校成病院への小児救急医師の
過労死(中原利郎先生)認定訴訟、
賠償請求、民事訴訟。
中原のり子さんに連れられて向かいました。
わが東京の母です。
ぶっちゃけ勝訴する確率が非常に高いです。
ていうのも、見ていた実感として、
これで本当に裁判として成立するのだろうか?
そのくらい被告側の証人としての精神鑑定を行った医師の証言が
失笑を誘うものでした。
論点は
『鬱を発症するにいたるその理由は?』というところです。
原告はもちろん
過労。
被告は‥‥
肥満による鬱を主張しました。
確かに、論文でもデータでもありますが、
何ともサッカーをたしなむほどの医師に肥満ですか?
主張の中での
@休みをほかの自分の活動に生かし、休んでいなかったこと。
A八方美人でええかっこしい
あまりの言葉にびっくりしすぎました。
病院側の傍聴人はほとんどいません。
裁判場はほとんど中原さんの支持者でありました。
空気が凍りつくのを感じました。
また、
・当直中に十分な睡眠はできるはずだ。
・20分休めば3時間の休みと同じ。
という変な論理も飛び出しました。
はっきり言って、もう答弁の最中に『は??』って言うのも多く、
面白さで笑いも起こりました。
こういう裁判になった原因は、
中原利郎先生の人徳もありますが、
病院側のオファーを誰も受けてくれず、
受け取ってくれた人は裁判では有名な(いろんな意味で)
精神鑑定人だったわけです。
この状況を喜んでばかりもいられません。
というよりも、
そのくらいひどい状況把握のできない、
裁判に勝つだけの準備のできない、
そういう病院側にある意味同情を抱いてしまいました。
本当に小児救急の現場はひどいものだったというべきで、
勤務状況の正確な把握はまったくできていない。
当直の次の日は本当に休みが与えられる状況だったのか?
連続勤務32時間は小児科ではなくとも
研修医でもあるようなことであるが、
それが月5,6回もあるような状況。
80%がその勤務状況をおしつけられるのだとしたら、
勤務医が開業医として当直を放棄したくなることは当たり前で、
小児科医の鬱が進み、精神障害をきたすのは当然である。
小児救急に限らないことで医療全体が
医療スタッフの良心で何とか生き延びている。
そういう見解を私は持っている。
誰もがサボろうとしてサボっているわけではない。
気を抜く瞬間が睡眠時間なのだ。
医師の数の少なさから、
医療従事者スタッフの不足、
医療制度の見直しのあまりにレベルの低さ、
社会がその放置具合により、悲劇が生まれてしまった。
それどころか自分たちが責められなければいけないのだろうか?
「明日はわが身。」
どんな問題であろうと、診療科が違えど、
明日はわが身と考えられない。
その理由は余裕のない医療。
結局行き着く結論は、
『この国の医療のあり方』
である。
もちろんそれが責任のなすりつけであってはいけない。
私たちも発言と対策を講じる協力体制を
お願いしていくべきなのだと感じる。
今回の裁判では、
病院側の『責任をとる』という作業はもちろん必要だと感じる。
けれど、国に届かなければ意味がない。