2008/11/22
いのちの作法 音楽/TV/映画
「昭和30年代に、豪雪・貧困・多病多死の三重苦を乗り越え、『生命尊重の理念』を町是に掲げる、日本では稀有の品格と哲学を持った村」 という触れ込みの「いのちの作法」という映画。 以前から興味を覚えていたのですが、一般劇場での上映はなく近辺には来る機会はないかも、と思っていたところ、川崎に来ることを知り、今日は足を伸ばしてきました。
昭和30年代の沢内村は天牢雪獄と例えられるほどの豪雪地帯。冬は交通、産業などが麻痺状態で病気や怪我をしても病院には行けず、そんな死を宿命として諦めて生きていた村人達。その悪循環を断ち切るために立ち上がり、乳児・老人医療費無料化を全国に先駆けて英断、昭和37年日本で初めて乳児死亡率ゼロを達成したのが18代村長の深沢晟雄氏。
その深沢氏の功績や理念についての映画かと思っていましたが、主役はその理念を今も大切に受け継ぐ村人達。 地域の老人を支える人、障害者を支援する人々、地域だけでなく関東圏の被虐待児童達を受け入れて家族のように過ごす一般家庭の人々。 「どんな境遇の人も同じ今という時を共に生きる仲間」という思い、優しい支え合いに満ちている村(今では隣町と合併して町)。 村人達の生活、つぶやきをそのままに描写しているだけなのですが、「障害の重さと命の重さは比例する」「人は痛みを知って人になる」「不便さの中に助け合う心が生まれる」「この過疎村を子供達で一杯にする奇跡を起こしたい」等々、心に響くフレーズがそこここにありました。
今日は、関東圏での初上映ということで、全編に流れる森拓治氏のウクレレ生演奏と、遠路はるばるお越しになった現町長さんや製作スタッフの挨拶もあり、ラッキーでした。現町長さんの言は「命に格差があってはいけない。国もきっとわが町の後についてくる」。ウクレレ演奏は、それだけで聴くと、まるで村人達のお喋りのハーモニーのよう。 この作品企画が、「村長ありき」という本に感銘を受けた20そこそこの若者、ということも、憂うことばかりの日本もまだまだ手遅れではないかも、と希望が持てるようで嬉しく思いました。
〔深沢村長、昭和39年年頭の所感より〕
政治の作用は、概括的にモノを対象とするものと、人を対象にするものとに大別することができようが、建設行政や産業行政には、たとえ不十分ではあっても、きわめて意欲的であるのに反し、厚生行政や文教行政については、はなはだ関心が低いように思われる。生命や教育、すなわち人づくりに重点を置かないようでは、結局は政治の失敗となろう。思い切って第一着手として、生命と健康については、国家は一切責任を負うことにしてはどうか。生命行政は、一切の行政に最優先させることこそ福祉国家の面目というべきであろう。所得格差を問題とするより先に、人命格差を問題とすべきであろう。
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昭和30年代の沢内村は天牢雪獄と例えられるほどの豪雪地帯。冬は交通、産業などが麻痺状態で病気や怪我をしても病院には行けず、そんな死を宿命として諦めて生きていた村人達。その悪循環を断ち切るために立ち上がり、乳児・老人医療費無料化を全国に先駆けて英断、昭和37年日本で初めて乳児死亡率ゼロを達成したのが18代村長の深沢晟雄氏。
その深沢氏の功績や理念についての映画かと思っていましたが、主役はその理念を今も大切に受け継ぐ村人達。 地域の老人を支える人、障害者を支援する人々、地域だけでなく関東圏の被虐待児童達を受け入れて家族のように過ごす一般家庭の人々。 「どんな境遇の人も同じ今という時を共に生きる仲間」という思い、優しい支え合いに満ちている村(今では隣町と合併して町)。 村人達の生活、つぶやきをそのままに描写しているだけなのですが、「障害の重さと命の重さは比例する」「人は痛みを知って人になる」「不便さの中に助け合う心が生まれる」「この過疎村を子供達で一杯にする奇跡を起こしたい」等々、心に響くフレーズがそこここにありました。
今日は、関東圏での初上映ということで、全編に流れる森拓治氏のウクレレ生演奏と、遠路はるばるお越しになった現町長さんや製作スタッフの挨拶もあり、ラッキーでした。現町長さんの言は「命に格差があってはいけない。国もきっとわが町の後についてくる」。ウクレレ演奏は、それだけで聴くと、まるで村人達のお喋りのハーモニーのよう。 この作品企画が、「村長ありき」という本に感銘を受けた20そこそこの若者、ということも、憂うことばかりの日本もまだまだ手遅れではないかも、と希望が持てるようで嬉しく思いました。
〔深沢村長、昭和39年年頭の所感より〕
政治の作用は、概括的にモノを対象とするものと、人を対象にするものとに大別することができようが、建設行政や産業行政には、たとえ不十分ではあっても、きわめて意欲的であるのに反し、厚生行政や文教行政については、はなはだ関心が低いように思われる。生命や教育、すなわち人づくりに重点を置かないようでは、結局は政治の失敗となろう。思い切って第一着手として、生命と健康については、国家は一切責任を負うことにしてはどうか。生命行政は、一切の行政に最優先させることこそ福祉国家の面目というべきであろう。所得格差を問題とするより先に、人命格差を問題とすべきであろう。
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2008/11/29 7:32
投稿者:happytogether
2008/11/27 21:10
投稿者:お京
「どんな境遇の人も同じ今という時を共に生きる仲間」…
全くその通りですネ。
太陽は人間にも動物にも草にも石にも、分け隔てなく照らし、光を与えます。
そんな人間に私もなりたいです。
でも、実際にはなかなか難しいですけどネ(*^∀^))
http://gold.ap.teacup.com/bouquet/
全くその通りですネ。
太陽は人間にも動物にも草にも石にも、分け隔てなく照らし、光を与えます。
そんな人間に私もなりたいです。
でも、実際にはなかなか難しいですけどネ(*^∀^))
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2008/11/24 11:05
投稿者:happytogether
apple様
そうですね、自己中人間ばかりですね。
作品中の「不便さの中に助け合いが生まれる」という言葉に、ハッとしました。便利さや快適さと引き換えに、環境や身体面のほかにも大事な事を亡くしていることに気付かされますね。
そうですね、自己中人間ばかりですね。
作品中の「不便さの中に助け合いが生まれる」という言葉に、ハッとしました。便利さや快適さと引き換えに、環境や身体面のほかにも大事な事を亡くしていることに気付かされますね。
2008/11/24 10:51
投稿者:happytogether
mikityan様
全く大同感です。
mikityanのコメントにはいつも深く大きく頷かされています。
全く大同感です。
mikityanのコメントにはいつも深く大きく頷かされています。
2008/11/24 10:45
投稿者:happytogether
miki様
囲炉裏のある暮らし、田舎の暮らしはコミュニティの原点なのでしょうね。
我が家にステイしていた米学生は、初めてコタツを作った時は大はしゃぎだったし、寒い季節に来訪した豪の友人も、コタツを見ては"Communal"、お鍋の席でも"Communal"を連発してました。初めて聞いた単語だったので印象深く覚えてますが、彼らの目には日本人の生活はとてもcommunal(共同体の、集いの)に映り、またそれがお気に入りのようでした。
東西の文化を問わず、人は人のぬくもりの中にいたいのですね。
囲炉裏のある暮らし、田舎の暮らしはコミュニティの原点なのでしょうね。
我が家にステイしていた米学生は、初めてコタツを作った時は大はしゃぎだったし、寒い季節に来訪した豪の友人も、コタツを見ては"Communal"、お鍋の席でも"Communal"を連発してました。初めて聞いた単語だったので印象深く覚えてますが、彼らの目には日本人の生活はとてもcommunal(共同体の、集いの)に映り、またそれがお気に入りのようでした。
東西の文化を問わず、人は人のぬくもりの中にいたいのですね。
2008/11/23 8:38
投稿者:健康面白雑学!★apple
厳しい環境を超えてきたからやさしくなれる…
今の子供たちは逆ですね。
恵まれすぎた環境で優しさが失われているような気がします。
そして家庭だけでなく地域ぐるみなので
その優しさが続いているような気がします。
強くならなければ優しくはなれない…
http://hello.ap.teacup.com/truelove/
今の子供たちは逆ですね。
恵まれすぎた環境で優しさが失われているような気がします。
そして家庭だけでなく地域ぐるみなので
その優しさが続いているような気がします。
強くならなければ優しくはなれない…
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2008/11/23 8:12
投稿者:mikityan
自分が痛みを知ってる人が人の痛みを分かる人です。与えられる優しさを知ってる人が、優しさを与える事ができるのだと思います。
人はどこに生まれて来る蟹よって、ある程度運命が決まってしまいます。
悲しいけれど、これが「命の格差」と言う事なのですね。
身を持って体験された苦しい生活で、この様な立派な村長さんが産まれたのですね。
政治家の息子が政治家をやる、苦労して無い、お金の山に囲まれた人がそれをしても、何も変らない、私はそう思います。
政治家が見な、こんな村長さんの様な人ばかりになれば、きっとすばらしい国になるのに・・・。
http://pink.ap.teacup.com/mikityan/
人はどこに生まれて来る蟹よって、ある程度運命が決まってしまいます。
悲しいけれど、これが「命の格差」と言う事なのですね。
身を持って体験された苦しい生活で、この様な立派な村長さんが産まれたのですね。
政治家の息子が政治家をやる、苦労して無い、お金の山に囲まれた人がそれをしても、何も変らない、私はそう思います。
政治家が見な、こんな村長さんの様な人ばかりになれば、きっとすばらしい国になるのに・・・。
http://pink.ap.teacup.com/mikityan/
2008/11/23 7:47
投稿者:miki
おはようございます〜
予告編見させてもらいました。
みちのくの冬は厳しいですね、厳しい自然の中でも村人の心はあたたかく、障害者も高齢者も地域皆で支えあっていく姿は素晴らしいです。
東北の家っていいですね。囲炉裏があって家族団らんがあって、日本昔ばなしに出てくるような家って日本のふるさとって感じですね。
http://star.ap.teacup.com/miki77
予告編見させてもらいました。
みちのくの冬は厳しいですね、厳しい自然の中でも村人の心はあたたかく、障害者も高齢者も地域皆で支えあっていく姿は素晴らしいです。
東北の家っていいですね。囲炉裏があって家族団らんがあって、日本昔ばなしに出てくるような家って日本のふるさとって感じですね。
http://star.ap.teacup.com/miki77




生まれた場所によって命の格差があってはならない、の信念の下、命を懸けて村民の命を守った深沢村長は、まさに村人の心をあたため、村に命を吹き込んだ太陽の人です。