今月のテーマ 

2006/2/17

筋肉をモニターする!?  肩こりについて

はじめに肩こりを感じている筋肉を軽くつまんでみて、その時患者さんがどの様に感じるかを確認します。

肩の筋肉が正常な状態ならば、

「軽くつままれた」

とだけ感じるはずですが、それ以外の感覚、たとえば

「痛い・だるい・引きつれる・こっている・痛気持ちいい」

等と感じる場合は筋肉が異常な感覚を示している状態と言えます。


筋肉そのものが問題を起こしていないことはすでに調べていますので、他の部位からの神経反射により異常な感覚を示していると考えられます。

その原因となっている部位を見つけ出し、正常に機能するように持って行けば速やかに「肩の筋肉も正常化」するはずです。


内科的な問題(機能低下ではなく病的な状態)や、手術が必要な整形外科的な問題は、専門医での正しい治療により解決する必要があります。

もちろん、この様な問題が肩こりの原因であれば、治療がうまく進めば肩こりは消えていくはずです。


手技による施術をしている私たちは、これら以外の問題を扱うことになります。

その中でも、肩こりに影響が出やすいのが

「姿勢と歩行」

です。


多くの場合、いくつかの原因が重なって肩こりを示しているので、肩こりをモニターしながら、姿勢の崩れている部位を正常な方向に戻したり、動きや位置関係の悪い関節を正常な位置に持って行くと、その場で肩こりが軽減する部位がいくつも出てきます。

その肩こりが軽減する部位を、出来るだけたくさん見つけ、優先順位を決めてそれぞれの部位に適切な手技を施術します。

優先順位と手技の選択が正しければ、多くの場合全ての問題点を施術しなくても肩こりは解消していきます。

施術の対象となった部位が、どの様なメカニズムで問題を起こしてしまったのかを考察し、再発を予防します。


この様に、肩こりをその場だけ楽になるような対症療法でごまかさずに、モニターポイントとして利用することで、患者さんの抱えている様々な問題点とメカニズムを知ることが出来ます。


その問題点を一つ一つ確実に解決していくことで、患者さんの全体の状態も良くなり、結果として「肩がこらなくなる」のです。

治療家のみなさんは、肩こりをモニターポイントとして利用していますか?

身体が示してくれる貴重な情報をもみほぐして台無しにしていませんか?

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2006/2/15

肩もみはダメ!?  肩こりについて

ホネキン博士は肩こりの患者さんをどの様に診ているのでしょうか。

私は、まず患者さんに「こりを感じる部位を手で触ってみてください」と聞いてみるとから始めます。

すると患者さんは

 ・首から肩をさする様に広く示す

 ・首から背中をさする様に示す

 ・肩の上の筋肉を揉みながら示す

 ・首と肩の間の1箇所を押し込むように押さえて示す

 ・肩甲骨の間を縦にこする様に示す

など、いろいろな部位を特徴的な方法(揉ん・叩く・押し込む・こする・さする等)で示してくれます。

言葉では同じ肩こりでも実際に患者さんが示す部位は様々です。

また、言葉で伝えてくれる部位と実際に手で指し示す部位が違うこともよくあります。

この時、患者さんが何処をどの様に示すかで 

「関連する部位」

「原因となる部位」

をある程度知ることが出来ます。

また、患者さんが肩こりを感じていた部位と状態を再確認し、私との間で「共通の理解」を得ることにより、肩こりを感じている筋肉を原因を見つけるためのモニターポイントにすることが出来ます。

次に、患者さんが示した筋肉(部位)に損傷がないか、過去のけがの傷やお灸の跡、手術後の瘢痕等が近くにないかを観察します。

筋肉を軽く触診することで、皮下の癒着や瘢痕、熱感、筋肉の過緊張や萎縮など筋肉の状態を調べます。

この段階で問題点が見つかれば、状態に合わせて施術します。(具体的な方法は別の機会に書きます)


肩こりを感じている筋肉そのものに問題がない場合は、他の部位に肩こりの原因があることになります。

その原因を見つけるのに、モニターポイントとしての肩こりが重要になります。

多くの治療院では、このモニターポイントとしての肩こりを、揉んだり、叩いたり、電気を流したり、薬を使ったりなど様々な対症療法で消そうとするため、本当の原因を見つけ出す事が出来ず、いつまでも肩こりがなくならないのです。
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2006/2/13

肩こりへのいろいろな取り組み  肩こりについて

肩こりの治療
としては、

マッサージ、指圧、整体、カイロプラクティック、病院などでいろいろな取り組みがされていますが…

本当の意味で治せている所がどれくらいあるのでしょうか?


「A先生にみてもらうと、その場は気持ちよくて肩こりが楽になった気がするんだけど、すぐに元に戻ってしまう」


肩こりを感じている筋肉に対して

「直接もんだり温めることで疲労物質を強制的に筋肉の外にだすような方法」

や、

「叩いたり、電気を流したり、ハリで傷を付けたり、強い磁気などにより、筋収縮が上手くできない状態にすることで肩こりを緩和する方法」

などが一般的に行われています。

病院などでは筋弛緩剤を注射するところもあるようです。

これらの方法は確かに一時的ではあれ肩こりを楽にすることもありますが、原因に対してはなんの改善も行わず肩こりを感じている筋肉に対して対症療法的に処置が行われているといえます。

たいていの場合は、本当の原因を見つけることさえ怠っています。


前回肩こりの代表的な原因を書き出してみましたが、多くの場合複数の原因が重なってその人特有の肩こりとなっています。

これらの複合した原因をしっかりと見極めて、それぞれに対して適切な方法の施術を行っていれば、

「B先生にみてもらうと、その場で肩こりを感じなくなり、最近では肩がこらなくなってきたみたい」

と言われる様になるでしょう。

そのためには、日々患者さんと向き合い、様々な知識を高め、原因追及の姿勢を取り続けることが大切です。

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2006/2/10

肩こりについて考える  肩こりについて

臨床の現場に立ち20年近くたちましたが、その間にお会いしたほとんどの患者さんが程度の差はあれ肩こりを自覚していました。

それくらい、肩こりはよくある症状でありながら、患者さんも、我々治療家も正しく理解できていないからきちんと治せないのです。

「肩こりという病気はない」

 …と言う先生がいれば、
 
「肩こりは万病の元」

 …と言う先生もいます。


肩こりには様々な解釈がありますが、どれも間違いではないのです。

なぜなら、肩こりとは症状を指す言葉であり、その原因になる病気や機能障害には多種多様なものがあるからです。

肩こりを無くしたいならば、その仕組みと原因を正しく理解することが重要になります。


肩こりとは、首や肩の周辺の筋肉が何らかの原因により「緊張したり」「こわばったり」することで筋肉のユニット内での血行不良が起こり、その結果、「痛み・だるさ・凝り・張り」などを感じるようになるのです。

この血行不良になる原因に、様々なものがあるのですが、大きく分けて

@筋肉そのものに問題がある場合

A正常な筋肉が外部から神経的な影響を受けて緊張している場合

に分けることができます。


筋肉に問題がある場合

(1)炎症:打撲や挫傷などの外傷により筋肉組織に炎症が起こることで筋肉の内圧が上がり循環障害となり、疲労物質が筋肉内に滞り肩こりとなる。
(按摩やマッサージの後に起こる痛みも外傷性の炎症であり、肩こりの原因となる)

(2)癒着:冷えや圧迫などにより筋膜が癒着や緊張することで、筋肉の内圧が上がり循環障害となり、疲労物質が筋肉内に滞り肩こりとなる。
(下着や服などよる圧迫も原因となる)

(3)疲労:肩や首の筋肉を連続して使うことで筋肉そのものが疲労し肩こりとなる。


正常な筋肉が影響を受ける場合

(1)姿勢:肩こりの原因で最も多いのが、この姿勢の問題です。

生活習慣やスポーツ、歩行、仕事など様々な要因が関連して、その人特有の不良姿勢を生み出しています。

不良姿勢を保つためや、代償するために特定の筋肉が継続して緊張するために起こります。

この姿勢に関する問題に関する正しい理解が肩こり解消のカギともいえますので、後日に改めて取り上げるつもりです。


(2)歯科的な問題:咬合不良・虫歯・歯周病など

(3)眼科的な問題:視力の左右差・緑内障・炎症性の眼科疾患など

(4)整形外科的な問題:頚部椎間板ヘルニア・変形性頚椎症・脊柱管狭窄症・脊髄の腫瘍・脊髄損傷など

(5)内科的な問題:あらゆる内科疾患および内臓の機能低下

(6)その他の問題:ストレス・うつ・老化など


(2)〜(6)は脊髄神経の反射や交感神経を介して首や肩の筋肉を継続して緊張させます。

その結果、筋肉の内圧が上がり循環障害をおこし肩こりになっていきます。また、神経反射は、痛みを特定の筋肉に起こすことがあります。


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