
Sさんの通夜に参列してから今日で4日になる。その間、私にできることは何だろうと考えて、私の知る限りの、Sさんと何らかの関わりのあった方々宛に、Sさんの訃報を伝えた。
通夜にはギリギリ間に合ったという形だったので、他にもいらしていたであろう学校関係者にはひとりもお会いできなかった。せめて、Sさんと共に食事をした方、Sさんと親しく会話を交わした方に、Sさんのことを偲んでいただきたくて、メールや電話で連絡を入れた。皆さん、Sさんの闘病のこと自体をご存知ではなったらしく、一様に驚かれていた。そして、どなたもが口々に「笑みを絶やさない素敵な女性だった。穏やかな物腰でエレガントな方だった」と、Sさんを偲ばれた。やはり、私だけでなく、彼女と関わったすべての人が、彼女という人間をそのように受け止めていたのだ。
学校関係者には殆ど闘病を伝えることなく、静かに皆さんの前から姿を消したSさん。皆さんの記憶の中には、生前の彼女のたおやかな姿だけが遺っている。遺児の息子さんを含め、同じ学舎を巣立った子ども達の成長を語る折々に、彼女のことも思い出していただけたらなと思う。

0