将棋玉図第99番
本局は手順は易しいが玉が盤上を逆Z状に四隅を大横断する作品で収束は並び歩成捨ての趣向詰となる。
導入の数手(9八龍、7八金、8九金)が面白く、以下スラスラとした追い廻しに入る。中盤平易ながら8三角と遠角を打ち、龍で盤面中央を斜めに隅から隅へ大横断するのは爽快。
左上隅で8三角を中心に一回転した後、角を切り捨てて右翼に追い出し、並び歩で追撃し右上隅で龍を切り捨て、一転並び歩を成り捨てながら二枚金で玉を追い戻し詰みとなる。
収束の並び歩及び二枚金追い手順は君仲の創案ではなく、伊藤看寿作「将棋図巧」第六番『朝霧』の構想拝借である。参照されたい。