用意周到にして旅立つわたしであるがいつもスケジュール通りに行くわけではない。この年の旅行については最悪の旅行となってしまった。大雨により4時間遅れて札幌に到着、それでも気を取り直して進むもみぞれにより道路が通行止めに。おまけにレンタカーでのもらい事故、氷雨降る中真夜中に旅行行程の90%をキャンセル変更を余儀なくされた。さて結末はいかに・・・
【平成18年10月5日(木)】
♪僕は汽車の中〜
ということで明日夕方から旅に出ます。
行き先は北海道。
三国峠、阿寒湖、知床を廻ってきます。
三国峠は3年越しの恋、今年こそは実らせたいものです。
知床も3回目のリベンジ、頂上が見られるか、
はたまた横断道路の紅葉はくっきり見られるか?
阿寒は28年ぶりの再会(昔のこと忘れてアカンわ)
劇的なドラマはあるのか(娘連れてはない、ない)
期待に胸膨らみます。
ちょっと早いですけどこれから旅行の準備です。
では、お元気で!
【10月6日(金)】
こうやく通り、と言っても湿布を貼っているわけではないが、北海道に行くと断言した手前北斗星に単身乗り込んだ。ここまではよかったが、予定を大幅に遅れて走っている。私の勘では二時間半以上になろうかと思われる。終点の札幌には何時着くかさっぽろわっかない。雨が降ってきたね。網走強くは富良野。だからすぐ長万部。でも今日は北斗星に苫小牧。何だか眠くなって北見。じゃ根室。
【10月7日(土)】
手荒い歓迎を受け遅れはしたもののいよいよ上陸だ。北海道は函館付近でもかなり紅葉しているのが車窓を通してもわかる。高揚する気持ちを押さえ切れず今朝もケータイからの投稿。今の私に何を言ってもあー言えば紅葉なので。まもなく長万部だが、駅名とは違って雨はおしゃまる気配を見せない。今回の旅行はうら若き乙女と来ているが女房も了解済の半ば公用なので御了承願いたい。以上現場からダキがお送りした。
【10月7日(土)】
昨夜九時にようやく乗れたと思いきや本日午後一時半札幌で半ば軟禁状態から解放された。しかし、さらに旭川の電車で一時間半その上レンタカーを借りて一時間半、層雲峡に午後五時半到着。ここで今後の行動を思案。こと旅行に関しては用意周到な私もはたと困り果ててしまった。予定では阿寒に宿泊だった。ここでふたつの選択コースが頭をよぎった。一つ目は当初の予定を遂行する、従ってさらに雨の夜道を阿寒に向かって突っ走ることだ。二番目はとりあえず、今日は層雲峡に泊まり天気の動向を見る。但し、阿寒をキャンセルし、しかもここ層雲峡にこれから宿を見つけなければならない。ここでこの判断に有無を言わせない情報が入ってきた。それは『雪』である。国道39号(網走方面)は別名大雪国道と言われてるが石北峠が難所、今日積雪があった。方や国道273(帯広方面)にある三国峠は、シャーベット状態とのこと。要はノーマルタイヤで、この先の走行は無理ということだ。従って宿を取らねばならなくなった。その時事件が起きた。停めておいた車が追突された。もう、踏んだり蹴ったりである。今日レンタカーを借りる際、いつもより事故の説明が長いと感じていた。だが、まさかである。車に乗っていた娘には異常はなかったものの、車がかすり傷程度だったものの事故処理はしなくてはならない。指示通り、警察を呼び、駅レン営業所に連絡、ホテルのキャンセルなど次から次と大変だ。昼間、電池を差し込みながらブログに熱中していたが、天の声でも聞いたのか、ピタと辞め寝入ってしまった。その後娘がいたずらしていたようだ。やめた分電池が残っていて役に立ったのだ。感謝!感謝!加害者の方とも事故処理も無事済み、ホテルを手配してくれた他に食事までご馳走になった。やれやれと言ったところだろうか。
さて、こんな劇的なとき私は運命論者ではないが、『次郎物語』に出てくる『無計画の計画』と云う哲学めいた言葉を思い出す。この言葉は、私が中学三年生の時の国語の教科書に出てきたもので、世の中は計画をたてないで行動しても、実は初めから計画されていたように物事は進んでゆくという意味です。赤い糸があるなら黒い糸があってもいいかも。今回は道東方面まで計画していたが、果たして黒い糸の力によって遠ざかるように行かせないような大きな自然の力が働いたと考えている。反対を押してやったあとは必ずしっぺ返しを喰う。自然の流れに従うことも大事だ。流れは行くなと言ってる。こういう場合はまったくおりてだ。先程残念ではあるが娘とリベンジを約束しながら泣く泣く明日以降の観光を不本意ながら美瑛・旭山動物園にした。
【10月9日(月)】
現在九日11時、たった今、列車は生れ故郷旭川を離れた。皮肉にも今日の天気は雲ひとつある秋晴れ、無念でならない。果たしてこの度の旅行は、何だったのか?そんなことを考えながら帰路についている。
旅は、帰るためにする。引き潮は、また満ちることの証。強すぎる陽射しは、目蓋を閉じたくなるし、さらに強ければ染みにもなるだろう。昔読んだ本の断片が駆け巡る。
やはり、次郎物語の根底に流れる三つのテーマ『運命』『愛』『永遠』が気になる。帰ったら秋の夜長、もう一度紐解いてみようか。
間もなく滝川に着く。小学生が遺書を残して自殺した町だ。この辺りには川の着く地名が多い。網走方面から札幌に向けて上川、旭川、深川、滝川、砂川この順に特急電車は停まる。
さて、そろそろお昼だ、お腹が空いてきた。何を食べようか?札幌駅構内にある『味の時計台』で『ネギみそラーメン』か。味玉をトッピングして…駅弁も悪くない。考えただけでよだれが…今回は、娘の見張り役がいて私の旅先の行動は逐一報告されるシステムになっている。例えば食事で何を食べ、酒は何をどのくらい呑んだか、さらに薬を飲んだか?しつこく言う。前回の次女を山梨に送り届けたときも私の行動の全てが報告されていたのも言うまでもない。
其のことは岩見沢(言わない)と思っていたが…何!美唄(うまい!)ありがとうございます。
ところで、この乗車している特急列車『スーパーホワイトアロー号は』実に乗り心地が良い。先ず、脚を置くスペースがかなり広くグリーン車に匹敵するかも。リクライニングもゆったりしている。入り口の近くには荷物を収納できるスペースがあり、かなり広い。極め付けはコンセントである。何と前の座席後方部に備えられパソコンが出来るようになっている。今回の投稿もこの電源を拝借して心置きなくアップに専念している。有り難いことである。
【10月9日】
さて、皆さんの予想通り『味の時計台』で名残惜しい食事を済ませた。これよりは、北海道限定『サッポロクラッシック』で片手ビールマンスピンによる投稿をお許し願いたい。
よく晴れた札幌を後に電車は来た道を戻ってゆく。来るときは雨風の影響で良く分からなかったが、この数日の冷え込みで紅葉の方は一層綺麗になった、そんな気がする。来年もきっとまた紅葉(来よう)、と心で固く誓った私であった。
娘といっても私の場合子供は総て娘である。娘たちが小さい頃は『お父さんのお膝争奪合戦』が繰り広げられ、当事者の私としても嬉しい限りであった。
まだ、長女と次女だけの頃は、私と三人で『となりのトトロ』のクサカベ家のようで、次女はやんちゃなお転婆娘だったので『トトロのメイちゃんみたい』と言われたが悪い気はしなかった。今は、その二人とも家を離れそれぞれの人生を歩んでいる。やがて結婚?考えたくもないが売れ残るのも…知らない!
そうこうしているうちに車窓は、海岸線をとらえた。来るときとは打って変わってなんて穏やか海なんだろう。何もかも洗って許してくれる母なる海だ。秋のやさしい光を浴びて微笑んでいるかのようだ。
ちょっと酔いが回ってきたようだが紀子(様)の勢い、失礼、麒虎の勢い、さらにロング缶を開け、ついに二本目に入った。気のせいか私をロバート応援する声が聞こえる。そう、別にお茶を飲んでるわけではない。ちゃんとしたサッポロクラシックというビールを呑んでいるのだが、『二本、チャチャチャ』と。
ここでいったん筆を置くことにする。
【10月9日】
さらに列車は湾に沿って進み、必死に走り続ける。『♪洞爺、足元を見て御覧』段々心地よくなってきました。『♪洞爺〜良い子だ寝んねしな〜』後は寝るだけです。
果たして11月の函館はあるのか?ダキガンバ!
【10月9日】
時刻は四時を回り太陽が西の空に大きく傾きかけてきた。夕焼けが北海道の大きなキャンバスに沈もうとしている。落ち着いた大沼が雄大な駒ケ岳をバックに申し分のないロケーションだ。かつてここが紅葉で真っ赤に染まった写真を見たが、さすがに新日本三景だけのことはある。列車はいよいよ函館に到着、北海道ともお別れだ。あぁ夕陽ってこんなにきれいだったんだろうかぁ〜。
【10月10日(火)】
この度の北海道旅行では皆様に大変心配をおかけしました。
また、ブログやメール等で暖かい励ましのお言葉有難うございました。
お蔭様で無事帰ってくることが出来ました。
厚く御礼申しあげます。
さて久しぶりにパソコンに向かう。
4日ぶりか。
いくら電車の中が暇だと言っても
この4日間良くケータイ一つで自分でも良く打ち込んだと思う。
やはり、天気が好いと気分も好い。
昨日は指がスムーズに動いた。
気がつけば寝ているか
ケータイでブログの記事を書いているか
どちらかだった。
旭川まで片道約1200キロ、往復2400キロの旅も終わった。
文明の利器のおかげで忙しく過ごすことが出来た。

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