玉城城 夏至祭
沖縄 玉城城跡での夏至祭 6月21日22日
昨年に、琉球王国の古代遺跡『玉城城』の岩門に夏至の日の出の光が差し込むことが確認されたのです。
その研究を精力的に調査されていたのが、赤椀の世直しの著者『名護博』先生でした。
沖縄の玉城城遺跡に訪れ、名護博先生にお話を伺って来ました。
以下、名護先生の研究をご紹介致します。
沖縄で夏至の新発見
さて、ここで沖縄の最新事情を観てみましょう。
名護先生とは最近沖縄に訪れた時に、偶然に呼ばれるようにして行った祭事で突然に出会ったのです。
ご縁を繋いで下さったのが、八角堂を『玉グスク』の近くに建てて活動している『小島さちほ』さんでした。
その時は神人(カミンチュ)我喜屋さん宅で、年に一度だけ七支刀の御開帳があるとのことでした。
急いで行ったその席で、名護先生の『赤椀の世直し』の話を聞いたのです。
そして、世直しの七支刀の小冊子には、『玉城城』のアーチ型の門に夏至の朝日が差し込むことが書いてあったのです。
この相似性のある新事実に、大きな衝撃が走ったのです。
改めて取材させて戴き、玉城城につて解説して頂きました。
赤椀の世直しの詳細は、名護先生のホームページで。
http://www.setouchi.ac.jp/〜dnagoh/
瀬戸内短期大学 沖縄分化研究センター長 名護 博 氏 談
太陽信仰の聖地、玉グスク。テダが穴はゴホウラ形。
沖縄本島南部の東海岸に面した南城市は、貝塚時代からグスク時代、琉球王国の時代にかけての歴史遺産が数多く存在する古い土地柄です。
「玉グスク」とよばれるグスクが旧玉城村の字玉グスク小字門原にあります。
琉球諸島に数多く存在する『グスク』という歴史的遺構は、2000年12月に『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として「世界遺産」に登録されました。
グスクは琉球王国との関連だけでなく、歴史学の日本史時代区分ではとらえることの出来ない遺跡遺構なのです。
玉城は沖縄のグスクの中でももっとも古い遺跡で、「雨粒天次(アマツブ・アマツヅ)」ウタキとも呼ばれています。
祖神アマミク(阿麻美久)が玉城アマツヅをつくったとされる、『玉グスク』は驚くことに夏至に焦点を絞ってあったのです。
こう配のかなりきつい登り口を上がり切ると、一枚岩のくりぬかれた門があります。
写真 玉グスクの岩門
岩門は高さ約1.8メートル、横幅約1.3メートル、奥行き3メートルほどのものです。
奇妙な卵形にくりぬかれた形は、ゴホウラ貝の形を意識してつくられていると思っています。
沖縄産巻貝(ゴホウラガイ・イモガイ・スイジガイ)は、太陽神(アマテラス)の毋胎。
ゴホウラなどの巻貝は、女性の子宮を意味するのです。
そのゴホウラ形に太陽が入るよう意図された事実は、古代人達がゴホウラを太陽の毋胎とみなした証拠でしょう。
その歴史的背景は・・・。
ヤマトの弥生時代前期、稲作の発展とともにワニ(日本ではサメ)を水神とする信仰が拡がり、次第に銅鐸として形作られた。
しかし、水争いは止まらず、戦乱は拡大する。
そうした争いの社会を変革しようと『銅(あかがね)の世直し』(「赤椀の世直し」とも云う)を考える人々が現れ、銅鐸を壊し、融(と)かし、銅鏡(太陽、アマテラスの象徴)に転換していったようです。
女性の子宮を表す巻貝の形は、鬼を食って「世直し」を実現する印であり、太陽の神、すなわちアマテラスの毋胎の印として、原初のヤマト国家が成立した奈良を中心に全国に分布するようになったのです。
ゴホウラが玉(腕輪)の原料として使われたのは、ヤマトの弥生時代中期〜古墳時代前期(2000〜1800年前頃)です。
古代日本では腕輪のことを玉と云っていた、「玉」グスクの名の由来にもつながります。
日本の原初国家の理念(世直し、平和、アマテラス信仰)はゴホウラで象徴される沖縄なしでは生まれなかったと云えるのです。
その原初の平和国家も、100年くらいで亡び、ヤマトと沖縄の関係は断絶。
時を経て沖縄は琉球王国として独立の道を歩むことになるのです。
(ただし奄美諸島の一部は奈良・平安時代の一時期、ヤマト政権の支配下にあって夜光貝交易で栄えたらしい)。
玉城の門は『太陽の穴』
玉城の岩門は、夏至の日の出の光が差し込むのです。
写真 玉グスク岩門に夏至の朝日が差し込む
図の中で「夏至・冬至の太陽光」とした矢印線は、夏至の日の出・冬至の日の入りの太陽光を示しています。
写真 玉グスク城の図版1
グスクの岩門を通過した夏至の朝日の光は、ウタキの『火神(ヒヌカン)』を照らし出します。
従ってグスクの門と雨粒天次一体のものであり、太陽と火神は連動したものであったらしいのです。
国王の東廻りのおり、玉城で詠んだとされる「暁のおもろ」があります。
東方(あがるい)の あけもどろたてば 十走り八走り 押し明けわちえ 見もん清らや 又 てだが穴の大主
大意は、「東方にテダの神、明けもどろ立ち、光は十走り八走りして、闇を押し明ける。
その見事さよ。太陽の穴に、明けもどろが立つよ」です。
玉グスクのゴホウラ形の「太陽の穴」から昇ってくる「東方の大主(太陽)」を称えたオモロがあったのです。
『夏至』日の出には玉城で、この神歌が奏上されます♪
玉城城跡から歩いてすぐ近くの、『グスクロード公園』が夏至祭の会場です。
沖縄 玉城 夏至祭の概要が・・・
25日から、沖縄に行って来ました。
25日は沖縄南城市の公民館で、夏至祭の打ち合わせでした。
玉城遺跡ガイド友の会の方々が、中心になっての集まりでした。
ほぼ夏至祭のプログラムが出来て来ました。
最終決定では無いのですが、追加の方が出られる可能性も・・・
玉城夏至祭 案
沖縄南城市の玉城城跡に関する研究が、夏至の日に関係していることが判明していることから始まりました。
地域振興と芸術的文化交流を目的とした『夏至祭』です。
前夜祭として、玉城城跡研究してきた『名護博』先生の講話や地元の方々で奉納舞踊・舞・演奏等でより深い交流を図り、また夏至の太陽光がティダが穴を通り『天つぎあまつぎの御嶽』へ差し込む光線を浴びる文化交流アートとして企画・提案するものです。
開催場所
前夜祭 沖縄県南城市グスクロード公園 コア施設
夏至祭 玉城城跡
開催期日
前夜祭 6月21日 (木) 19:00〜21:00
夏至祭 6月22日 (金) 04:30〜
主催 玉城夏至祭 実行委員会
代表 織田 光雄(夏至著)
委員 大城・新城・大城・嶺井
屋我・當山・糸数・名護
小島・徳元 他
6月21日 前夜祭
1 古典音楽 (かぎやでぃ風・ご縁節)
岸本善吉・金城善徳 他4名
2 カタカムナ 小島 さちほ
3 祈り 糸数 なびー
4 奉納舞踊 柳元 美香
5 詩吟 崎間 恒夫
6 演奏 『波』 小島 さちほ
7 演奏 古代笛 織田 光雄(夏至著)
8 講話 名護 博
21:00 一応の中締めで、終了
中締め終了後、夏至祭参加者や希望の演奏家等での、合流セッション等が予想されます。
6月22日 玉城城跡
日の出直前に岩笛 小島さちほ 織田光雄
カタカムナ祝詞 小島さちほ
暁のおもろ 糸数なびー
演奏 海勢頭 豊
意識的なご参加を、お待ちしています♪
前夜祭の午後9時以降は、フリーなセッションです。
セッション参加希望の方は、ご連絡下さい♪
参加は無料、自由な感覚でお祭りを創造していきましょう!!!
照明はキャンドルで・・・キャンドルナイト♪
玉城グスクからの景観
雑誌『アネモネ』6月9日発売の7月号に、夏至著の記事が出ています。ご一読を・・・
http://www.anemone.net/

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