2011年度ミステリーベスト10(週間文春)●第2位「折れた竜骨」米澤 穂信 (著)  2011年ベストミステリー年

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。

ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。


自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――

そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 


魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?

現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!



「理性と論理は魔術をも打ち破る。必ず。そう信じることだ」(p100)。

魔術が跳梁跋扈する12世紀末欧州での殺人事件を、同じく魔術の心得がある騎士が推理する>という舞台で描かれたのは、魔術を踏み台とした論理と理性の賛歌です。

まず、魔術が絡んだ「何でもあり」に見える謎が急所を突いた簡潔な論理で見事に解かれ、その時読者の脳裏に浮かび上がる画の魅力が素晴らしい。

<二十年に渡り囚われ続けた不死の青年は、いかにして塔の牢獄という密室から脱出したのか?>

<蝋燭に火を灯せば姿を消せる、魔法の燭台を持つ盗賊のアリバイをどう証明する?>

謎は魔術によって怪しく彩られ、その分だけ、解き明かす論理の冴えを引き立てます。



しかしそれにも増して、解かれることで、各人の謎が各人の人間性や背景を鮮やかに語ることがこの作品のより大きな魅力。

例えば、解明と共に明らかになる「いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち」の内、幾人かの意地と屈折と誇りを目にしたとき、読者は彼らを好きにならずにはいられないと思います。

また、(詳細は省きますが)この作品は容疑者が魔術によって「走狗」とされていることにより、ミステリとして、動機を問う「ホワイダニット(Why(had)DoneIt)を綺麗に取り除いている>ことに一つ妙味があるのですが、それによって喪われがちな物語の厚みをこうして補うところに、作者の技の冴えが感じられます。



そんなわけで、この作品は過去の米澤作品と比べてただ舞台設定だけでなく、その積極的な意志のあり方、描き方から見ても新境地であり、過去作品を踏まえるとなお面白く読めもする意欲作だと思います。

一方で、初米澤作品として勧めるにも十分過ぎるほどに楽しいミステリであり、冒険小説でもあり、少女と少年の成長物語でもあります。

『折れた竜骨』、傑作です。



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2011年度ミステリーベスト10(週間文春)●第1位「ジェノサイド」高野 和明 (著)  2011年ベストミステリー年

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。

それがすべての発端だった。

創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。

ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。


同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。

暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。

イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。



最初は新型ウィルスせん滅と救出作戦の冒険小説と思わせておいて、それは導入部分に過ぎない。

当事者同士と主人公がだまし、だまされる二転三転するストーリー展開。医学知識と軍事知識が 面白いようにからみあう。

単純な暴力でなく、必然性のある暴力や救いのある人間性が感じられる。

ミステリー好きが読むだけでなく、ハードSF(サイエンスフィクション)という側面の方が強い。

なぜなら、最終的に「謎」は解けるのだが、解けるカギはSFを認める前提が必要だからだ。


久しぶりの徹夜本。

これはもう小説じゃない。

エンターテインメントの枠を超えた超小説だ。

スリル、スケール、スピードの3拍子が揃ったグローバリーストーリー。(ハリウッド映画でも観てみたい。)

小松左京を継ぐSF・ミステリーのハイブリッド。

世界に紹介したいエンタメ大作だ。



こんな小説を待っていた。

人類の傲慢と進化の意味を考えさせられた。

ストーリーとは直接関係ないエピソードにすら衝撃を覚えた。

隙のない作品になっている。


二度読み、三度読みも楽しめる!


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★2010年「このミステリーがすごい」第4位:『追想五断章』米澤穂信(著)  2010年ベストミステリー年

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2010年「このミステリーがすごい」第4位。


古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。

依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小説を探していた。

調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。

二十二年前のその夜何があったのか?

幾重にも隠された真相は?

米澤穂信が初めて「青春去りし後の人間」を描く最新長編。 著者新境地の本格ミステリ。



五篇のリドルストーリー(結末を書かない物語)が作中作として収められた入れ子構造の本作。


タイトルが重い印象だったのですが、読み終わった時には『なるほど』と思いました。

父が残した5編の小説の探索を依頼する娘・可南子は、結末だけを所持しています。

報酬に動かされ探索を始めるのは叔父の古書店でアルバイトしている芳光です。

探索途中で、海外で起こった未解決事件『アントワープの銃声』が迫ってきます。


アントワープ&古書店

なぞの5つの小説&5つの結末

可南子の父の真相を隠す愛&古書店の叔父が芳光を突き放す愛

中々興味をそそられるプロットです。

まずは見事なプロットに脱帽した。

リドル・ストーリーとその謎解き(最後の一行)の組み合わせによって正反対の意味が立ち現れる様は圧巻であった。

また、娘に真実を語るべきか否か、悩んだ末に父親がとった行為が哀切。読み始めたら止められなかった。傑作である。


5つの小説は、奇抜な話ではあるのですが映像が浮かびます。

そして読者も結末を考えてしまうのでは!?と、思います。

その結末ですが、他の小説でもありえる結末で読ませます。

ワクワクしながら読み終えました。


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★2010年「このミステリーがすごい」第3位:『Another』綾辻行人(著)  2010年ベストミステリー年

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2010年「このミステリーがすごい」第3位。


その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。

1998年、春。

夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。

不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。

そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?

秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。


その学校の、そのクラスにはある「呪い」がある。

避けられない死の連鎖に挑む少年少女の運命は--

新本格の旗手が満を持しておくる、戦慄の青春ホラー。


 
学園ミステリーホラーで、主人公の少年が転校して入ったクラスの三年三組にだけ起こる怪奇現象。

そしてジンクス。
 
謎のクラスメート見崎鳴(みさきめい)。
 
沢山の不気味で美しい人形たちは、人形作家「天野可淡(あまのかたん)」 の人形を連想させる。

ホラー的なグロい描写もあって気に入りました。

なんといっても「見崎鳴」が謎めいてて凄く気になり、 ぶ厚い本ですが、3日で読んでしまいました。

この作品は2006年から書かれただけあって、あとから読んだ「館シリーズ」たちとは違って最近っぽい感じです。

怪談、ホラー、ミステリー、学園ものが好きなら楽しめると思います。
 
これを読んで綾辻のファンになりました。



「面白かった!」と思える作品でした。

最初はページ数の厚さに「時間がかかりそう」と思ったのですが……

いざ読み進めると先へ先へと、気づけば1日もかからず読み終えてしまいました。


決して読み飛ばすような内容では無くむしろ、とても読みやすい作品でした。

情景が鮮明に思い浮かぶくらい内容がスッと頭の中に入るような文章。



全体的にホラーとサスペンスに所謂ジュヴナイルっぽい感じが各少々といった雰囲気がありました。(あくまで私的意見ですが)

三年三組に降りかかる《呪い》と噂される謎の現象。

居ない筈なのに居る《もう一人の誰か》

一体誰が?

何故?

次はどうなる?

という不安感や疑心感は少し背筋が涼しくなるような、ちょっと不気味な感覚すらしました。


そういったホラー感の味付けがなされたミステリーが完成しており、読者はそれを堪能すればよい、一級のエンターテイメント小説です。



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★2010年「このミステリーがすごい」第2位:『ダブル・ジョーカー』柳広司(著)  2010年ベストミステリー年

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2010年「このミステリーがすごい」第2位。


結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。

だが、同じカードは二枚も要らない。

どちらかがスペアだ。

D機関の追い落としを謀る風機関に対して、結城中佐が放った驚愕の一手とは―。

表題作「ダブル・ジョーカー」ほか、“魔術師”のコードネームで伝説となったスパイ時代の結城を描く「柩」など、5編を収録。

吉川英治文学新人賞&日本推理作家協会賞W受賞の超話題作『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第2弾、早くも登場。



柳広司の、『ジョーカー・ゲーム』の続編となる連作短編集。

’09年、「このミステリーがすごい!」国内編、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門共に第2位に輝いた。

前作は、角川書店の「野性時代」掲載分2編、書き下ろし3編からなる5編だったが、本書では、同誌掲載分4編、書き下ろし1編からなっている。


●『ダブル・ジョーカー』・・・・・・“D機関”のライバル“風機関”との親英的な元外交官の機密漏洩案件をめぐっての競い合い。

●『蝿の王』・・・・・・北支の前線を舞台に共産主義シンパの軍医が戦場で行う意外な機密連絡法とは。

●『仏印作戦・・・・・・』仏印と東京とで交わされる暗号通信にひそむ罠と闇。

●『柩』・・・・・・ベルリンの列車衝突事故で命を落とした日本人の男は欧州全土に張り巡らした“D機関”のスパイ・マスターだったのか。

●『ブラックバード』・・・・・・ロサンゼルスに渡った「二重経歴(ダブル・カバー)」の“D機関”スパイ仲根の行き着く先は。


本書では、巻末の書き下ろし『ブラックバード』を除いて、“D機関”卒業生のスパイが最後まで(生きて)登場しない、また、その開設者結城少佐の若き日の一端が明かされる『柩』をはじめ、いずれも前作にも増して凝ったプロットで、二重三重のひねりを一層加えた逸品揃いである。

また読者は、スパイたちの前作をしのぐ、世界を股にかけた究極の頭脳戦をたっぷり堪能できて鮮やかに騙されること請け合いである。



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