今回ばかりはマジでヤバいと思っていた。
間に歌舞伎座公演が入ったために1月〜3月中旬までと5月〜6月というように分断され、通常6か月あるところ4ヶ月半という準備期間の短さ。マエストロとの息がいまひとつ合わないもどかしさと要求にこたえられない歯がゆさ。
歌舞伎座公演の後とあってお客さまの要求水準は高いに違いなく、こんなクォリティーではきっと
アンケートで酷評されることだろう、と。
しかしそれでも早めに集まってゲネプロ日恒例の「プログラム折り&チラシはさみ」をするといやが応にも気が引き締まるものだ。
泣いても笑っても明日は本番。気持ちを切り替えて、やれるだけのことをやるのだ。
とにかく集中することだ、と自分に言い聞かせてゲネに臨んだ。
そしてゲネがはじまると・・・
豹変!!
いままでの不調・混沌はどこへやら、まるで別のオケにトラに来たかと錯覚するぐらいに生き生きとした熱気にあふれ、かつ、まとまりのある暖かいサウンドと説得力のある演奏。
なんだ、すごいじゃん。やればできるんじゃないか。
ふだんからこれの何分の一かでも発揮しようよ。(>自分もな)
ここがアマとプロの違いなんだなぁ。プロの人は常に全身全霊を傾け全力投球で毎回の本番が真剣勝負なのだ。
個人的にも、無理な力を込めなくても
楽器がよく鳴ってくれ、
タンギングの切れ味がいつになくよかった。こんな絶好調は滅多にあるものではない。
無理をしないから、チャイ5を全楽章通しても全然平気。以前のように「目立ちたい病」のままでいたら、きっと4楽章の「ドラえもん」のところあたりで力尽きてしまったことだろう。
よし、これはイケる!
そんな確かな手ごたえを感じた、実に充実した楽しいゲネだった。
【おまけ】第九歌舞伎座公演の映像