09シーズンが始まる少し前にフランスのニコラ・ピリンがJYKKのサポートライダーとして活動していくことが決まりました。
このことが今回新しいボードを考えるにあたって僕に自信を与えてくれた大きなポイントになりました。
ニコとはずーっと前から面識はありましたが、これまでインセイントイズのライダーということもあり機材に関してはほとんど話したことがなかったのです。
すぐにニコの来日に合わせてサポートライダーを全員集めてミーティングを行うことにしました。
みんな英語がテキトーなんでケンさんに通訳してもらいながら機材のことやお互いの国のスクート事情、ボードのことを話していたらニコが「俺が考えているボードなんだけど」と1枚の図面を出してきました。
ん!?これってGボード???いや、フロントは違う。
けどリヤは・・・
すぐにGボードの図面と照らし合わせてみると各部の寸法の差が全て2o以内じゃないですか。
「ニコってJYKKのボード乗ったことないの?」
「うん。ちゃんと滑るのは明日が初めて。」
またミーティングしながら考え方にも共通することがたくさんあり、このときのことが僕の考え方に自信を与えてくれました。
ニコが求めていたのは、ボードが硬いことによるスクートの「立ち」の強さが欲しいということでした。
スピードの速いときやジャンプの着地等の際に、バランスを崩しそうになってもボードが負けずに立っていられることが重要だということでした。
僕自身もずーっと前からスノースクートの安定感の低さやスタビリティの低さを感じていたので、それも考慮しての安定していて自分が転倒しにくいボードが前作のGボードだったのです。
そんなことがあり、次の日はニコにありったけのボードを色々な組み合わせでテスト、インプレしてもらいました。
僕もニコが今まで使っていたボードをテスト。
そのボードの印象はお世辞にも良いとは言えず、全く撓らないと感じるほど硬くかなり扱い辛いものでした。
このボードで世界ナンバー1と言われるライディングをしていることを考えると不思議でしょうがなかったです。やっぱライダーのレベルが桁違いなのかな・・・
そう思いながらニコに試乗してもらったボードの感想を聞くと
「Gボードがパーフェクト。強いて言えばもっと硬いほうがいい。」
意外な答えにびっくりしつつ、ちょっと嬉しい反面、ニコが目指しているもの、見据えているものがとても高いところにあることに気付かされた有意義なミーティングでした。


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