それにしても、今年の桜は早かった!
いつもの年よりかなり早く開花したと思ったらあっという間に満開になり、4月初めにはもう散り始めの木も。
写真仲間のKさん曰く、「この時期は本当に忙しい。桜は待ってくれないからね〜」が実感だ。
私も同じで、どこに行こうか・・・は、いつも思うこと。
近場にも名所はたくさんあるけれど、この時期ならではの場所へ行きたいとつい思ってしまう。
幸いなことに例年より早く見ごろになってくれたので、3月下旬に用事で関西に行くついでに何処かへ行こうと思い立ち、久しぶりに夜行バスを利用することにした。
夜行バスなら京都に早朝到着だから、午後の用事までの時間が有効に使えるのが嬉しい。
といっても移動に時間がかかるともったいないと思い、目的地は京都駅から近い平等院に決定。
7時過ぎには宇治駅に到着したが、平等院の開門は8時30分なので宇治川界隈を探検することにした。
静けさが漂う平等院表参道を通り平等院の正門を過ぎて宇治川へ出たが、一部が河川工事中で雑然としていてちょっとガッカリ。
それでも中の島では朝日を浴びた枝垂れ桜が見事で、やっぱり早起きは三文の得!と1人にんまりだ。
朝霧橋を渡ってすぐの宇治神社でお詣りを済ませ、宇治川沿いの景色を堪能していたらもう開門間際の時間に。
人が少ないうちに写真を撮るのも目的の1つなので、つい急ぎ足になってしまう。
平等院へは、以前同じ時期に友人と訪れたことがあるが、残念ながら桜はまだ咲いていなかったので、どんな光景が待っていてくれるかと思うとワクワクする。
南門横の平等院ミュージアム壁に映った景色にハッとさせられ、そこで動けなくなりそうになったけれど、まずは第一目的の鳳凰堂へ。
定番かもしれないが、池に映り込んだ鳳凰堂の素晴らしさといったら!
濃いピンク色の枝垂れ桜も満開で、穏やかな春爛漫の景観にうっとりだった。
境内中をくまなく回っているうちにどんどん人が増えてきたし、6時過ぎから行動していたことを思い出したので、平等院にお別れして早めのお昼休憩を。
そして帰路、近江八幡駅近くの川べりに咲く満開の桜に目を奪われた。
電車内からだったので一瞬だったけれど、青空と桜色のコントラストが日本の春を象徴しているかのよう。
米原を過ぎると桜は五分咲き以下で、関ヶ原駅手前の柏原駅近くの桜はまだ咲き始め。
たった30分ほどの距離なのにこうも違うものかと思ったが、その土地の環境を正直に表わしているのだと納得だ。
「新幹線でビューっとではなく、景色を見ながらの旅も楽しいですね」と会話が聞こえてきたので、思わず心の中でうなずく。
「シルバー18切符もあれば良いのにね」と話が続いたので再びうなずいて、「ということは青春18切符旅ですか?」と、声をかけてしまいそうになった。
景色を眺めたり居眠りも・・・で、1人旅でも飽きることはないが、豊橋で飯田線に乗り換えてホッと一息。
実は、平等院の後に用事を済ませた私は、又しても早朝出発して余りの青春18切符を使い、愛知県新城市の桜淵公園へ向かっていた。
桜淵公園は、奥三河の嵐山と言われる景勝地。
昨年同じ時期に友人と18切符でチャレンジしたが、あいにく桜は蕾だったので今回の関西帰りにリベンジすることにしたのだ。
やっぱり来て良かった!
豊川沿いの満開の桜と赤い笠岩橋とのコントラストが美しい。
良い臭いがすると思ったらバーベキューをしている人たちもいて、まさにお花見真っ盛りだ。
下見?をしているから、気になるスポットはチェック済み。
最高の時期に来られたことが何よりと、ストックフォトへのアップを意識しながら色々な角度から撮影したので、昨年のガッカリ感が挽回できた。
我ながらハードな計画!と思う事もあるが、どんなことでも目的をもつのは大事とつくづく思う。
当たり前の事だけれど、行動するためにはエネルギーが必要だ。
色々考えて、計画をたてて準備をして・・・。
写真に関して言えば、撮影後の整理や活用など、撮った後も色々な作業が待っている。
楽しい反面大変と思う事もあるけれど、そういう時は自分を叱咤激励だ。
ところで、このところの連日の風の強さに加え、昨夜から今朝にかけてまるで嵐のようだったが、気が付けば久しぶりの穏やかな晴天になりホッとした。
ソメイヨシノは葉桜になりケヤキが緑の葉に覆われ、満開の八重桜と同時にツツジやヤマブキなども咲き出して、もう初夏のような陽気の日もある。
そうそう、春の青春18切符の利用期間は3月1日から4月10日まで。
ちなみに、この18切符を利用して桜満開の浜松城と掛川城へも。
少し欲張りすぎかな〜と思いながら、色々な桜が楽しめて自己満足だ♪