インターネットの利用者が急激に増加する中、それに伴ってサイバー犯罪が増加し、その手口も一層複雑・巧妙化していますね。
今日はT.Kさんからも書き込みがありましたサイバー警察について書き込みたいと思います。
実際にはサイバー警察という組織はありませんが、各都道府県警察本部にサイバー犯罪相談窓口があり、サイバー犯罪の被害にあったり、あいそうになったときのご相談を受け付けています。また、サイバー犯罪の情報をつかんだときにも通報できます。
最近特に被害が多いスパイウェアとは一体どういうものなのでしょうか?
●スパイウェアとは?
スパイウェアは、コンピュータウイルスのようにコンピュータに入り込み、打鍵(タイピング)、画面表示、ハードディスク等から個人情報を取得して、悪意のある者に送付します。
こうして盗まれた個人情報が悪用されて、銀行口座からお金を引き出されたり、クレジットカード決済で買い物をされたりする被害が発生しています。
スパイウェアは、不審なソフトウェアのインストール、悪質なサイトやメールの添付ファイルなどから侵入することが多いので注意が必要です。
●対処法は?
1.心当たりのない電子メールを不用意に開かない。
2.不審なCD−ROMが送られてきても使用しない。
3.出所不明のソフトウェアを利用したり、怪しいサイトにアクセスしない。
4.ウイルス対策ソフト、オペレーションシステム(OS)のバージョンは常に最新のものを使用する。
5.インターネットカフェ等の不特定多数の人が使うパソコンでは、個人情報を入力しない。
●被害にあった場合には?
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口にご連絡下さいとのことです。
では平成19年上半期の主なサイバー犯罪検挙事例を掲載します。
●不正アクセス禁止法違反
・被疑者(無職・男・34歳)らは、インターネット・オークション会社の偽のログイン画面を設置し、同ログイン画面へ誘導する電子メールをオークションの会員に送信し、これを本物のログイン画面と誤信した会員が入力した識別符号を不正に入手しました。
そして、当該識別符号を使用して同社のコンピュータに不正アクセス行為を行い、同社オークションにおいて商品を売ると偽り多数の落札者から代金を騙し取ったものです。(1月・警視庁、熊本県、岡山県、広島県)
・被疑者(中学生・男・15歳)らは、オンライン上のアイテムを収集する目的で、ゲーム内のチャットを利用して、キャラクターの速度が速くなるプログラムがあるとの甘言によってキーロガーであるプログラムをダウンロードさせ、他人の識別符号を入手し、これを使用して当該オンラインゲーム会社のコンピュータに不正アクセスしました。(2月・静岡県)
・被疑者(会社員・男・31歳)は、インターネット証券会社の他人の証券情報を見るため、総当たりによりID・パスワードを検索するプログラムを自作し、使用して利用権者の識別符号を入手し、同会社のコンピュータに不正アクセス行為を行いました。
(3月・警視庁)
・被疑者(無職・男・38歳)は、インターネットを介して知り合った女性に対し、ストーカー行為を行っていましたが、さらに同女のブログ及びオンラインゲームの識別符号を不正に入手し、ブログを書き換えたり、オンラインゲームのパスワードを勝手に変更するなどの不正アクセス行為を行っていました。(4月・愛知県)
・被疑者(無職・男・23歳)は、元勤務先のインターネット・オークション会社に在職中に知り得た顧客識別符号を入力してインターネットカフェから不正アクセス行為を行い、同社オークションにおいて商品を売ると偽り多数の落札者から代金を騙し取っていました。(1月・岐阜県)
●コンピュータ・電磁的記録対象犯罪
【電子計算機使用詐欺】
・被疑者(鉄筋業・男・36歳)らは、高速道路の正規の通行料支払いを免れるため、軽自動車向けのETC車載機を大型トラックに設置し、ETC使用料金算出・徴収の事務処理用電子計算機に虚偽の情報を与え、不実の電磁的記録を作り、財産上不法の利益を得ていました。(4月・奈良県)
【電子計算機損壊等業務妨害】
・被疑者(中国人・男・23歳)は、自宅に設置したプロキシサーバを利用して、日本国外からの接続が禁止されているオンラインゲーム会社のサーバコンピュータに対し、中国内の多数のゲームユーザからの通信を接続させ、当該コンピュータに過度の負担を与えて電子計算機の電源を切断させ、同社の業務を妨害しました。(1月・熊本県)
●ネットワーク利用犯罪
【詐欺】
・被疑者(無職・男・40歳)は、消費者金融会社がインターネット上に提供する「借入れ申込みフォーム」により、他人の氏名や生年月日を入力して、返済の意思もないのに借り入れを申し込み、現金を騙し取りました。(1月・愛知県)
・被疑者(会社役員・男・25歳)は、携帯電話サイトにアダルトサイトを開設し、アクセスした者にサイトの視聴契約に関して本人になんら契約確認の暇や機会を与えることなく、トップ画面上に存在するボタンをクリックするだけで、その意思に関らず、会員登録がなされ契約が締結された旨及び会員登録料等が発生する旨の告知が記載された画面を表示させ、アクセスした被害者から口座に現金を振り込ませる方法で現金を騙し取りました。(3月・埼玉県)
【著作権法違反】
・被疑者(無職・男・43歳)は、著作権者であるアニメーション会社の承諾を得ずに、アニメーションを複製したDVD98枚を作成の上、インターネット・オークションに出品して落札者に販売し、著作権を侵害していました。(5月・鹿児島県)
・被疑者(会社員・男・29歳)らは、著作権者の許諾を得ないで、雑誌に掲載された漫画作品を電磁的記録媒体に記憶蔵置させ、インターネットに接続させた状態の下、ファイル共有ソフト「Winny」を起動させて自動公衆送信装置とし、これにアクセスしてきた不特定多数の「Winny」利用者に自動公衆送信し得るようにし、著作権を侵害しました。(5月・京都府)
【商標法違反】
・被疑者(無職・男・37歳)らは、偽ブランドの鞄等をインターネット・オークションに出品して販売し、商標権を侵害しました。(2月・石川県)
【わいせつ図画公然陳列幇助】
・携帯用インターネット掲示板の管理者である被疑者(派遣社員・女・32歳)は、投稿されたわいせつ図画を放置して、わいせつ図画公然陳列を容易にさせました。
児童買春・児童ポルノ法違反幇助でも検挙。(2月・兵庫県)
【わいせつ図画公然陳列】
・被疑者(映像送信型性風俗特殊営業経営・男・38歳)らは、わいせつ画像である静止画像169枚、動画44本を順次、東京都内のサーバコンピュータに記憶・蔵置させ、インターネット利用者に同わいせつ画像・動画を再生可能な状況に設定し、わいせつな図画を公然と陳列しました。(4月・福井県)
【特定電子メール送信適正化法違反】
・被疑者(会社役員・男・47歳)らは、出会い系サイトの広告又は宣伝を行うため電子メールを送信する際、国外に設置した128台のパーソナルコンピュータを遠隔操作して送信し、自己の営業につき広告又は宣伝を行うための手段として、送信者情報を偽って約2か月間で54億通の電子メールを送信しました。(1月・千葉県)
【ストーカー規制法違反】
・被疑者(無職・男・34歳)は、被害者に対する好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨根の感情を充足する目的で、インターネットカフェから、被害者の勤務先にわいせつな画像を送信するなどをしました。(2月・福岡県)
【侮辱】
・被疑者(中学生・女)は、自己所有の携帯電話から、インターネット掲示板サイトを利用し、被害者(中学生)を誹謗する内容を書き込み、公然と侮辱しました。(1月・宮城県)
【携帯電話不正利用防止法違反】
・被疑者(無職・男・36歳)は、インターネットの掲示板を利用し、通話可能携帯電話を携帯音声通信事業者の承諾を得ていないことを知りながら5台を買い取りました。
(2月・警視庁)
【薬事法違反】
・被疑者(健康食品販売会社役員・女・71歳)らは、酒酔い状態を解消できるなどとうたった未承認薬品をホームページ上で広告、販売しました。(5月・広島県)
●主なサイバー相談事例
(1) 詐欺・悪質商法に関する相談
【架空請求・不当請求】
○ 有料サイトから、覚えのない利用料金を請求するメールが届きました。
○ 自分の携帯電話に勝手にメールが送られてきたため、何かと思って開いたとたんア
ダルトサイトに会員登録され、入会金を請求されました。
○ ホームページを閲覧していたとき、年齢確認をクリックしただけで「登録ありがと
うございます。料金を支払ってください」と表示されました。あわてて解約の手続きをした時に個人情報を入力してしまい、料金請求のメールがくるようになりました。
(2) インターネット・オークションに関する相談
【詐欺被害】
○ オークションで落札し、代金を振り込んだが商品が送られてきませんでした。
○ オークションで落札できませんでしたが、出品者を名乗る者からメールで直接取引を持ちかけられました。これに応じ代金を振り込みましたが商品が送られてきませんでした。(メールの差出人は出品者になりすました別人だったようです。)
○ 自分のオークションIDが他人に不正に利用され、商品を架空出品されました。このため、落札者から苦情が来ています。
【違法品】
○ オークションで商品を買いましたが、不正コピー品や偽ブランド品でした。
(3) 名誉毀損、誹謗中傷等に関する相談
○ 自分の子どもを誹謗中傷する内容がインターネットの掲示板に書かれており、削除
させたい。
○ 自分を誹謗中傷する、または嫌がらせの内容のメールが送られてきます。
○ 自己紹介サイトに自分の顔写真や氏名、住所等が無断で掲載されました。
(4) 迷惑メールに関する相談
○ 勧誘のメールが一日に何通も届いて迷惑です。
○ 複数人に転送しないと自分が危険な目に遭うといった内容のチェーンメールが届きます。
(5) 違法・有害情報に関する相談
○ 児童ポルノ画像を掲載しているホームページがあります。
○ 動物の虐待の様子を掲示板に掲載している人がいます。
(6) 不正アクセス、コンピュータウイルスに関する相談
【不正アクセス】
○ 自分がオンラインゲームで使っていたID・パスワードを盗まれて不正アクセスを
され、ゲーム上で集めたアイテムが盗まれてしまいました。
【コンピュータウイルス】
○ インターネットでホームページを閲覧していたところ、スパイウエアを導入されました。
○ ファイル共有ソフトで入手したファイルを開こうとしたら、変なメッセージが表示
され、その後パソコンの動作がおかしくなりました。
※警察庁では、サイバー犯罪等に関する相談に迅速かつ的確に対応し、インターネット利用者の被害防止を推進するため、平成17年6月16日から「インターネット安全・安心相談システム」(
http://www.cybersafety.go.jp/)を運用しています。
同システムは、インターネット利用上の困りごとについて、基本的な対応策等の情報提供を行うほか、困りごとに関する情報提供を受け付ける機能を有しています。
インターネット上でいたずらに書き込まれたり、個人を誹謗中傷されて困っている方は、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
これから益々増加するサイバー犯罪が少しでも減ることを望んでいます。

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