専北サッカー部、接戦の戦いは惜しくも敗れ、準々決勝での敗退となりました。
初のベスト4進出にあと一歩の所まで肉迫したのですが、非常に惜しい結果となりました。
激闘と言える接戦の試合は、延長を含む100分では決着つかず、PK戦へもつれ込みました。
こうなった時点で勝利は完全に時の運、勝利の女神がどちらに微笑むかはまさしく神のみぞ知るところ・・・。
雷雲順延という展開も記憶に残る大会となることでしょう。
快晴の下 行われた順延2試合は、4チームとも一歩も譲らぬ共に互角の展開で、両試合が同時進行で延長戦に進むこととなり、両サイドの応援スタンドの観客が相互の試合に固唾を呑む緊迫のゲームとなった。
試合は、選手権独特の緊張感、南球技場特有のスタンドの張り詰め感の中、静かに始まった。

前日と打って変わって、冷たく強い風が南側から吹きつける。
チームの幟が大きくはためきバタバタと音を立てるほど・・・。
冷たい風でカメラを構える手も悴むくらいであり、この風が戦況に影響する可能性は感じていた・・・。
感じていた矢先の前半7分、不来方の水間選手の思い切りの良さと判断力の良い鮮やかなロングシュートがキーパーの頭上を越えてゴールネットを揺らした。
判断、精度、自信、風・・・色んな複合要素があるにせよ、敵ながら天晴れの見事なシュート。
クリアボールが彼の足元に行ったのが専北にとっては不運だったということか。
守備の動き、配置には落ち度は無かっただけに、やはり水間選手のシュートを誉めるべきなのだと思った。
昨年久慈で行われた新人戦も強風吹きすさび、砂塵で前が見えなくなる中の試合であったことを思い出し、同時に不来方の連続得点の記憶が蘇る・・・。
チーム総合力は、やはりプリンスリーグで鍛えられた経験が裏打ちされるだろう。
如何に堅守でしのぎ、攻撃チャンスを伺うか・・・が勝負の鍵と感じた。
風の影響は本当に大きい中であったが、今日の専北は、ほぼ完成形と言えるフォーメーションを展開。
派手さは無いが、堅実にひとつひとつのプレーに集中し、「徹したプレー」で前半の追加点を許さず0-1で折り返した。

後半も風が止む事はなく、今度は逆に専北サイドに有利な風となる。
本日二度目の円陣は、一段と逞しく見えた。

フォローの風を背に受けて、陣形もコンパクトに押し上げながら攻撃パターンを増やしていく専北。
前半4分、反撃の狼煙のショートを決めたのは3年生のリョウヘイ!!
エースストライカーらしい狙い済ましたシュートが見事に決まり、1-1と試合を振り出しに戻した。
その後は、更に攻撃主導で攻め込む専北優位の展開となる。
風も味方して、相手のロングボールが風で舞い上がり、センターライン付近に落下する。
その2ndボールを中盤メンバーが必死に拾い、攻撃パターンを幾度も作る。
パスが繋がり攻めあがる相手攻撃陣に対し、専北ディフェンス陣も的確に防戦。
この日の守備陣に隙は無かった。
DFの親の贔屓目もあるかもしれないが、ひとりひとりが役割を全うし、仲間のカバーに奔走し合い、ディフェンスのお手本のようなライン形成に見えた。
お互いに互角と言ってよい試合だったと思う。
昨年の覇者に対し、専北は堂々と対等に戦った。
接戦の試合は前後半80分では決しないまま試合終了のホイッスル・・・。

延長戦への突入である。
3度目の円陣は、監督、部長、選手全員の円陣!!

応援スタンドの目の前での気合の入った円陣に、観客席のボルテージも最高潮となる。
互いに譲らず、がっぷりよつの延長の20分は、瞬く間に過ぎた。
100分間のラストプレーが、ダイキのFKとなった!?
全員が固唾を呑み、ロスタイムとなってからの時間経過は皆がわかっており、このFKがラストプレーになるであろう事は必至。
静まり返ったグランドに、ダイキの右足が放つキック音が鈍く響く・・・。
味方のヘディングを狙ってであろう柔らかいシュートは、ゴールマウスめがけて緩やかにカーブと落差をもって飛び込んでいったが、GKがジャンピングキャッチ・・・。
と同時に試合終了のホイッスルが響き渡り、激闘の107分が終了した。

勝負は延長戦でも決せず、遂にPK戦へ・・・。
もうひとつの準々決勝は、盛岡中央が延長戦で3得点を挙げベスト4進出を果たした。
PK戦の観戦者は、隣の試合が終わった事もあり更に倍増!
疲労、緊張、責任、駆け引き・・・。
PK戦というものは、第三者として見るには興味深深なのだが、当事者やチーム関係者としてみるのは本当に辛いもの。
ここまでくればあとは時の運。
誰もがそう思っても、キッカーはプレッシャーを感じている。「キッカー有利」が基本だからこそ余計にプレッシャーが掛かる。
本日四度目の円陣は、ベクトル一方向、気合い最高のこれまで見た中でも最高に気持ちの入った円陣になった!!!
残念ながらPK戦の結果は惜しくも4-5。
惜しくも1点及ばずゲームセットとなり、不来方がベスト4進出を決めました。
やはりサッカーは一点を争うゲームです。
勝利の歓喜に沸く不来方。
敗戦に天を仰ぐ者、膝を落としピッチにひれ伏す者ありの専北。
勝負事である以上、必ず訪れる両者の差・・・。
勝利の女神は専北には微笑んでくれませんでした。
本当に惜しい試合でした。
でも、惜しいと思うそれ以上に、記憶に残る本当に、本当に素晴らしいゲームでした。
また一つ、生涯忘れられないゲームが一つ増えました。
3年生諸君、そして専北サッカー部全部員諸君、感動をありがとう。
ここまで連れて来てくれてありがとう。
楽しい夢をありがとう。

専北サッカー部を応援頂いた皆さん、本当に有難うございました。
今後も、本気で頂点を目指していく彼らの応援をどうぞ宜しくお願い致します。
Green monster