「祝辞」
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
私も皆さんの入学と同時にPTAの役員となり三年。一年生から見てきた皆さんの、今日の晴れの門出の場に出席できる事を嬉しく思い、お祝いの言葉を申し上げます。
校訓「強く 豊かに おおらかに」が今年の卒業生を体現、表現する言葉に感じます。
体育祭、中総体、文化祭等、様々な行事は皆さんの活躍、リーダーシップ、協調性を肌で感じることができ、まさに校訓をそのまま感じた活動でした。
それらも然る事ながら、PTAの活動をしていて、もっとも身近に皆さんの良さ、素晴らしさを一番強く感じたこと、それは私が南中を訪れてもっとも気持ちの良いと感じる事の一つ、皆さんがしてくれる「あいさつ」でした。
資源回収と朝の挨拶運動では、元気良く登校する皆さんとの挨拶に、清々しさと嬉しさを感じ、校内ですれ違う時も、積極的に、ちゃんと目を見て挨拶してくれる皆さんの姿に感動しました。
そんな三年生の率先した活動が、良き伝統、習慣となり、二年生、一年生にも広がりを見せてくれています。
先日行なわれた、相去、鬼柳両地区の健全育成会で、多くの地域の皆さんとお話する機会がありました。地域の皆さんからは「南中、良いですね」「生徒達のあいさつが実に気持ちいい」とたくさんのお褒めの言葉を頂きました。
そんなお褒めの言葉が嬉しくて、私も、「是非学校を訪れてみてください。もっと生徒達の元気で明るい挨拶を感じますよ・・・」と答えました。
朝の登校の友人同士の挨拶に始まり、昇降口での校長先生との挨拶、クラスメイト、担任の先生との挨拶など、当たり前の事をごく当たり前に捉え実践してきた結果、誰にも気持ち良く感じられる挨拶のできる皆さんになったのでしょう。
ある高校の先生の挨拶に纏わるお話があります。
ある晴れた日に学校のグラウンド脇を近所のお婆さんが手押し車を杖代わりにし、背を丸めて歩いていたそうです。
疲れたのか、そのお婆さんは裏門のあたりで腰を下ろし、一息ついていた。「大丈夫ですか?」と言いかけたが、「今日はいいお天気ですね」に代えて声を掛けました。
お婆さんは「若い人はいいね。ここにきていつも元気をもらっているの。みんなが挨拶してくれて、嬉しくて嬉しくて涙が出ます。」と本当に嬉しそうに話してくれました。「おいくつですか?」と聞くと、「歳?アハハ、忘れた」と笑顔を見せたのですが、「八十四にもなると若い人から声をかけられるのが一番の楽しみです」と言って汗を拭った・・・。
挨拶の一言でお婆さんにこんなに喜んでもらえる。改めて挨拶の大切さを教えてもらった・・・というお話でした。
この先生は今年の高校サッカー選手権で優勝した、流通経済大柏高校のサッカー部の本田祐一郎監督です。
そしてお婆さんに気持ちの良い挨拶をしていたのは全国優勝を成し遂げたサッカー部員達であり、お婆さんが眺めていたのはそのサッカー部の練習だったのです。流経柏サッカー部の練習は、毎日、電柱への挨拶から始まるそうです。本田監督は、「初めて見る人は異様に思うかもしれない。選手も疑問に思っているかもしれないが、数年後に理解してもらえる・・・」と話していました。
当たり前の事を当たり前に出来るようになるには、強い意志と努力、継続する力が必要です。
このお話のお婆さんが嬉しさを感じたのと同じように、私も皆さんの挨拶がとても嬉しかったのです。
気持ちの良いあいさつを当たり前のようにできる皆さんの力は、本人が思っている以上に強い意志と努力の結果なのだと思います。
さて、いよいよ中学校を卒業しそれぞれの新しい進路に向かって飛び立つ皆さん。
皆さんが一年生の時、PTA講演会で講演をして下さった、北上しらゆり大使の三田豊さんを憶えていますか?
実は、三田さんは昨年九月にお亡くなりになりました。
大きな声で明るく元気良く、躍動感いっぱいに独自の子育て論を熱っぽくお話頂いた在りし日の姿が今でも忘れられません。
その講演会の最後に「夢」の言葉を皆さんにプレゼントしてくれました。
この言葉を初めて聞いた時の感動は今でも忘れません。
「夢」
「 夢 」のある人には「希望」がある
「希望」がある人には「目標」がある
「目標」がある人には「計画」がある
「計画」がある人には「行動」がある
「行動」がある人には「結果」がある
「結果」がある人には「反省」がある
「反省」がある人には「進歩」がある
「進歩」がある人には「 夢 」がある
それぞれの夢に向かって飛び立つ皆さんにこの言葉を贈り、お祝いの言葉とさせていただきます。
平成二十年三月十四日
南中学校PTA会長
Green Monster
投稿者: Green monster
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