いんだけど。」
そう言って彼が私の顔を覗きこんだ。
「ええ?相葉君と私…。ヤダ、なんだか照れちゃう。」
「10年後くらいが楽しみだなー。」
彼が頭の後ろで手を組んで、先に歩いていった。
未来の旦那様…ほんとにそうなったらいいね。

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☆6月 ジューンブライド <竜士編>
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休みの日にカラオケに行った帰り。
通りかかった結婚式場で結婚式が行われていた。
白いチャペルと薔薇が植わったガーデン。
クロムのフェンスの向こう側で人々が新郎新婦を囲み、祝福していた。

「わぁ、綾川君!見て!結婚式だよ!」
「ん?ああ、ホントだ。今日は梅雨の合間で晴れて良かったな。」
「ほんとだね。いいなぁ、花嫁さん、ドレス姿が素敵…。」
結婚式をフェンスの外から眺めてうっとりしている私を見て、彼が呆れている。
「やっぱ、女ってドレスに憧れるものなのか?」
「そりゃそうでしょ。ドレスもだけど、やっぱり花嫁さんに憧れちゃうな。」
「花嫁…。」
「素敵な旦那様と一緒に、あんなに幸せそうに笑って、皆に祝福してもらって…。
いいなぁ、私も早く結婚したいなぁ。」
フェンスから離れない私に、彼はさらっとこんなことを言った。
「ふぅん。だったら、高校卒業したらすぐにでも結婚するか?なんてな!」
「な、な、何言い出すのよ、急に!」
思いも寄らない言葉に一気に顔が熱くなった。
「冗談!何でお前みたいなヤツと。」
彼はケラケラと笑い飛ばした。
本気で照れた私がバカみたいじゃない。
「あー、またそんな憎まれ口を。ちょっとは甘い言葉を言えないの?」
「なんだよ、甘い言葉って?」
「え?あー、えっとー…。」
「…お前、純白のウエディングドレス、似合うと思うぜ?」
「あ、ありがと…。」
不意に真面目な顔をしてボソッと呟いた彼に、キュンとしてしまった。
「さてと、ぼちぼち行くかな。10年後くらいを楽しみにしてるからな。」
「綾川君…。」
彼が先に歩いていった。後ろ手でクイクイと私を呼ぶ。
嬉しくって走って彼を追いかけ、その手を握った。

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☆6月 ジューンブライド <司編>
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休みの日に学校で委員会の作業をした帰り。
通りかかった結婚式場で結婚式が行われていた。
白いチャペルと薔薇が植わったガーデン。
クロムのフェンスの向こう側で人々が新郎新婦を囲み、祝福していた。

「わぁ、先生!見て!結婚式!」
「ん?ああ、本当ですね。今日は梅雨の合間で晴れて良かったですね。」
「ほんとですね。いいなぁ、花嫁さん、ドレス姿が素敵…。」
結婚式をフェンスの外から眺めてうっとりしている私を見て、先生が微笑んでいる。
「やっぱり、女性はドレスに憧れるものなのですか?」
「そりゃそうですよ。ドレスもだけど、やっぱり花嫁さんに憧れちゃいます。」
「花嫁…。」
「素敵な旦那様と一緒に、あんなに幸せそうに笑って、皆に祝福してもらって…。
いいなぁ、私も早く結婚したいなぁ。」
フェンスから離れない私に、先生はさらっとこんなことを言った。
「…では、高校卒業したらすぐにでも私のところにお嫁に来ますか?なんてね、冗談です。」
「な、な、何言い出すんですか、急に!」
思いも寄らない言葉に一気に顔が熱くなった。
「そのままの意味ですよ。私とでは嫌ですか?」
「え、いや、その…嫌じゃないです!」
「ふふ。素直でよろしい。」
先生は微笑みながら私を見つめている。
「これって、先生、私たちはそういう関係だと言うことですか…?」
「んー。それはまだ秘密です。先生と生徒ですからねぇ…。」
いつものようにはぐらかして、肝心なことは言ってくれない。
「…。」
「ひとまずは高校を卒業してもらわないと。5年後くらいが楽しみです。
ほら、行きますよ。」
そう言って先生は先に歩いていった。
先生、私が卒業するまで待っててね。

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