将棋妙案 第69番
前局と好一対をなす傑作「金智恵の輪」である。
構成は「銀智恵」よりも入り組んでおり、一層カのこもった作品である。
初手3四銀、同銀、3四金以下4枚の金(2枚は「と金」)を横に並べる。これからこの金を右にずらしたり左に戻したりしながら趣向が展開する。
まず3四銀を入手−その銀をおどしに使って25手目で8四銀生、同角と5一角を移動−2四銀、同香と2一香を移動−6一飛成と桂を入手−その桂を2七桂と打ち同馬とさせ−7六歩以下収束と、玉に7回も右に左にゆさぶりをかけながら、軽妙な捨駒で展開する構成は、久留島の至芸である。