秋祭りも終わり、前回のブログで心配していた通りになってしまいました。
今週、朝日中と網干中は休校です。
いつもなら病気の少ない季節のはずなのですが、インフルエンザの患者さんはさらに増え続けています。
おそらく、11月中にも例年の真冬のピークに近い状態になる可能性が高いと思います。
音楽会が無事に終わってほしいものです。
連日、マスコミの報道が過熱しすぎて、厚労省の予防注射に関する方針もコロコロと変わり、皆さんの不安も一層大きくなっているように思います。
当院も予防接種の方法を見直す必要があり、現時点でのわかっていること、予防注射の方針などをまとめ直してみました。
Q1: 新型インフルエンザは、やっぱり怖いものなのでしょうか?
幽霊と一緒で、実態のはっきりしないものほど恐怖です。しかし、だんだんとその正体が見えてきました。
幸い、恐れるほどではないようで、本当によかったです。
今回の新型は従来のAソ連型のいとこ程度だという意見も出ており、大人、特にご年配の方ではウィルスが体に入っても発症しない人も多いのです。
今や、日本だけでも300万人を超す感染者が出ており、亡くなった方は約30人です。
つまり、新型インフルエンザに罹っての死亡率は約10万人に1人で、これは季節性インフルエンザとまったく変わらない率です。
姫路市でも学級閉鎖になる学校が相次いでいますが、これは新型の休校の基準が厳しいからです。
小学校高学年から高校生くらいには本当にうつりやすいのですが、今のところ、3歳までの乳幼児や患者さんの家族にはあまりうつっていません。
今後、気候の変化に伴ってウィルスの強さも変化するかもしれないので侮ることはできませんが、急な高熱などで「これは罹った!」と思っても、呼吸困難やけいれんがなければ、ひと晩十分に観察して、翌日になって外来を受診されるくらいでまず大丈夫です。どうか慌てないで下さいね。
Q2: 新型と季節性のインフルエンザの注射、どちらを受けるべきなのでしょうか?
何度もここにも書いていますが、もし今冬、新型インフルエンザしか流行しないのであれば、季節性の予防注射は受けても全く意味がありません。
しかも、真冬になって季節性が大流行する可能性は低いと予想されています。
これは推測ですが。
現在流行しているインフルエンザの99%以上は新型なので、新型と季節性、どちらかの注射を受けるのであれば、
僕は新型用を受けるようにとお勧めしています。
もちろん、注射を受けても病気に絶対かからないとは言い切れず、重症になるのを防ぐほどの確実な効果も残念ながら小児には無いようです。これは注射をして血液中の抗体をいくら増やしても、鼻やのどの粘膜で一気に増殖するウィルスを防ぐことは難しいからです。
つまり、インフルエンザに関しては予防接種とは名ばかりで、個人的な予防の効果はそれほど期待できないと僕自身は考えています。
それなのに!今年は予防注射を希望される方が例年よりも予想以上に多く、10月から始めた季節性の予防接種には毎回たくさんの方が殺到されて、
1回目の予定数は終了してしまいました。
11月以降に受けようと思っておられた方には誠に申し訳ありませんが、近隣の医療機関をお尋ね下さい。
Q3: では、新型インフルエンザの予防注射はどうなるのですか?
新型の注射がいつからどのように始まるのか、連日、電話などでのお問い合わせが今も大変多いのですが、現時点では全く何も決定していません。
いくら請求しても注射薬が入ってこないのです。
今回のインフル注射騒動で、いかに日本の予防接種行政がお粗末なものかが皆さんにもご理解頂けたことと思いますが、まず国民全員にうてるだけの十分な量を国内の製薬会社で生産できない、注射は1回でよいのか、やはり2回は必要なのか、といった臨床的な研究を行なう専門機関がない、最終的に責任をとるべき厚労省が現場の状況をほとんど把握できていない等、非常に残念なことだと思います。
新型インフルエンザ予防接種の優先順位は、現時点では次のようになっています。
10月〜 医療従事者
11月〜 基礎疾患をお持ちの方
(例:喘息・心臓病・脳性まひ・難治てんかん等)
12月〜 1歳〜小学3年生までの幼児・学童
1月〜 1歳未満の乳児を持つ保護者・小学校高学年・
中学生・高校生
しかしながら、医療従事者用でさえごく少量が配給されたのみで、僕もスタッフも含めて当院では誰にも接種できていません。
この計画自体も大幅に遅れそうです。
11月から接種できる基礎疾患をお持ちの方も、新型の予防注射をご希望の方は外来受診時に直接、医師にご相談ください。基礎疾患の程度と優先順位を考慮して予防注射薬が届き次第、こちらからご連絡をいたします。
12月以降の順番になっている幼児や学童、乳児の保護者に関しては、予約の方法や日程など、
現時点ではすべて未定です。
接種可能な人数分の確保ができ次第、計画をここで発表しますので、12月までお待ち下さい。
なお、当院では妊婦さん用の予防注射は行いません。

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