2009/4/19

ハーブで「市場に行こう」を深読み考察。  大好きな曲たち

島谷ひとみの「市場に行こう」という曲について「イル・ティーモって何だ」という記事を書いたところ、なつきさんが調べてくれました。

それぞれ、イタリア語でタイム、サルビア、ローズマリーだそう。
なるほど、ロズマリーノがローズマリーなら(イル・)ティーモはタイムになるわけですね。何となく納得。
イタリアは食べ物が非常においしそうなのでいつか行ってみたいです。

さて、ここまでなら前記事のレスとして済ませるつもりだったのですが、このラインナップを見ていて何となく気になったこと、それはサルビアの存在。

まさか向こうでは、あの赤いサルビアを肉料理にでも突っ込んでもしゃもしゃと食べてしまうのか?

いや、歌では全くそんなことは言ってませんが。タイムとローズマリーに挟まれるとどうしてもね。
というわけで、調べてみました。すると…
おそらく、ここで歌われているサルビアとは、「セージ」のことではないかという結論に。
セージの和名は「薬用サルビア」。近縁なのですね。
そういえば「♪パセリ、セージ、ローズマリー、アンドタイム」という歌もあります(スカボローフェア)。これも市場でした。

何となく聴いていた時には「きみの好きな花」とは髪や胸に飾るような花のイメージでしたが、正体が分かってみると「市場」で売っている、日常的に暮らしと共にある花のことのようです。

さて、ここからさらにスカボローフェアの解釈も応用して深読みしていきますよw
(パセリが気の毒ですが)

タイム…勇気、強さの象徴。戦場へ赴く恋人に贈った
セージ…耐久力の象徴。名前の由来は「健康、救う、癒す」という意味
ローズマリー…愛、思い出、貞節の象徴。結婚式で永遠の愛の証として贈ったり、髪に挿す

「スカボローフェア」ではこれらにパセリを加えて、別れた恋人と再び心を通じるために必要な資質を象徴しているという説があります。
また、妖精の誘惑に対して日常・家庭の象徴を唱えて身を守る呪文とも、市場でのハーブ売りの口上とも言われています。

「市場に行こう」はプロポーズの歌です。「傷ついて壊れたココロ」を抱えた彼女と、一生を共にしたい、家族になりたいと願う歌。
ハーブ達が表すのは、そのために必要な資質であり(彼は「そのココロを必ずぼくが治してあげるよ」と誓っている)、やがて築きたい日常と家庭であり、そして「きみ」の食べ物を探して歩く市場の喧騒、そう考えるとしっくり来ませんか?

それにしても「傷ついて」はともかく「壊れた」は強い表現です。「きみ」の食べ物を探しに「ぼく」が市場へ出かけるということから見ても、もしかすると彼女はまだ人混みに出たり、すすんで食事をとったりが辛い日があるのかもしれません(荷馬車にきみを〜の部分では二人で出かけているようにもとれますが)。
君が食べられるようなものを僕が探してこよう、君は君ができることをしてくれれば(夕焼けのクロス、木の葉の寝床)それだけでいいんだ、君と共に暮らせるだけで僕は何もいらないんだと、そういう愛が伝わってくるような気がします。

かつての私はこのあたりがピンとこなくて、「なんだかどんどん夢を描いて話を進めているようだけど、傷ついて壊れた彼女にプロポーズを受ける余裕があるだろうか…治してあげると言い切るのもどうなんだろうか…」と思っていました。
今は素直にこの曲から愛を感じます。どんな時でもそばにいて、将来を信じてくれる存在の、なんて心強いことか。

さらに余談ですが、現代のアロマテラピーでは、これらのハーブにはこのような効用があると言われています。

タイム…沈んだ気持ちを明るくさせる。抑うつ、精神的外傷を癒す。女性の体のリズムを整える。
セージ…心と体を解毒し、浄化する。抑うつ、悲嘆を癒す。神経を鎮静させる。女性の体のリズムを整える。
ローズマリー…無気力、精神的過労に効果を示す。心が弱まったときに元気づける。髪や肌の美容。消化促進。思考を明晰にし、神経や感覚を甦らせる。

また、セージの近縁種クラリセージは、女性の心身のバランスに特に効果があるとされています。
もちろん精油と食用ではまた違いますし、心への作用はたいていの精油が持つものですが、それでも彼が市場で探してきた愛情たっぷりのハーブ料理は「きみ」の傷ついたココロを少しずつ癒してくれるはず…そう思います。

と、長く深読みしてしまいましたが。
前回のエントリでなつきさんが調べてコメントを寄せてくれなければ、「イル・ティーモって何だ」という疑問はそのままスルーしてしまったことでしょう。
今回の考察でこの曲とハーブがますます好きになりました。感謝です!
クリックすると元のサイズで表示しますおまけ
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2012/8/11  15:54

投稿者:Robroy

島谷ひとみの市場に行こう、本当にいい曲ですよね。
で、いろいろ解釈を探していたら、ここにたどりつきました。
サルビア=セージ、目からウロコです。

そうなると、主人公がの「好きな花は何?」という問いかけに対して、彼女は「タイム、セージ、ローズマリー」と答えたんだということになってもいいと思います。
スカボロー・フェアの解釈では、「伝えてよ」と依頼するモノが魔物なので、おまじないである「パセリセージローズマリーアンドタイム」としか答えてはいけないというものがあるようです。

さらに、「僕の」ではなく、「きみの」食べ物を探しに主人公は市場に行くわけですが、そうすると、僕と君は食べ物が違う、のか?

もしや、主人公は人外の魔物、美女と野獣的な設定の歌になっちゃうのかも、と考えてみました。

魔物が綺麗な娘に恋をして無理矢理連れ去った、しかし、そのことで娘は心を閉ざしてしまった。
しかし、魔物はそれに気づかず、娘に求婚を続ける…。


実は、島谷ひとみは2011年のライブで市場に行こうを歌っているのですが、このときのアレンジが、なんとなく情念を感じさせるものだったので、この解釈にぴったりかも、なんて思っちゃいました。

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