大使館からのお知らせ
(振り込め詐欺類似事件にご注意)
2009年06月29日
在フィリピン日本国大使館
最近、マニラ首都圏において、当地版「振り込め詐欺」ともいうべき詐欺事件が発生しました。
これまでも、類似事件が発生しているという報告もありますので、以下を参考に被害に遭わないようご注意下さい。
1.事案概要
6月某日夕刻、ある在留邦人の方が、同僚とともに、マカティ市内のレストランで会食をしていたところ、レストランの店員から、あなた宛の電話がかかっていると言われ、電話に出てみると、フィリピン人からの英語による架電で、「○○さんですか? ○○さんがレストランに入っていくのを見かけたので、電話しています。覚えていますか? **の会合で会った者ですが・・・」と言われ、たまたま声の似ていた知人の××さんですかと聞くと、先方はその通りと肯定。話を聞いてみると、架電者の知人が急に金が入り用になり、困っているとのこと。
会食で酒を飲んでいたこともあり、まったく疑うことなく、手持ちの6,000ペソを運転手に持たせて、先方の指定場所に届けさせた。
しかしながら、後日、××さんに聞くと、そのような架電はしていないとのことで、詐欺であることが判明。
2.注意事項
(1) 今回の事件につきましては、同邦人の行動を知っている者の犯行である可能性がありますが、他方、被害に遭った邦人の会食が進んでいる状況を見計らっての架電であり、また、同僚がいたにもかかわらず、同邦人のみを指定し、またその個人名に言及して同邦人を安心させている状況が伺えることから、同レストランの店員等が何らかの形で事件に関わっている可能性も否めません(同邦人は、過去にも同レストランで会食したことがあり、いつも同邦人名で席を予約していた由)。
(2) また、これまでにも、類似の事例として、以下のような事件の報告があります。
● 邦人家族が外出している時間帯を狙って、邦人宅の固定電話に架電し、メイド等使用人に対して、同邦人やその家族が事故を起こしたため、至急資金を用意して示談に応じないと刑務所に入れられる等説明し、同邦人宅の金庫や貴重品を持ち出させた事例。
● 家庭の固定電話への架電や携帯電話へのショート・メッセージで、懸賞に当たったとして、高級ホテルに呼び出し、懸賞内容を種々説明する一方で家族構成等を聞き出し、後日、家族の事故や誘拐を装って、振り込め詐欺を働いた事例。
● クレジット・カード所持者に対して、カードが悪用されているので、銀行口座の預金を一時的に避難させる必要があるなどと言って、特定の口座への振り込みを指示する事例。
● 地方出張中の宿泊先に、現地職員の名を語る者から架電があり、同出張先に居住する家族が強盗に遭って困っているとか、同家族の資産が差し押さえられており、至急裁判所に所定の支払いをしないと立ち退かなければならず、困っている等の話を持ちかけ、ホテルに家族を行かせるので金を渡して欲しいとする事例。
(3) このような事案に対する注意事項としては、以下のような点が上げられます(ご家族、メイド等使用人にも徹底願います)。
また、当国のみならず、他のアジア諸国等においても、同種の事案の発生が報告されていますので、ご注意下さい。
【今回の事件のような場合】
(イ) 相手が名乗らないような不審な電話については、店員を通じて先方の人定事項等を確認させる。相手を確認できない場合は無視する。
(ロ) 先方の話に以下のような内容が含まれている場合は注意し、軽々に現金の受け渡しを行わないようにする。
● 固定電話への架電の理由として、いつもの携帯電話が故障しているとか、電話番号を変えたと言う。
● 知人が金に困っていて、すぐに現金が必要だと言う。
● これから現金を取りに誰かを向かわせる(特定の場所に届けて欲しい)と言う。
【家族が事故に巻き込まれたとされる事案の場合】
(イ) 不審な電話やメールを受けたときは、無視するか、あるいは、家族や所属会社等関係機関に確認するなどして、軽々に現金の受け渡しや振り込み等を行わないようにする。
(ロ) とりわけ、不審な電話に対しては、本人を電話口に出すよう要求し、本当に本人か否かを確認すること。
この際、家族だけしか知り得ない質問や合い言葉を決めておくと有用。
(ハ) また、不審な電話に対しては、自ら名乗ることはせず(家族の名前も含む)、相手に当事者となった家族等の名前を名乗らせる。
(ニ) 家族間で、いつでも連絡が取れるように、複数の連絡先(訪問先、携帯電話番号、学校、勤務先等)を控えておく。
(ホ) 先方が警察官や弁護士を名乗る場合は、相手の所属する警察署や法律事務所とその連絡先(携帯電話ではなく、固定電話の番号等)を確認し、必ず一旦切ってかけ直すこと。

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