年が明けました。今年もどうかよろしくお願いします。
みなさんは初詣にはもう行かれましたか。
行かれた方はどんなことをお祈りされましたか。
無病息災、家内安全、世界平和、他にもいろいろあるでしょう。
今回は、そんな「お祈り」について考えさせられた、年末に読んだ(いつもの)内田樹さんの
「原発と祈り」からです。
昨年の震災以降、事故が起こった福島第一原発に毎日掌を合わせ、お祈りしている女性がたくさんおられるそうです。
えっ、あなたもですか。 うん、それは正しいことです。
毎日メディアに登場する福島原子力発電所の無残な姿。
もともと立派な正方体で、きれいなイラストまで描かれていたのに、あんなにぐちゃぐちゃにさせられてしまって。
とっくに耐用年数を過ぎていたにもかかわらず、40年間もずっと不眠不休でみんなのために電気を作って、最期は怖がられて、嫌われてそれでおしまいなんて、あまりにかわいそうでしょう?
いくら物でも、永く使っていると魂が宿るという考え方があります。
特にエネルギーを強く持っているもの、刀や銃、作家の愛用の万年筆なんかもそうかもしれません。
原発ももともと我々の手には負えない巨大なエネルギー、いわば「神の火」です。
荒ぶる神の火を鎮めるにはちゃんとした弔い、鎮魂が必要です。
今までたくさんの電気を届けてくれてありがとうございました。
あなたの働きを十分に理解していなかった私たちを許してください。
これから先も大切にしますからどうか安らかにお休みください。
僕も今年は毎晩、福島原発のことを想いながら、こんなふうにお祈りしようと思っています。
たいして感謝もせず湯水のように電気を使いながら、原発が壊れたら大騒ぎして、恨み、憎み、怒る。
結局そんな怒りは最後は自分自身に向いてしまうので、心も不安でいっぱいになります。
原発事故以降、そんな不安定な精神状態の日本人がたくさん増えたように思います、残念ですが。
怒っちゃダメなんですよね、他者にもモノにも、もちろん自分自身にも。
やるべきことはシンプルに「祈る」だけでいいんです。
お子さんのためでもいいし、家族のため、大切な人のため、もちろん原発のため、今年の日本のため、何でもいいと思います。
できれば、漠然としたお祈りよりも具体的なお祈りのほうがよいそうです。
意外なことに、私利私欲のためのお祈りは弱く、他者のためのお祈りは強い祈りになるそうです。
自分の欲が出ると無意識に後ろめたくなるからだそうです。
大切なことは、人間はみんな繋がっているから、他人のためにお祈りすることで自分自身が精神的に安定するんですよね。
体の動き、発する言葉、心の思い、この3つがピタッと一体になった時に人間は一番落ち着くのです。
子どもを寝かしつける夜、ほんの一瞬でもいいから子守り歌のように、どうかこの子が健やかに育ちますように、ってお祈りしましょう。
そんな毎日の短い祈りがお母さん自身をも必ず健やかにしてくれるはずです。だいじょうぶ、だいじょうぶ。
なんだか、新年早々、熱く語ってしまいました〜

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