2011/1/15 | 投稿者: 黒冬

彼女はいつもの帰り道にいた。

そのはずだった。

親友の御崎麻優と普通のことを話しながら、公園の前で分かれ、交差点で信号が変わるのを待っていた。それだけ。

それだけだった、そのはずなのに。

信号が青になって渡ろうとした瞬間、

「ゲァァァァァァ!!!」

それほど遠くもないところから怪物のような咆哮が聞こえ、

「キャァァァァ!?」

一拍遅れて人々の悲鳴が響いた。

優月も、その悲鳴の出所を見る。と、
一人のサラリーマン風の若い男の人の肩から、腰から、紫色の大量の触手が蠢いていた。それだけではなく、皮膚が紫に変色し、顔には骸骨のような仮面。

その光景の意味が理解できず、優月は驚いて棒立ちになった。

周りの人間も同じような状態だったが、

一人の悲鳴で目が覚めた。

「ギャアアアアアアアアアァァァァァ―――」

突然、悲鳴がプツリと切れた。どうやら絶命したらしい。

「け、警察!」

誰かが叫ぶと、それを合図としたかのように混乱が戻ってくる。

優月は、まだ逃げれる距離にあったが、怪物と眼があった瞬間、その選択肢は消えた。

優月を見た瞬間、怪物がにやりと笑ったのだ。

「――――」

怪物は声も出せず恐怖に飲み込まれ立っている優月の元へ、なぜか人間の物の足で歩いてきた。

(な、なに?)

その怪物は、触手を数本、優月の元へと伸ばす。

(殺、される?違う!)

彼女はなぜか感じた。普通の人間では恐らく分からない、悪寒と怖気を。

怪物は、その口からその声で、、しかし他の誰かの笑いを放つ。

目の前で笑い、そして優月に触手を届かせようとさらに伸ばし―――


と、


その触手が消えた。

否、投げ飛ばされていた。

桜色の炎を巻き上げる一条のリボンによって。
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2011/1/15 | 投稿者: 黒冬

この世の普通の高校生は普段、何が起こったら心配するのだろう。

だいたいは、テストの結果やら部活の背番号発表やら。

彼女、高校一年の池早優月も、そんな高校生の一人だった。

さっきまでは。

だが、そんな彼女の日常は、音もなく消え去った。

否、砕け散った。
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2011/1/15 | 投稿者: teacup.ブログ 運営担当

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