雪女がこわいのー。雪女がきたら、いやだー。
と写楽が朝言った。
「ロトルアは雪降らへんから、雪女けえへえんよ」というと、「じゃ、雪女は日本にくるの?」と写楽。
「雪女さん、日本に行ってください!」と空に向かって叫ぶ写楽。
妖怪大図鑑という児童書をおじいちゃんに買ってもらったのに、こわくて開くことさえできない。
「妖怪大図鑑は、15歳になったら読むのー。」だそうだ。
昨日は、右足の裏に木のささくれがささって、痛くて右足をかばって歩いていたら、今度は左足がつってしまい大泣きしていた。
「今度は、こっちの足まで痛い〜。」とポロポロ涙をこぼしているので、左足をみてみると、みごとにふくらはぎがこむら返りしていた。
ああ、このスジがつっているのね、とわかるほどに。
「今日はひとりで寝られない〜」と泣くので一緒に寝た。
すると、今度は「お腹が減ったー」と泣く。
学校で鍛えられすぎたのか、足が痛くて疲れたのか、昨日は午後6時に寝てしまっていたからだ。
午後10時に足がつり、泣く。
マッサージしてやって足の痛みがとれたら今度は腹が減ったと、泣く。
ガマンできない、と泣く。
オレンジ1個8つに切ってやって、食べる。
泣いて赤くなった鼻の上にしわをつくって、むしゃむしゃと食べる。
ピチャピチャと音をたてて果汁をすする。
ほんまにサルみたい。
かわいいなあ、きみは。
「なんか顔についてるで。」と鼻をつまんでやる。
そして「あ、ゴミやと思ったら鼻やったわ。」と言ってやる。
すると、写楽「ママ、なんかついてるで。」と私のほほをつまみ、
「あ、しわやったわ。」と言う。
5歳児なかなか、あなどれないぞ。

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