象戯手段草 第2番
本局は有名な「飛先飛歩の図」である。持駒が飛歩で、どちらか一方を捨てて他方を残す局面で、常識なら歩を捨てて飛を残すところ、その反対に飛を捨てて歩を残すという奇抜な作品である。
問題の手は5手目の2ニ飛。歩捨てでよいのに先に飛を捨てる。残った持駒が歩なので攻めが続く。
2二飛とせず、2二歩として飛を残すと、同銀引、同金、同玉、1三銀、3三玉、3四飛、4三玉、7六馬、同歩となり、この時3四飛の利きが強くて4四歩打ができず、詰まないのである。
今日では「飛先飛歩」は有名な手筋だが、この作品が第一号作品で、発表された当時は信じられぬ手筋だったに違いない。歴史的な作品である。31手目に7三桂成以下の余詰があり、残念である。