嘆願書を書いて行った短期留学

2010/1/17 | 投稿者: 老板娘

入社して3年目の後半、短期留学を考え始め、色々調べて計画を立てた。当時はまだあまり種類が多くなかったのか、はっきり覚えていないが、とにかく「北京3週間短期留学」に絶対に行こう!と堅く心に決めた。

初めて北京に行ったのは94年頃、北京市内にはまだポツポツとしか車が走っておらず、黄色いバンのタクシーの全盛期だった。出張で行ったのだが、あの時の感覚は不思議としか言いようが無い。飛行機が北京空港に降り立った瞬間、私の心の中に「帰ってきた!」という強い思いが出てきた(初めて行った土地なのに)。説明できないんだけれど・・・。

ホテルに着いてすぐ、2時間くらい時間が空いていた。泊まったホテルから故宮博物館が非常に近かったので、タクシーで故宮博物館へ行った。当時はまだ、観光地の入り口は外国人と中国人に分かれ、荷物(鞄類)も持ち込み禁止だった。運転手がずっと案内してくれた。

「俺に黙ってついてきな。一言も話すなよ。場内で一言でも誰かに聞かれると、すぐに日本人って分かるからな。」
と言って、中国人料金で中国人入場口から入って行った。運転手はとても親切で、ポイントごとに中国語で私に色々説明してくれたが、私はチンプンカンプンだった。

その故宮博物館でも不思議な感覚を覚えた。ある中庭を通った時、そこで遊ぶ当時(宮廷時代)の子供たちの幻を見たような気がした。とにかく、北京は私に縁がある地に思えた。

そんなわけで、北京には強い思い入れもあり、北京短期留学を選んだわけだが・・・。3週間ものそんなに長い休暇が取れるかどうか。当時の上司に相談した。あくまで「今後の仕事の為に、語学力を伸ばす目的で」という、仕事メインの理由で夏休みと有給休暇を合わせて3週間休ませて欲しいと相談した。素晴らしい上司だ!私に、「営業所所長宛に嘆願書を書きなさい。」と言い、私と一緒に所長に頭を下げて嘆願して下さった。

私は入社4年目の夏休みに3週間北京短期留学に行けることになった。短期留学とはいえ、授業は午前中だけ、午後は観光だった。たったの3週間だったが、それは私に大きな影響を与えた。これが私の転機になったと言ってもいいと思う。
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