先週の姫路市の感染症報告を見る限り、新型インフルエンザはほんの少しずつ増えてきています。できれば予防接種のことがはっきり決定してからここにも公表したかったのですが、連日あまりに問い合わせが多いので、今の時点ではっきり決まっていることを書いておきます。
姫路市立の幼稚園、小学校、中学校はクラスにインフルエンザA型と診断された児が2〜4名でれば、5日間程度の学級閉鎖になります。
1学年で2クラス以上学級閉鎖が出れば学年閉鎖になり、1校で2学年以上の学年閉鎖が出れば学校閉鎖になります。
県立の(高校などの)施設では2名患者さんがでると1週間のお休みです。
保育所は保護者のご都合で全面的な休園は難しい場合もありますが、クラスの約1割程度がインフルエンザになれば登園自粛です。
この基準は、従来の季節性のインフルエンザの場合と比較し、結構キツイものがあると思います。
本当の流行期(推計ではおそらく今年の10月中旬から11月)になれば、ほとんどの学校は休校が相次ぐことでしょう。
学校の授業の運営や音楽会などの行事に深刻な影響が出ると思います。
入試もどうなるんでしょうね、受験生の皆さん…
お子さんが新型インフルエンザに罹ったかも!?という場合、
一番大切なことは、いつもの病気の時の同じように、自宅で安静にして、機嫌や食欲などの様子を観察することです。
学校などで発熱した場合、「クラスで1名新型インフルエンザがいるから、今は微熱でもすぐに検査をして来てください!」
「早く検査すれば陽性にでることもあるので、とにかく今日中に受診して、結果を早めに電話してください!」
こんな言葉が学校や保育園・幼稚園の先生からでるかもしれませんが、聞き流すくらいでいいので、落ち着いて対処しましょう。
小児科学会でも、熱や咳などの症状に加え、呼びかけに答えないなどの意識レベルが低下しているような場合やひきつけが止まらない時には早期受診を!と推奨しているのであって、なにがなんでも早く小児科へ!と言っているわけではありません。
熱が出始めてすぐに受診されても、インフルエンザの検査をするには早すぎるし、診察すればなんでも判るというわけではないのです。
新型インフルエンザの迅速検査は、発熱後12時間以上、できれば24時間ぐらいあけないと感度が悪く、やってもあまり意味がありません。
意味がないばかりか、じつは単なる風邪だったのに、急いで受診したがためにクリニックの中でインフルエンザをうつされちゃうような場合もあると思うのです。
今のところ、うちには毎日1,2名のインフルエンザの患者さんが受診しておられます。それほど多くないですが、都会ではすでに連日10名前後の患者さんが来ている地域もあるそうです。なぜだか??よくわからないのですが、家族内での二次感染率は低く、学校の部活動などでの感染率は非常に高い印象があります。
新型インフルエンザにもタミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬は良く効きます。姫路市内の子どもで重症者は今のところ出ていません。
海外では重症者や重症になりやすい人にしか処方しないそうですが、日本では今のところ、診断がつけば制限なく抗インフルエンザ薬は処方できます。
子どもが罹った場合に、保護者は症状がなくても欠勤しないといけない会社や企業もあります。少し神経質すぎる気もします。
さらには、「罹っていないという診断書が欲しい」「症状は無いけど検査だけしてほしい」と来院される方もおられますが、これらは本当に必要でしょうか、ちょっと新型に踊らされすぎのように感じます。
連日マスコミが死亡者などの情報を報道しているので、不安が募るお気持ちは十分わかります。でも、誰も今冬、実際にどうなるかはわからないのです。
そんな時だからこそ、親がしっかり落ち着いて対応してあげたいものです。
恐れず、しかも、侮らず、です。
繰り返しになりますが、「あっ、これは来たぞ!」と思ったら、まる1日くらい発熱の程度などを観察して、それからご来院頂ければ、まず大丈夫ですよ。
どうかよろしくお願いしま〜す。

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