2012/1/4

LE PAIN QUOTIDIEN@メキシコ  番外編

今回のカフェ探訪の地は、経堂から遠く離れたメキシコシティである。「メキシコの青山通り」とも称される?(我々が勝手に呼ぶ)Emilio Castelar通りの近くにあるパン屋兼カフフェ「LE PAIN QUOTIDIEN」。
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このあたりは、メキシコシティのポランコ地区の中にあって、ある意味メキシコらしからぬ洗練された店が立ち並んでいる。
このカフェを訪れたのは1月3日。これまたメキシコのイメージとはかけ離れた曇り空。
寒い朝であった。日本とは異なりメキシコの新年は1月2日から始動するものの、まだ人悪通りは少ない。そのような中でも、「LE PAIN QUOTIDIEN」には入れ替わり立ち替わり来客がある。
 店の外側にはテラス席。店内には、さまざまな種類のパンやケーキがガラスケースの中に並べられ、店内で食べる人ように10人用の大きな楕円形のテーブルひとつと、2人用のテーブルがいくつかある。いつもはテラス席が込んでいるのだが、この寒さとあって、さすがに皆、店内で食べている。
我々が注文したのは、メニューの「Para Compartir」(シェア用)という分類の中にあった「Plato Mediterraneo」(地中海プレート)。
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アフリカ北部からトルコにかけての食材を取り入れたものというか、大皿の中に、クスクス、青トマトのペースト、ひよこ豆のペーストがそれぞれ小鉢の中にたっぷりと入っており、その周囲にさまざまな種類のパンが並べられたものだ。価格は、もちろんメキシコの中では高額といえる125ペソ(700円相当)。さらに、オレンジジュース、グレープフルーツジュース(それぞれ38ペソ、213円相当)。追加で、カプチーノ(40ペソ、224円相当)、エスプレッソ(28ペソ、157円相当)(1ペソ=約5.6円)。
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はぁ〜、遠くにきてしまったもんだ…と寒空の中、しみじみしてしまうのであった。

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タグ: メキシコ

2011/5/28

ランチ@Cafe + bar Petit plum  豪徳寺

関東も梅雨入りか?
とはいえ家でだらだらするのもなんなので豪徳寺にふらふらとお散歩に。Cafe + bar Petit plumあたりでランチタイムになったのでひさしぶりにさっそくご入店。
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本日のオーダーは、本日のカレー(カルダモンチキンカレー。単品800円。サラダ、デザート、ドリンクの組み合わせができて、すべてこみこみにすると1150円)とポークジンジャー(単品800円。ドリンクとセットで950円、さらにデザートを加えると1150円)。
カレーは、ココナツミルクをベースにしたもの。あとくちがさっぱりしたカレーである。
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ポークジンジャーは、ワンプレートで提供され、なかなかボリューム感がでてたっちゅうも満足。本日のデザートは、バナナケーキ。セットだから小さいのかと思ったら、なかなかのプレゼンテーションである。コーヒーは、食後を見計らって豆を挽くところからはじめて淹れていただいた。苦みと酸味のバランスがとれていて美味であった。
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本日の読書は、義経奥州桜(祭文傀樂著)。
義経千本桜では、題名に名前が冠されているものの、作品の中での義経の扱いは決して主役などではなく、他の主役とされる登場人物のいろいろな行動の動機の背景に潜むいわばダシの扱いである。これに対して、文字通り、タイトル通り義経を主役にした作品である。
義経千本桜がポジフィルムならば、義経がタイトル通り主役のこの作品は、ある意味ネガフィルム?
それにしても、平家物語や源義経の悲劇性というものが日本人の心をとらえ、義経千本桜も含めていろいろな作品が成立したことを考えると、この義経奥州桜もその一つなのだろう。
たっちゅうは、「ザ・万歩計(万城目学著、文春文庫)」。最近、この作者の「プリンセストヨトミ」が映画化されたり、新作が出たりで、万城目学についての注目が高まっている(と思う)が、それで購入したのではなく、このところ震災や原発問題などなど気持ちが暗くなりがちなところで「軽く楽しく読める本を」が選択の理由。個人的な感想としては、前半は今一つだが、後半は期待に違わない。特にゴキブリとの終わりなき戦いを描いた「御器齧り戦記」(←ゴキブリって、本当にこんな字なのか?)や世界各国をバックパックで巡った際の話をまとめた「マジカル・ミステリー・ツアー」は電車内で読んでいてもプッと笑いそうになってしまう。著者本人もあとがきで書いているように、やっぱり「笑い」は重要。特にこんな時は、ますます頑張ってほしい。

【公式ブログ】
http://ameblo.jp/petit-pium-0133
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タグ: 豪徳寺 カフェ

2011/5/4

ランチ&ブランチ@笑和堂  経堂

4月26日にとうとう経堂コルティがオープンした。これで、何年にもわたる経堂の再開発は、とうとう完結編。たっちゅうが経堂に来てからほぼ10年になるが、その頃の経堂を思い起こすと、街の様子のあまりの変化にあらためて驚くばかりである。
はてさて、コルティをひととおり探索したあと、そこからもっとも近い笑和堂に久しぶりに行くことにした。
店内の什器類は、自由にレイアウトを変更することをコンセプトとして作られただけあって、以前探訪したときとは異なるレイアウトとなっており、雰囲気に新鮮味がある。
本日のオーダーは、鶏とじゃがいもの白ワイン&トマト煮込み(900円)、ふわとろオムライス(800円)。
いずれもサラダがついており、このドレッシングが美味なのである。煮込みは、さっぱりしており、軽い仕上がりになっている。オムライスは、名前どおり、ふわっとしており、ときおりチーズが糸をひく。そういえば、子どもの頃、祖母(現在93歳!)がよくオムライスを作ってくれたなぁ〜などとちゅんすけは遠い目をするのであった。
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読書メニュー
たっちゅうは、「八日目の蝉(角田光代著。中央公論新社)」。映画化され今まさに上映中でもあり、本屋には大量に平積みになっている。GWは、読書にはうってつけ。ここはひとつブームに乗ってみるか、と購入した。本のタイトルは、セミは7年間を土の中で過ごし、やっと地上に出たものの7日目で死んでしまうのに対して、一匹だけ(他のセミ仲間がいなくなった)8日目を生きることの意味に例えたもの(実際にはセミの寿命はもう少し長いと思われるが、まあ、それは置いておき)。余命というより、新たな人生をもらうことができた、ということだろう。ストーリーについてはここでは触れないが、辛い人生を送る人をやさしく包むような本である。特に、小豆島や瀬戸内海の人々、太陽の光、祭りなど(の舞台設定)が支えとなっている。小豆島に行ってみたくなる。そう思った読者もとても多いのではないか(今年は混みそうだから、そのうち行こう)。
話は変わるけど、この(時代の)小豆島の人たちのような自然と共存する豊かな生活。まだまだ、そんな生活に戻りようはあるのだろうか。。。
ちゅんすけは、「水鏡綺譚(近藤ようこ著。青林工藝舎)」
いぜんおやびんから頂いたマンガである。タイトルはなにやら堅そうだが、絵はやわらかく、最後はなにかほのぼのとしている。狼に育てられたみなしごの主人公ワタルは、立派な人間になることを目指して修行の旅をしている。途中で、不思議な少女鏡子(かがみこ)と出会い、分かれるまでのプロセスに動物、植物、龍神、観音様がからまりあって織りなされる物語である。それにしても、これら登場人物は、子どもの頃になじんだものであり、どこか懐かしく、癒しすら感じられる。疲れたときにお勧めの一冊である。

お店の公式サイトhttp://www.shouwadou.net/index.html
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2011/3/6

クルミ堂  経堂

花粉症がきっつい時期になった。とはいえ、家にこもってばかりもいられない。
そういえば、9chair(ナインチェア)のあとにカフェができたとの情報があったので行ってみた。経堂駅からすずらん通りをずんずん歩き、雑貨店「lihn-fa(リンファ)」がある。その左脇に、ちょっと油断すると見逃してしまいそうな細い階段。
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同じ場所に、クルミ堂があった。お店は、居ぬきなのか、以前と雰囲気は変わらず、なにかほっとする温かい雰囲気がある。
メニューは、コーヒー、緑茶、ほうじ茶(各500円)、月桃ブレンド茶、よもぎブレンド茶、梅ソーダ、プラムソーダ、アイスコーヒー等(各550円)。
食事は、おむすびと今日のおかずとお味噌汁(1000円)、おむすびとお茶(緑茶又はほうじ茶。700円)、パン各種(300円)がある。スイーツは、マフィン(380円〜)、スコーン(300円〜)。
本日のオーダーは、すだちとハチミツのホットドリンク(520円)、スパイスココア(600円)、キャラメルババナマフィン(380円)、レトロプリン(300円)。
すだちとハチミツのホットドリンクは、ジンジャーシロップを入れるのだか、すだちの酸味のきいた香りとブレンドされると花粉症もちには、ありがたい香りと味に。スパイスココアは、シナモン、カルダモン、クローブが入っているのか、非常に大人の味に仕上がっている。マフィンは、温かく、外側がカリカリしていて美味である。リンゴジャムがトッピングされたヨーグルトがついている。プリンは、甘さ控えめの、昔ながらのプリンといいった感じ。まったりしつつ、しばし読書…。
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読書メニュー
たっちゅうは、「ブルー・セーター」(ジャクリーン・ノヴォグラッツ著、英知出版)。相当以前に購入したものの積ん読リストに入ったままになっていたが、このリストの在庫が少なくなってきてやっと手がついた。ジャクリーン・ノヴォグラッツは、言わずと知れた社会起業化支援のためにファンドを行うベンチャーキャピタル「アキュメン・ファンド」のCEO。購入したものの積ん読リストに入ってしまったのは、なんとなく内容が固そうな気がしていたから。しかしながら、実際にはまったくそんなことはなかった。
筆者の20代からのドキュメント(自叙伝とも言える?)。チェースマンハッタン銀行に入ったものの、「世界を変える仕事を」と同銀行を辞めてNPOに入り、そしてアフリカで悪戦苦闘しながら貧困層(主に女性)支援に取り組む日々。各国政府関係者とのぶつかりあいや住民とのコミュニケーションギャップ、信頼していた守衛による盗難等々、“事件”が次々と起きる。そして、悩み、苦しみ、仲間たちに助けられながら乗り越えていく。。。といったある意味、青春小説的でもある。これも、筆者が、常に真剣で一生懸命ゆえのこと。もちろん主題である「真に住民に役立つものとは何か」についても、それらの行動と結果を通じて考えさせられるようになっている。もうひとつ、本書で興味を惹かれたのが、大虐殺が起きる前のルワンダの様子が描かれていること。驚いたことに(というよりも自分が知らなかっただけだが)、本書に描かれているその当時のルワンダは、それなりにしっかりした秩序が保たれた国。風景も美しい。しかしながら、大虐殺の予兆となるような“不自由さ”も漂っている。これから、どのような経緯で、あの大虐殺が発生していくのか(本書にも書かれているのかもしれないが、カフェでの読書時間ではそこまでたどりついておらず、また次回。。。)
ちゅんすけは、「完全版広重の富士(赤坂治績著。株式会社集英社)」
全編カラーで、歌川広重が書いた富士のすべてがカラーで収録されており、わかりやすい解説が加えられている。葛飾北斎のような奇抜さ大胆さはないものの、背景の一つとしてしっとりと落ち着いた富士山がこれでもかというくらい掲載されている。あ〜、日本人は富士山が本当に好きなのだなぁとしみじみする一品。富士山好きの中国人観光客にもご覧いただきたい一冊である。

お店の情報(お越しになる際は、定休日や営業時間を事前にご確認なさることをお勧めいたします。)
【公式ブログ】
http://kurumibito.blogspot.com/
【定休日】水曜日
【営業時間】12:00〜19:00(だたし、木曜日は14:00から)
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2010/12/4

たまでんカフェ山下  豪徳寺

天気がよいので、山下までぶらぶらお散歩。
山下駅の脇の店舗は、ながらく空き店舗であったが、この9月に「たまでんカフェ山下」がオープンした。
このカフェは、特定非営利活動法人まちこらぼが運営している。
店内の正面には、大きなテーブルが一つあり、4つ程度の椅子がある。
壁面には、玉電の写真が展示されていたり、さまざまなチラシ(イベント情報含む。)が置いてある。反対側のガラス面には、玉電グッズ(駅名ストラップ、ようかん、ドロップス、Tシャツ等々)が置いてあり、今、旬の商品は、来年の世田谷線カレンダーか。そのほか、豪徳寺オリジナルエコバッグ等々がおかれている。
また、非営利団体が運営する施設らしく授乳室も併設されている。
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このカフェに会員登録すると、いろいろな特典があるらしい。
例えば、カフェで展示をしたり、カフェスペースを借りたり、チラシを置いたりできる。
カフェのドリンクも会員価格でいただける。
カフェメニューは、コーヒー(コロンビア、ケニア、夏季限定のアイスコーヒー)、紅茶(アールグレイ、イングリッシュブレックファースト)、緑茶、サイダー(ここまで各250円。会員価格200円)、ジュース(みかん、りんご)とココア(350円。会員価格300円)がある。
売上の一部は、環境保護の活用に役立てられるとか。

ちょうど喉もかわいたので、コロンビアとココアをオーダー。
2人そろって、分厚い本を読んでしばし休息。
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読書メニュー
たっちゅうは、経堂図書館で借りた「ロング・グッドバイ」(レイモンド・チャンドラー著。村上春樹訳。早川書房)。言わずと知れたハードボイルド小説の代表的作品(といっても、今まで読んだことがなかったのがお恥ずかしい限り)。村上訳のずっと以前に「長いお別れ」という邦題で翻訳本があり、これを読めば、両作品の翻訳の違いを比べる楽しみも加わる。それは今後にとっておくとして、ハードボイルド小説の醍醐味は、タフぶり合戦。強がりのせりふ。たまりません。この小説が書かれたのは1953年。「草食系男子」なんて言葉は考えられなかった時代。ジュリーが「ボギー、あんたの時代は良かった」と歌ったのさえ、もう、とうの昔のことになるだから、今じゃ「そんな時代があったの?」ということにさえなりかねない。「ハードボイルド復興運動」でも起こす必要があるんじゃないっすかねー。
ちゅんすけは、前回に引き続き「タブーーパキスタンの買春街で生きる女性たちー」(フォージア・ザイード著。コモンズ)。
筆者は、赤線地帯であるシャーヒー地区で代々歌舞と売買春をセットにした業に従事するライラーを中心に、その家族、音楽家、そしてシャーヒー地区の調査を進めていく。
最初は、よそ者として必ずしも受け入れられていない筆者は、頻繁な訪問と交流によって、関係者の信頼を勝ち得ていく。
シャーヒー地区の生きる人たちが向き合う現実(これが、実に波乱万丈である。)、当事者たちの気持ちが克明に記述されていて、一見分厚い本であるにも拘らず夢中であっという間に読み終えてしまった。
最後の章は、何故「売買春業」が成立したのかという、学者らしい疑問とその考察が書きとどめられており、女性に求められる貞節な「良い女性」と売春婦に付託された「悪い女性」という二分は、権力のある側が決め、家長夫制の根幹となっているという指摘は、日本でも、そしておそらく多くの国でも当てはまるものであり、納得させられるものがあった。

お店の情報(お越しになる際は、定休日や営業時間を事前にご確認なさることをお勧めいたします。)
【連絡先】NPO法人まちこらぼ03-5426-3737
【定休日】水曜日と日曜日
【営業時間】10:00〜19:00
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タグ: 山下 NPO 世田谷線

2010/11/27

cafe + gallery芝生  経堂

かつて、経堂のカフェを探訪しはじめた頃に存在したカフェに、経営者が変わって新たなカフェになる、といった再編の波があるようだ。
先に紹介したCafe + bar Petit plumもそうだが、今回は、すずらん通りは、かつてロバロバカフェが存在したところ。
新たに「cafe + gallery芝生」が営業している。
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小さなドア、中のカウンターは健在、入り口近くに小さなテーブル席がある。
ギャラリーとしての機能は、かつての通り。今回は、「冷蔵庫に貼ってある」という10席限定のお芝居のために壁や冷蔵庫にいろいろなコメントが記載されたレシートがあまた張り付けてある。
10人のための公演とは、なんとも贅沢な!

カフェメニューは、こちら
おおむね600円前後でほっとできるひと時を楽しめる。
本日のオーダーは、ほうじ茶ミルクとみかんしょうがジュース(いずれも600円)。
ほうじ茶ミルクは、中央に葉が浮いていて、ミルクの海に浮かぶ小舟のようでもある。甘みは控えめで、寒い時期にはふさわしい飲み物である。みかんしょうがジュースは、ホットを頼んだこともあり、生姜の辛みのパンチが効いている。風邪対策にもってこいか?
来週は、もう12月。今年ももうすぐ暮れますなぁ〜。
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読書メニュー
たっちゅうは「これからの「正義」の話をしよう」(マイケル・サンデル著。早川書房)。マイケル・サンデルは、アメリカ版池上彰(あるいは政治哲学版池上彰)とでも言いましょうか、「正義」とは何か?を、ベンサムやカント、アリストテレスたちの哲学をわかりやすく解説しながら考えさせてくれる(ただし、池上彰さんのように図表や模型を使うわけではない。わかりやすーくしてくれる説明が見事という意味です)。購入したのはかなり前なのだが、他の本と併読しながら、かつ、なるほどなるほどと読んでいるので、いまだに読了しておらず中途半端な感想も書けないのが情けないが。。。本屋でも、ずーっと長期に渡って「売れ筋」の本として紹介されているのもむべなるかな。本来は、それぞれの偉大なる哲学者の著作を読めば良いのだろうが、この一冊で良いところどりできてしまうのもうれしい。こうした本が売れているのは、経済(成長)至上主義の限界が見え新たな世界観が求められていることと、一方で、手軽に知識を得るという効率性のことと、両方の点からであろうし、そういう意味でも時宜にあった本。出版元である早川書房には、ミステリーのイメージしか持っていなかったが、とてもよいところに目をつけたのではなだろうか。
ちゅんすけは、ちゅんすけがインドにいた頃の古い友人から頂いた「タブーーパキスタンの買春街で生きる女性たちー」(フォージア・ザイード著。コモンズ)。
著者は、パキスタン国立民俗伝統遺産研究所に身を置き、同国における伝統芸能を探求するという純粋な研究目的から、芸能の発祥の地でもある買春街シャーヒー地区の調査を企画する。しかしながら、行政側のすさまじい数々の妨害、さまざまな人の偏見、そして、調査対象地区の人々から、なかなか受け入れてもらえない。そんな状況下にあっても、不屈の精神で、シャーヒー地区に食らいついていく著者のバイタリティーにもすごいものがある。
そのプロセスは、非常にドラマチックでぐいぐい引き込まれるものがある。ようやく3分の1を読み終えたところである。

お店の公式サイト
http://shiba-fu.com/
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2010/11/21

Cafe + bar Petit plum  豪徳寺

昔ながらの商店街の風情が漂う世田谷・豪徳寺。小田急線豪徳寺駅から世田谷線の山下駅に向かう途中にある(豪徳寺商店街の入り口に近い場所、とでも言ったほうがわかりやすい?)のが、Cafe + bar Petit plum。以前にこのブログで紹介した「Ginza Saveur(ギンザ サヴール)」があった場所に居抜きのかたちで今年7月からオープンしている(ちなみに、Ginza Saveurは店名を変更して下北沢に移ったらしい)。
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店に入ってすぐのところで、マフィンなどの店頭販売をしているところも、Ginza Saveurの時と同じ構成。勝手知ったる我が家のように、狭い階段を2階に上がると調理場兼カウンターとテーブル席3つがある。
メニューをみてちょっと驚くのは、アルコール類を含めてドリンクメニューの多さ。コーヒーはブレンド450円から、カクテル類が豊富にあるではないか。しかし、このカフェ探訪記は、あくまで飲みに来たのではなく、昼のカフェの様子を探訪するものであって、冷静になり、デザートメニューを眺める。各種ケーキ類が用意されているが、ここでさらに目を引いたのが、「芋洗坂係長とのコラボによるマフィン」。マイケル・ジャクソンなどの歌を替え歌で(太った体の割に)軽快に踊りながら歌う芸人・芋洗坂係長が、なぜか豪徳寺でマフィンづくりに協力しているのである(ちなみに芋洗坂係長は福岡県北九州市出身で、かつては田原俊彦や中森明菜のバックダンサーをしていたらしい。本件とはまったく関係のない情報ではあるが、ご参考まで)。と聞けば、芋洗坂係長のファンである我々の本日のオーダーはもちろん、このマフィンとドリンクのセット(600円)。マフィンは、まったく芋洗坂係長の風体を想像させない(意外にも)洗練された味わいであった(芋の味はするものの、主張しすぎてぼわっとするようなことはなく、ほのかな酸味も効いている)。
ちゅんすけは、ノンアルコールドリンクでフルーツサンガリアソーダ(500円)。キウイが入っていて、非常に美味である。
お食事メニューも、本日のカレー(単品850円)、「本日のプレートやポークジンジャー(それぞれ単品800円)で、サラダ、ドリンク、デザート等々をセットにすることもできる。次回は、是非がっつり食べにいきま〜す。
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読書メニューは、たっちゅうは、町田康の短編集「権現の踊り子」(講談社文庫)。収められている短編の中でも「工夫の減さん」のある意味の切なさは、たまりません。また「逆水戸」は、まさにパンク水戸黄門。テレビドラマの水戸黄門は、超ご長寿番組だけに、ギャグに使われていることも多いと思うけど、この町田康版もいけてます(テレビドラマより、こっちのほうがリアリティーがあるんですよねー)。
ちゅんすけは、「にほん日和」((株)ベネッセコーポレーション)。9月に創刊されたばかりの雑誌で、フルカラーで、日本の素敵なところ、グルメ情報が満載。アンテナショップや道の駅の紹介はじめ、築地などの市場めぐり等々、非常に興味深い記事が満載である。小さなポケットサイズの和菓子を紹介したものがついていた。これにさらに「まぜご飯のもと」や「ふぐ茶漬け」などおまけも。こうしてみると、身近に魅力的な楽しみ方があるもんだなぁ〜。

お店の情報(お越しになる際は、定休日や営業時間を事前にご確認なさることをお勧めいたします。)
【連絡先】03-3429-0133
【定休日】火曜日
【営業時間】11:00〜16:30 18:00〜23:00
【禁煙】木曜日と土曜日は終日禁煙、その他の曜日は、11:00〜16:30が禁煙
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タグ: カフェ バー 豪徳寺

2010/8/29

デリセット@scone pantry  経堂

残暑の候、皆様にかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
今年の夏は大変暑く、おかげさまで、南国育ちのちゅんすけは体調がすこぶるよろしく、元気に暮らしている。たっちゅうはグダグダだが。
さて、気がついたら、scone pantry 最初に訪問してから1年近くがたっていた。
というわけで、昨年訪問した時に気になっていたデリセット(850円)を頂きに再訪問である。
店内の窓越しに見えるレンガ調の外壁と外の木の大きな葉の組み合わせは、異国情緒すら漂い、自分が経堂にいるとは思えない雰囲気すらある。
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本日のデリセットは、プレインスコーンにチキンのジンジャーBBQとキャベツとポテトの粒マスタードサラダがワンプレートに。セットになっているドリンクとしてアイスコーヒーをオーダー。
今晩は、ちゅんすけ母の誕生祝いを今晩に控え、昼は軽めにしようとしていた我々にとっては、理想通りのボリューム。サラダは、酸味がほのかに効いていて非常にキャベツのしゃきしゃき感が好ましい。チキンも、スコーンの付け合わせにふさわしい味付けである。スコーンは、温かくて他の二品とマッチしている。
窓の外で揺れる葉に日頃の疲れを癒されつつ、しばし読書をするのであった。
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読書メニュー
ちゅんすけは、「江戸・東京百景 広重と歩く」(大久保博則、安田就視著。角川SSC新書)。
歌川広重の最晩年の浮世絵「名所江戸百景」と同じ場所をカメラマンの安田就視が撮影して、浮世絵と写真を対比して紹介するものである。
この新書は、すべてカラーなので、浮世絵も楽しめるのがよい。表紙に採用されている「深川萬年橋」の手桶につるされた亀越しに臨む富士山という大胆すぎる構図は、もはや衝撃的ですらある。それにしても安田カメラマンの写真が、浮世絵とほとんど変わらないものもあり、また、ちゅんすけの職場のある地区のように全然変わってしまったところもあるので、パラパラと眺めているだけでも興味深い。日本橋、神田、麹町等々場所ごとに分類されており、これを持ってその地を散策するのは、さぞ楽しいことだろう。
たっちゅうは、slumdog millionaire (Vikas Swarup著)。言わずと知れた、アカデミー賞を受賞した映画の原作。姫路に旅行に行った際に、くの一の格好をしたおばちゃんが作っているあなご飯を使ったハンバーガー?「やっさバーガー」を売る店の裏の古本屋でたまたま見つけ(本の内容とは全く関係ないが)、安かったので(確か200円ぐらいだった)、「たまには洋書でも読んでみるか」と買ったものである。意外だったのは、インドの貧乏な少年がクイズで百万長者になるという基本コンセプトは変わらないものの、それ以外のストーリーはかなり異なること。映画では、同年代の女の子との恋がもうひとつの基軸になっていたが、本のほうでは(7−8割読んだところまでは)、そういう話はなく、また、クイズの答えにつながる一つ一つのエピソードはまったくというほど違うのである。まあ、いずれにしてもこの作品の肝はそのコンセプトだから、映画は見せやすいように全面書き換えても問題ないし、実際、本の通りだったら映画はあれほどは成功しなかったとは思う。それにしても、この荒唐無稽にも思えるストーリーなのに違和感をまったく感じさせ納得して読めてしまうのは、やはり舞台がインドだからとしか言いようがない。インド社会とインド人たちのとんでもないはちゃめちゃさ、そしてたくましさが十分に堪能できる。これからの世界全体のキーワードは、やはり「たくましさ」では。インドと中国が欧米を凌駕して世界を席巻していくのは間違いないかも。日本も戦後闇市時代はたくましかったから高度成長期が成り立ったんでしょーねー。日本に活気をもたらしたかったら、一度、落ちるところまで落ちないとだめなのかも(ま、そこまでして活気いっぱいの国にしたいとも、みんな思っていないだろーけど。どちらかというと、淡々とやっていく方向?)。

お店の公式サイト
http://sconepantry.blogspot.com/
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2010/7/11

笑和堂  経堂

経堂はすごい勢いで変わりつつある。
建築中の経堂コルティの周辺をぶらぶらしていると、工事現場の重機類の出入り口の対面に小さな看板「笑和堂」。
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オープンしてわずか6日目のできたてほやほやの出版社兼カフェ。
2階の階段をあがると笑和堂「和室」とある。開けて入ってみると白木のルーバーで構成された本棚風のスペースが複数ある。外光がきれいに入って、これまで見たこともないような開放的な空間が出来上がっている。店内の什器類はすべて手作りだとか。
笑和堂は、本業が出版社。今後、本を出版予定だが、今のところ本がないので、外形的にはカフェが当面は本業状態である。いろいろとイベントを組んでいきたいそうである。むむむっ!またまたこの経堂に個性的なお店の登場である。
メニューは、こちら。サイフォンで入れたコーヒー(450円から)、ソフトドリンク(300円)、外国製のビール各種(550円から)、ワイン、梅酒、ハイボール(各500円)、ジン(600円)、日本酒(650円)。ランチメニューは、どんぶりと2品(どんぶりも小鉢もそれぞれ選べて800円)、ブラジルのホットサンドこと「バウルー」。
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本日のオーダーは、笑和堂ブレンド(450円)とカルコーク(300円)。笑和堂ブレンドは苦みがきいていてちゅんすけ好み。カルコークとは、カルピスとコカコーラをわったもの。怖いもの味わいたさでオーダーしたのだか、意外にいけるのである。
経堂に現れたあらたなお店のポテンシャルに期待したい。
本日の読書は、お店にあった「スナバン高木亮著。株式会社ビーナイス)」。この7月7日に発行したばかり。公園の砂場を守る10センチのヒーロー、スナバン(なまはげ)の熱き戦いと仲間とのほのぼのとした友情をつづるマンガである。スナバンとザッソーのストーリは、ちょっと、しんみりさせられた。頑張れスナバン!砂場の平和のために!

お店の公式サイト
http://www.shouwadou.net/index.html
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タグ: 経堂 カフェ 出版社

2010/7/3

cafe Reef  経堂

久しぶりにすずらん通りを歩いてみる。
文具やギャラリーなど、小規模ながらもセンスのよいお店が次々とオープンしていて、静かながらも個性が輝く通りになりつつある。そんな道をふらふら歩いてくと、右手にあらたなにオープンしたカフェがcafe Reef(カフェリーフ)がある。
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濃い茶色を基調とした店内は、落ち着いた大人の雰囲気である。入口には、熱帯魚やエビが泳ぐ水槽がある。多様なイソギンチャク類のゆらゆらした動きはなかなかの癒し系。7つのテーブルとカウンター席、そして個室もある。
コーヒー類が380円からある。エスプレッソベースのドリンク(アイスも可。480円)が充実。定番のカプチーノのほかストロベリーラテ、ココナッツラテなど、是非試してみたいものがある。ハーブティー(レモングラスなど430円)。ヘルシージュース(クランベリー、シークヮーサなど430円)、フロート類(430円)、ソフトドリンク類(300円、キッズサイズ200円)。アルコール類は、ハウスワイン(380円)、ボトルワイン(2100円)、ビール(バドワイザーなど輸入もの580円から)、ハイボール(580円)が用意されている。
フードメニューは、自家製ピクルス(230円)、チーズのオーブン焼き(280円)、気まぐれサラダ(600円)、お店で焼いているパン各種(130円から)、ピザ(バジルとチーズ700円ほか)、各種の生パスタ(700円から)、焼きカレー(800円)、自家製ハンバーグ(パン又はライス付きで900円)、お子さまハンバーグプレート(スモールサイズのドリンク付きで700円)。
デザートは、焼き立てワッフル(トッピングが選べて450円。ドリンクとセットで700円)、パフェ各種(550円、食べやすいスモールサイズとのこと。ドリンクとセットで800円)、自家製コーヒーゼリー(450円)、本日のケーキ(450円)、アップルパイ(550円)、クリームあんみつ(550円)がある。
本日のオーダーは、ヨーグルトスムージー(480円)で、キウイとマンゴー味の組み合わせにしてもらう。さらに、本日のケーキである洋ナシのケーキにアイスコーヒー(セットで700円)をオーダー。ヨーグルトスムージーは、フレッシュな果物が使われていて、ヨーグルトの酸味のほかに果物本来の酸味がしっかり味わえて美味。アイスコーヒーは、苦みがしっかりしていてさわやか。ケーキは、クローバー型のお皿に盛られてきて非常にプレゼンテーションがよい。
久しぶりの休日をだらだら過ごす幸せを感じつつ、読書にはげむのであった。
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ちゅんすけは、「吉村昭の平家物語」(吉村昭著。講談社)。文楽デビュー2年目を迎えたちゅんすけは、気がついた。日本の伝統芸能の元ネタの多くは、平家物語に由来していて、元ネタを理解していることが前提で、各種演目が成り立っているということに。文楽を楽しむには、勉強しなくては!ということで買った1冊。現代語訳になっているので、読みやすいが、ボリュームもあり、いかんせん登場人物の名前が、清盛、重盛、維盛、知盛、教盛、資盛と、まぁ〜実にもりもり祭りである。家系図を追いつつ読み進める。平家物語って権力をかさに調子にのってやりたい放題やっていた平氏が、源氏に根絶やしにされるまでの壮大な物語だったのね。平家の人たちの最後は、結構あわれである。
たっちゅうは、「虐殺器官」(伊藤計劃著。ハヤカワ文庫)。
多くの賞を受けている作品だが、今年になり文庫化されたらしい。「アメリカ情報軍特殊検索群i分遣隊」のシェパード大尉が暗殺指令を帯びて、世界中に出没しては虐殺を引き起こしているジョン・ポールを追い、対決する物語。近未来SFであり、情報管理された世界、人工筋肉を利用した乗り物などが、物語の背景となる世界観を作っている。ちょっとネタばれ的になるが、この本の感想を述べるには欠かせないので、この本のプロットに触れる(これからこの作品を読もうという人は、ここから先は、このブログは読まないほうかよいかもしれないです)。
ジョン・ポールは「虐殺の文法」なるものを駆使して、あちこちの国で虐殺を引き起こしていく。その動機は、実は「わたしたちの世界の人間の命と、貧しく敵意の影がさす国の人間の命」を天秤にかけたためという。極端に単純化して言えば、前者は先進国。後者は途上国。「9.11」で「テロ」という新たな脅威が発明されたことに対し(もちろん、それ以前もテロはあったが)、この小説が設定しているのは、情報管理でそれを防ごうとする世界。しかしながら、その予防策が十分に機能しないことを理由に、ジョン・ポールは、途上国で虐殺を起こすことで先進国へのテロを防ぐという考えに至る。先進国が途上国を自分たちの都合の良いように使う、というのは、その時代背景や手法は異なれど、ある意味、植民地時代からの伝統的な構図かもしれない。第二次世界大戦後、結局、そんな都合のよい構図は成り立たないことがわかり?また、途上国と分類されていた国々の経済発展により、その構図は消滅したはず(変化しただけ?)。それとも、優位な立場にある者(国)が自分の利益のために、より劣る立場にある者(国)を利用しようという意識・行動はなくならないということことか。WIN-WINの仕組みを構築するということは不可能ということか。これって、小説の上だけのことじゃない。。。ちなみに、この小説ではアメリカにテロを発生させないために、別の解決方法を生み出している。

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