世界一幸せそうな猫
本日NHK教育テレビで放映された
『日曜美術館』で、
素敵な猫の絵が紹介されていた。
画家:長谷川潾二郎が1966年に描いた
『猫』。
日本の
猫を描いた作品の中で最高傑作とも言われるこの作品からは、飼い猫タローの微かな寝息だけが聞こえてくるようである。
画像が公開されているので以下に貼付している。
我が家にも2匹いる雉猫である。
「猫」(長谷川潾二郎・1966年/宮城県美術館)
長谷川潾二郎は次のように語っている。
『私がアトリエにいると時々タローはそっと入って来て、描いている私をじっと見ていた。それから、ぴょいと椅子の上に飛び乗ってぐっすり眠って仕舞う。
タローは一日の大半を寝て過ごした。眠っているタローを観るのが好きだった。
彼の呼吸につれて全身が静かに脈打ち、その動きが伝わって、ふさふさした毛波が絶えず動いた。
その上には空間が‥無限の宇宙が広がっている。それはかつてみたことのない不思議な風景だった。』
そのタローが病気になり姿を消したのは、画を描き始めて5年余りたった頃‥
『猫は死ぬ時その姿を人に見せないという話を聞いた事があるが、タローは死に場所を探して家を去ったのではないだろうか‥。
それでも私はタローが突然食堂の窓に飛び乗って、私の方を見るのではなかろうかという夢のような望みを持つのだった』
数日後、瀕死の状態で見つかったタローは潾二郎の家で息を引き取る‥。だが、アトリエに残されたタローの絵はまだ完成していなかった。
『それから数日後、私はタローのひげを想像で描いた。それは簡単な申し訳のようなひげだった』
こうして潾二郎が描き上げた絵は今、
宮城県美術館に展示されている。
『平明・静謐・孤高−長谷川潾二郎展』は、下関市立美術館(7月17-8月15)、北海道函館美術館(8月28-10月17)、宮城県美術館(10月23-12月23)を巡回中である。
「猫と毛糸」(長谷川潾二郎・1930年)
「時計のある門/東京麻布天文台」(長谷川潾二郎・1935年)
「干魚」(長谷川潾二郎・1971年)
「荻窪風景」(長谷川潾二郎・1953年)
◎長谷川潾二郎(1904年〜1988年)
1904年(明治37年)、北海道函館に生まれる。1988年に84歳でこの世を去るまで、世間からほとんど注目されることもなく、黙々と自分の絵画スタイルを貫いた。
平明かつ温厚な写実表現でありながら、神秘性・幻想性を帯びたその作品は、見る者に忘れがたい印象を残す。寡作であったが、画業の全体像はいまだ明確にされておらず
「幻の画家」と言われる。
父はジャーナリストの長谷川淑夫。兄は、『丹下左膳』を書いた小説家・長谷川海太郎。詩人でロシア文学者の長谷川濬、小説家・長谷川四郎を実弟に持つというから、まさに芸術家のDNAが色濃く流れているのだろう。
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我が家で一番幸せそうに寝る猫。でも、「トム君、その恰好は、ちょと無防備すぎるのと違う?大丈夫?」:8/22(日)午後、撮影

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