
名前:CBS

住所:アメリカ南部の小規模都市部

職業:翻訳/通訳業
(C: CBSさん / J: ジュミック今井)
J: はじめまして。まず最初に、CBSさんのお住まいと、よろしければ、ご職業を教えていただけますか?
C: こんにちは。CBSです。アメリカ南部の小規模都市部在住、職業は翻訳/通訳業です。
J: これまでの英語歴についてお聞かせください。
C: 小さいころは特にこれといって何も英語教育は受けませんでしたが、洋楽が好きでしたので、アメリカンロック、ブリティッシュポップなんかをよく聴いていて、英語圏の文化に興味はありました。ABBAとか、映画Saturday Night Feverのサウンドトラックははじめて自分で買った洋楽のカセットテープですね。これで年齢はバレバレですね(笑)。
中学から学校でフツーに学び始めました。進学校でして、内容についていけずにどちらかといえば落ちこぼれで、学科としての英語はあまり好きではありませんでした。あまりにもできないので親に「これはまずい」と思われ、中学3年のときは、受験前の半年間、個人授業を受けました。基礎からゆっくりやさしく教えてくれた日本人の元教師というおばさんでしたので、発音とかではなく、基本の文法に限ってみっちり教えてもらったという感じ。でもこのときにちょっと
もやもやしていた文法の疑問が取り除かれて、きちんと英文法を理解できるようになって少し自信がつきました。
その後高校では、英語は得意科目のほうに仲間入りし、さらなる洋楽への興味とあいまってずるずると英語漬けの日々へ突入。当時の目標は「
あこがれのロックバンドXXのベーシストXXさん(アメリカ人)と英語でお話する!」というミーハー極まりないもの・・・ ついには睡眠中に変な夢までみてしまい(相手は私に日本語でしゃべりかけてくれており、私は英語で四苦八苦しながら返答しているという2ヶ国語放送)、目覚めてから「やっぱり英会話を勉強しなきゃいかん!」と心に誓ったのでした。
でも、なかなか会話を学ぶチャンスと資金はあまりなかったので、当時は歌詞の翻訳を自分でしてみたり、直輸入洋楽雑誌を辞書片手に読んだり、英語のイディオムの本を買って読んだりするのが中心でした。
短大を経て社会人になり、さらに海外旅行好きというのも加わって、旅行をしたときの英会話も一通り自習でマスター。また、英語&洋楽の横好きを活用して、洋楽ソフトウェアの輸入という職をゲットできたのを機に、いよいよ
ビジネス英語を学ぶステージに突入。ビジネス英語関連の書籍を買いまくり、読みまくり、つたないながらも日常のファックスやビジネスレターを書き始め、フランス、イギリス、アメリカの輸出業者とのやりとりを始めました。
休暇でイギリス旅行をした際に、ある取引先の相手を訪ねて挨拶をしたときにその方と意気投合し、英語がもっとできるようになりたいと思っているんです、なんて話をしたら、じゃあ教えてあげるよ!と軽く言われ、それからその方に
ライティングをばっちり鍛えていただきました。
まだeメールが普及していない時代でしたから、通信手段といえば
ファックス。それをとにかく
書いて書いて書きまくる毎日。最初は仕事がらみの件90%+プライベートの報告も最後に10%書いてみる、という内容でしたが、その比例がだんだん逆転し、ついにはプライベートのことしか書いていない手紙になっていきました。
先方も日本文化に興味がある人でしたし、音楽の話題は共通でしたので、書く内容には事欠きませんでした。“昨日はXXXのコンサートを見に行ってきたよ”“今度のXXXの新譜はすごくいいよね!”とかそんな内容ばかりでした。先方はかなり筆まめなタイプだったらしく、すぐに返事がくるので、
当時は私も必死で返信しており、一時期は毎日1回必ずイギリスとFAX送受信を行う生活でした。
毎日、A4サイズの用紙に文章をびっちり書くことを約2年間続け、相手の書く文章や言い回しをコピーしながら自分でも使っていくうちに、普段使いの英語というものがなんとなく自分の中に根付いてきたのが感じられるようになったのもこの頃です。
日常生活でも、電子辞書を必ずバッグに入れてあり、電車の中でふと「これって英語でなんていうんだっけ」と思うとすぐ調べたり、英語のフリーペーパーをもらってきて片っ端から読んだり、TVも海外ドラマを中心に見ていましたし、DVDが出始めてからは、英語字幕をONにして画面の英語を読みながら発音を聞いてよく会話に出てくる単語をどんどん覚えるように努めていました。
活字中毒とでもいうんでしょうか、相変わらず英語関連の書籍もチョコチョコ買って読みつぶしていました。(ジュミックさんの本も当時出版されていたら絶対買っていたと思います!)
読み書きはなんとか形になってきた。でも
会話はまだまだ遅れている・・・という状況をなんとかするために、在日外人とのランゲージ・エクスチェンジや、英会話教室へ通い始めたのもこの頃。英会話教室ではマンツーマン・クラスを短期間(3ヶ月×2回)とって、自分の興味あるトピックや質問をひたすら英語ネイティブの先生と語る形式を選びました。少人数制クラスにくらべればもちろん割高でしたが、このほうがセッカチな自分の性格に合っていると思いましたし、実際、よかったと思います。
そうこうしているうちに、主人(アメリカ人)と知り合い、結婚して渡米することになりました。最初の頃は北部の都会に住んでいましたので、日系企業でフルタイムのアドミ兼受付として働いていました。2年目以降は主人の都合で南部に引っ越してきて、妊娠出産を経て、その後近所の日本食レストランでウェイトレス兼キャッシャーとして働き、接客用語も覚えることができました。
不特定多数のお客様との会話も大事な会話トレーニングの一環として有効でした。家にいてこもりがちだと人と接するチャンス−会話をするチャンスがなかなかないので、これはある意味よかったと思います。
基本的に日本人のとても少ない州なのですが、たまたま近くに日系の工場があり、現在はそこで通訳・翻訳者として働いています。いままでに通訳・翻訳者として働いた経験がなかったのですが、ある程度英語ができて、かつ働けるビザを持っている日本人がほとんどいないこともあり、ラッキーにも雇っていただけました。
ですが、やはり入社してからが大変です。いままでに英語会議に出た経験もないのに突然、10人のアメリカ人の前で、専門用語を使って日本人クライアントの意見を述べないとならないので、最初の1年はいつも緊張・あせりと落ち込みでいっぱいで、自分の英語のできなさ加減に泣く日々でした!最近やっと楽になってきましたが・・・。でも、
英語に関しては一生死ぬまで続く勉強だともう覚悟を決めましたので、日々邁進あるのみですね!
J: CBSさんは、どうやって英語がぺらぺらになりましたか?
とにかくたくさん英語に触れる:毎日、1時間でも2時間でも、英語で読み・書き・しゃべり・考える。
英語ネイティブの友達を作り、しゃべる機会を作り出す:地理的な問題で、できる・できないはあると思いますが、まずは探してみる。英語の先生として知り合っても、そのうちプライベートで友人として会ってくれるようになったり、ってなこともあるので。
趣味の分野や仕事で必要な英語から入る:やはり興味がある物・事について話す、仕事上必須な場合などのほうが、英語の身につき方が格段に早いと思います。
電子辞書はいつもバッグに携帯:思いついたらその場で調べる。
法則を発見し、応用する:発音や動詞・形容詞・副詞間の変化は、いったん法則を覚えてしまうとどんどん広がるので、こわがらずに推測して使ってみる。もちろん後で辞書を使って推測が正しかったことを確認するのも大事です。
自分に合った勉強法を見つける:私の場合は「書くと覚える」ので、英文を読み流すだけではなくて、なるべくペンを持って紙に書くようにしました。
メルマガとインターネットの活用:スペースアルクの英辞郎、Merriam-Websterなどのオンライン辞書は毎日使います。メルマガもドンドン登録して、気に入らなかったら解除すればいいだけですし。無料で使えるものはとことん使う!
短期的(中期的)な目標を設定し、それに向けて努力をする:たとえば、定期的にTOEICなどの試験を受けてみる。結果がよければ励みになるし、だめなら課題が見えたと思って、どちらにしても結果は前向きに(←これ大事!)受け止める。ちなみに私の次の中期的目標は『英語で一人前のプレゼンができるようになること』です。
J: 英語が話せるようになった!と自覚をした瞬間はありましたか?
C: 主人と口ゲンカできるようになったとき。自分ひとりで地元の銀行に行ってローンを組んで車を買ったとき。
あとはやはり、映画・TVドラマ・コメディなどを見ていて、自然と笑いが出たタイミングがアメリカ人と一緒だったりするときでしょうか。
(次に続く)

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