2010/5/12
(*^^*)この作品は私『serina』のオリジナル作品です。
ちなみにジョルダンサイト『読書の時間』採用作品ですので無断転載禁止です。宜しくお願い致しますm(__)m
涙の量?が運命の分かれ道だった……。
タイムリープ
相模瑪瑙(さがみ めのう)は夢見がちな今時のごく普通の高校二年生の女の子である。そんな瑪瑙はファンタスティックな物語を読むのが好きだった。
ある日瑪瑙は古本屋でとっても珍しい本を見つけその本を読んでいた。その本の内容は瑪瑙が思ってた以上に悲しいお話で、次代に瑪瑙の目からは大粒の涙が溢れ出した。
「うううっ、なんてこの子って可哀想なんだろう」
そう思った瞬間瑪瑙は物語の中に入り込んでしまっていた。
「えっ?!あれ?此処は何処って、さっきまで読んでいた物語の中?な訳?」
と、しばらく目を凝らし瑪瑙はあたりをキョロキョロと見渡しながら言った。
だがどう考えても其処は明らかに自分がさっきまで読んでいた物語と全く同じ場所だった。
「ち・ちょっとこれってどう言う事な訳?って、もしかして夢?なのかな?」
と思って瑪瑙は自分の頬を思いっきりつねってみた。
「い・痛い!」
あまりの痛さに瑪瑙は飛び上がってびっくりした。
それでようやく瑪瑙は自分が物語の中に本当に入り込んでしまったのだと言う事を自覚した。
『ではこの物語の中から出るにはいったいどうすれば良いんだろう?』と少し瑪瑙は焦り出した。
この物語の主人公に瑪瑙がなってしまっているのだとしたならば、やがて瑪瑙は死んでしまう。
瑪瑙はそもそもこの物語の主人公佳乃(よしの)が不治の病で死んでしまうシーンで大粒の涙が溢れ、気がつけばいつの間にか物語の中にいたのだ。
そしてなにもする術(すべ)を見い出せないままただその場で唖然と立ち尽くす瑪瑙……。
そうこうするうちに読み手のいなくなったその本はいつしか道の片隅にポツンと置かれたままになった。
そして幾日か過ぎたある日の事。
道端を歩いていたある少女がその本に気づきその本を拾い上げ、ページを捲りやがて大粒の涙を流し始めた。すると今度はその本を読んでいたその少女が瑪瑙の代わりに物語の中に入り込んでしまった。
「えっ?!もしかして私本の中から出られたの?」
と思いつつも瑪瑙はホッと胸を撫で下ろした……。
ちなみにその本を手にした者がその本を読んで涙を流した際に、その涙の量によって本の中にタイムリープ出来るようにと、呪いがかけられたものだったと瑪瑙が知ったのは、だいぶ後になってからだった……。

1
※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。