酒井桂史作品集 第66番
初手4七桂は後に6八角と打つための伏線手だが、5七龍も捨てなければならないので気付き難い妙手である。
9手目9四飛と出たときの7四角合が妙防で、歩合は早い。
この角合は歩の代わりなので、厳密には不利合駒ではないが、16手目4六銀の不利合駒の布石だから複合的不利合駒構想といってよいだろう。
三代宗看の無双15番に次ぐ不利合駒作品の二号局である。
酒井桂史は月報に連載された三代宗看図式に刺激されて同一構想の作品をかなり作っているが、単なる真似ではなく、何等かの新しさを出している点が素晴らしい。
本局も導入部は全く新構想であり、不利合駒も無双15番の飛合に対し、角合と銀合を組み合わせた新構想としている。