今月のテーマ 

2009/6/29

顎関節症のチェック  顎関節症

今日は、顎関節症の自分で出来るチェック項目を紹介します。

顎や口の開け閉めで違和感があるなら、一度自分で試してみてください。


1. 口を大きく開けたときに、顎の開けやすさに左右差はありませんか

2. 口を開け閉めするときに、顎の付近で音がしませんか

3. 鏡の前で口を開け閉めするときに、顎が左右に振れていませんか

4. 鏡の前で顔を見ると、左右の目のラインと口のラインは平行になっていますか

5. 口の開け閉めで、顎に痛みはありませんか

6. 物を噛むときに、顎に痛みはありませんか

7. 耳の穴に指を入れて口を開け閉めするときに、痛みがありませんか

8. こめかみを押さえると、痛みはありませんか

9. ほほ骨の下を押さえると、痛みはありませんか

10. 耳たぶの付け根を押さえると、痛みはありませんか


どうでしたか?

10項目のうち3つ以上当てはまると、「顎関節症」の疑いが有るということになりますので、担当の先生に一度相談してみてください。

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2009/6/25

咬合と全身の関係  顎関節症

「咬合」や「顎関節」の問題は、顎関節やその周囲の筋肉、頚部の筋肉や骨格などにはじまり、全身の骨格や筋肉に様々な影響を与えます。

その結果、私たち手技療法で上手くいっていない患者様が咬合に詳しい歯医者さんに
「今まで身体に現れていた症状を改善するためにいろいろな治療を受けてこられたと思いますが、症状が完全には解決しなかったのは、実は咬合や顎関節に問題があったからなのです」と言われてしまいます。

また、その逆に全身の骨格や筋肉の問題が頚部や頭部の筋肉や骨格に影響を与え、最終的には「咬合」や「顎関節」の問題の原因になることもあるのです。

つまり、歯科で噛み合わせや咬合の治療を受けているのに、症状が思わしくない患者様が私の所に来られて、
「今までいろいろなところで噛み合わせや咬合の治療を受けてこられたと思いますが、噛み合わせや顎関節の問題が上手く解決しなかったのは、実は全身の骨格や筋肉の問題が大きく影響していたからなのです」
と私が言うことになるのです。

身体を上手く調整すれば、咬合や顎関節の問題も解決してしまうことも珍しくはありませんし、歯科治療によって患者様が長年悩んでこられた頭痛や肩こりが消失することも同様に珍しくはありません。

実際には、「咬合や顎関節の問題」と「全身の問題」のどちらが優先するかは、患者様の状態にもよりますので一概には言えませんが…

ただ一つ言えることは、私たちが行っている「全身の問題」に対する治療は、構造的変化よりも、機能的な変化や改善をもたらす方法が中心であり、歯科で行っている方法は構造を変化させる(歯の形を変えてしまう)ことが多いように思われます。

つまり、身体が歪んでいることを無視して「咬合や顎関節の問題」に対して歯科治療を進めてしまうことは、歪んだ身体に合わせて歯の形を変えてしまうことになります。

咬合や顎関節問に問題があったとしても、歯の形を変えてしまう前にまずは身体の歪みをしっかり整えてからでも遅くはないと思いませんか


次回は、咬合や顎関節のチェックの方法を紹介します。
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2009/6/23

噛み合わせと顎関節  顎関節症

今日から、少しずつ「噛み合わせ」と「顎関節症」について書いていこうと思っています。


一般の人にとって、「噛み合わせ」と「顎関節症」は同じカテゴリーにあると思われがちですが、実は少し違います。

今日は、それぞれの関係について説明しましょう。


頭蓋骨の模型を見たことがある人は解ると思いますが、頭蓋骨は上下で二つのパーツの集まりに分かれます。

上側にある大きな部分は、脳を納めている部分に眼窩(目玉が入っているくぼみ)や鼻、耳、おでこや後頭部などのパーツが集まっています。上あごはこの上側にある集合体の最下層に位置します。

下側は下あごの骨です。実際の私たちの身体では、筋肉や靱帯、関節包で支持された下あごの骨が、上あごの収まる頭蓋骨の上側のユニットからぶら下がっている状態になっています。

構造的に頭蓋骨の上側ユニットに下あごが連結している部分を、「顎関節」といいます。

「顎関節」は、耳の穴の前方にありますので、耳の穴に指を突っ込んで、口を開け閉めすると顎関節の動きと位置が確認できます。皆さんも試しにやってみてください!


これに対して、咀嚼(物を噛む時の動き)や会話(発語)などの機能的な動きには、上顎と下顎で対になっている歯の「噛み合わせ」が関係してきます。

この「噛み合わせ」のことを、歯科では「咬合」といいます。

噛み合わせに問題があると(上手く噛めない状態になると)、顎関節に余計な負荷がかかり、顎関節症の原因となってきます。

また、「顎関節症」になると、下あごの動きが上手くいかなくなり、「噛み合わせ」が狂ってきます。

この様に、「噛み合わせの問題」と「顎関節症」はお互いの原因になりうる関係にあるのです。


このお話は難しいので、少しずつ進めていきます。


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2009/6/15

非常勤研究生  顎関節症

週末の土・日の二日間は東京でのコアコンディショニング協会のワークショップセミナーに参加してきました。

参加者のほとんどが、アドバンストトレーナーの資格取得者でしたので、いろいろと認定試験についての話を伺うことができました。

1年前くらいまでは認定試験に合格することはさほど難しくなかったので、どんどん認定者が増えていくなかでコアコンディショニングのあり方や広まり方が、協会の理想とだんだんかけ離れていってしまったようです。そのため、今回、テキストから一新してトレーナーのレベルを全体的に引き上げようという事になったそうです。

私の場合、その移行期に受験をしてしまったので、さんざんな結果になっているのですが、よく考えると新基準に合わせて勉強をする事が出来ることは、結局は自分自身のレベルが上がることになるので、合格、不合格にこだわらず、より深い内容の勉強が出来ることを喜びに換えて取り組んでいきたいと思っています。


さて、前回のブログの続きですが…

チャンス到来で、私は緊張しながらも丸山教授に夢中で話をしていました。

「カイロプラクティックの治療院に来院される患者さんの中で、咬合や噛み合わせの問題によって上手くいかないケースが多くみられるのです。」
と私が話すと、

教授は
「君はどのようにして咬合や噛み合わせの問題が原因になっていると解ったのかい?」と質問されました。

私は、
「噛み合わせや歯科治療の影響で上手く噛むことが出来ないと思われる所で木製の舌圧子を噛んでもらうと症状が軽減し、他の場所で噛んでもらうと症状はほとんど変化しないんです。また、噛んでもらう場所を細かく変化させると症状もそれに合わせて変化するので、一番軽くなるところを見つけて、患者さんに家でも噛んでもらっています。」と答えました。

教授はにこにこと微笑みながら、
「へー、自分でその事に気がついたのだね、おもしろい!」
と言われました。

次に私が
「歯科治療が咬合問題の原因になっている事もあるような気がするので、しっかりと咬合や噛み合わせ、顎関節症について勉強されていて、結果も出せる先生を是非とも紹介してください!」と言うと…

「うーん、関西で本当の意味で咬合問題を出来る先生はほとんど居ないなぁ。だから今回この様な学会が立ち上がった訳だし、まだまだこれから研究をしていかなければいけない分野なんだよ。」…と、そして

「どうしてもと言うなら、うちの大学病院に連れておいで!」
とおっしゃいました。

私は
「ありがとうございます。是非そうさせていただきたいのですが、もう一つお願いがあります。私の所の患者さんを連れて行く前に、阪大の歯学部でどのような治療を実際に行っているかを見学させて欲しいのです。どのような治療を行うかを私が解っていないままに患者さんを紹介することは出来ませんので。無理を承知でお願いしたいのですが。」

とまあ、15年ほど前の私は図々しくも教授本人にこんなお願いをしてしまったのです。

すると教授はすごく驚き、そして喜んでいるような口調で
「君は若いのに熱心やな、君の言うことはもっともや!ますますおもしろい子やな。」
と言われ、すぐにパーティー会場の隅のほうにいた阪大の医局長の奥田先生を呼んでくださり、
「この子が見学に来たいと言っているから、君が窓口になって上手くいくように手配してあげてくれるか!」と言ってくださいました。

その翌週から1年間、毎週水曜日に大阪大学第一補綴科に見学に通う事になったのです。

それだけではなく、何と正式に「非常勤研究生」というポジションを与えてくださり、そして第一補綴科の全ての先生の行っている治療を私だけ自由に見て回わり、質問も自由に出来るようにしてくださったのです。


…とこの様に、私の咬合や噛み合わせについての知識や考えは、この1年間の「非常勤研究生」としてのリアルな体験から得ることが出来た物なのです。


丸山教授は現在、大阪大学の名誉教授になっておられます。

また、この時に知り合うことが出来た歯科の先生がたとは、今もおつきあいさせていただいています。


前振りが長くなってしまいましたが、次回のブログから噛み合わせと顎関節症のお話を数に分けて書いていこうと思っています。

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2009/6/11

教授との出会い  顎関節症

「かみ合わせや顎関節症に関して、正しい知識と技術を持った歯科の先生を早急に見つけなければいけないな!」

「でも、どうやって歯医者さんを見分ければいいのだろう?」

そんなことを考えている間にも、咬合や顎関節に問題を持った患者さんが次々と現れます。

というか、今までも来院されていたのでしょうが、私の方に知識と意識がないから全く気付かずに普通の治療を行い、患者様もまさか自分の噛み合わせが症状の原因になっているなんて、思いもよらなかったのでしょう。

噛み合わせの問題に気づいた私は、毎日多くの患者さんに治療の後に木製の舌圧子を噛んでもらうことで、最後に残った症状を取るということが続き、患者様にも自宅で食後に割りばしを噛んでもらっていました。

この様にして症状が改善された患者様は、咬合や顎関節の問題が本当の原因だと身をもって理解できるので、「結局、この噛み合わせをちゃんと治さないといけないのですよね。先生、良い歯医者さんを早く紹介してください!」と言われるようになってきました。

そんな時に、一宮の先輩から「全身咬合学会というのが立ち上がるらしいけど、一度一緒に参加してみない?」と電話が入りました。

これは偶然か、運命か!
私はもちろん大喜びで参加する事に決めたのです。

第一回目の全身咬合学会ということで、学会の方向性がまだはっきりと定まっておらず、発起人であるカイロプラクティックの先生による顎関節症の症例発表や歯科大の先生方の研究発表が中心となっていましたが、私にとっては目新しい物ばかりで、大変充実した内容でした。

そして、私にとって一番の出来事が夜の懇親会で起こりました。

ホテルの大広間の立食パーティーだったので何処のテーブルに付いても良かったのですが、私と先輩は出来るだけ前のテーブルに付くことにしました。

これは、先輩のアイディアで「上座に近いテーブルのほうが偉い先生が居るはずだから出来るだけ前に行こう」と私を連れて一番前の列の右側のテーブルに付くことにしたのです。

もちろん、カイロプラクティックの偉い先生の顔はほとんど知っているので、あえて知らない顔の先生方の居るテーブルを選んでいます。

挨拶や乾杯が終わり、自由に歓談する時間になると、同じテーブルの年配の先生が「君は見たところ、ものすごく若いようだけれど、カイロの世界には君のような若い人が沢山いるのかい?」とか「どこから来てるの?」とか「この学会には、何を期待して参加しているの?」など、いろいろと話しかけて下さいました。

胸の所に目をやると、ひときわ大きな花飾りが付いています。これは学会に来賓として招待されていたとても偉い先生が付けているもののようです

少し緊張気味で受け答えをしていると、先輩が後ろから小突いてきます。そして、耳元で「チャンスやから、本当に聞きたいことを早く聞いたら!」とささやいてきました。

私は意を決して、
「カイロプラクティックの治療院に来院される患者さんの中で、咬合や噛み合わせの問題によって上手くいかないケースが多くあること。」

「この原因が成長過程での咬合不良(歯並びの悪さ)と歯科治療が原因と思われる咬合異常によることに気づき、咬合や顎関節の問題に精通した優秀な歯科の先生と知り合うことが出来ればと思い、この学会に参加したこと。」

そして、「多くの先生方の中からどのようにして知り合いをつくることが出来るか解らず、困っていたこと」などを一気に話しました。

その初老の先生は、にこにこしながら私の話を最後まで聞き終わると、
「若いのに関心やな!君は関西の人やったよね。ちょっとここで待っていなさい。良いのが居るから紹介してあげるわ!」
と言って真ん中のテーブルの所にいるこれまた胸に大きな花飾りを付けた先生に

「おーい丸山君、この若い子が君に話があるみたいやから、こっちに来て聞いてあげてよ!」

と呼んでくださいました。

「○○先生に呼ばれたら、話を聞かないわけにはいきませんね!」などと二人で軽くお話をされた後に、初老の先生は丸山先生を私に紹介してくださり、「後は自分でがんばってみ!」といって別のテーブルに移動されました。

これが、
大阪大学歯学部、歯科補綴(ほてつ)学第一講座教授、丸山剛郎先生
との出会いでした。

次回ブログに続く…
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2009/6/9

顎関節症と噛み合わせ  顎関節症

最近、顎関節症の患者さんを診ることが多くなっています。

患者さん本人が「顎関節症」と自覚されて、口腔外科や歯科医にかかったものの、症状が上手く改善しなかったケースや、症状は自覚しているが、そのまま放置しているケースなど、状況は様々です。

顎関節症と体の歪みの関係は年々明らかになってきており、全身咬合学会では、手技療法と歯科治療の両面から顎関節症や咬合(噛み合わせ)についての研究を進めてきています。


私と顎関節や咬合の問題との出会いは結構古いのです。(といっても18年くらい前からですが)

手技療法による治療に携わり3年目くらいたった頃のことです。治療の腕前も順調に向上し、患者様の身体を上手く調整する事に自信が出てきていたのですが、「体の歪みは順調に良くなっている」のに、「いまいち症状がすっきりとしない」という患者様が数人出てきました。

特に、肩こりや首のだるさといった症状の場合に多いのですが、仰臥位(仰向け)や腹臥位(うつ伏せ)での治療中には、症状がどんどん緩和されていくのですが、座位(座った状態)になると再び症状(肩こりなど)がじんわり出てきてしまうのです。

「これは何かがおかしいぞ」「ちゃんと治療しているはずなのに」など当時の私は若さゆえに少し自信過剰なところもあったのですが、あれこれ原因を探していく内に、何気なく患者様の口の中をのぞいてみたのです。

その時の事は今でも忘れられません。その患者様の奥歯が金色に輝き、上下の歯が接触する面がお互いに真っ平ら、それはもう見事な平面でした。

ためしに、顎を咀嚼(物を食べるときのすりこぎ運動)の動きをやってもらうと、上の顎に下の顎がぴったりとはまり込み、びくともしません。本人も「食事をすると肩がこるんだ」と言っています。

これはひょっとすると… 私は丁度検査用においてあった使い捨ての舌圧子(木製)を取り出し、この平らな咬合面(上下の歯の当たる面の間)に噛ましてみました。
患者様にこの板をしっかり噛んだり緩めたりと数回やったもらうと… 何と肩こりがどんどんマシになってくるのです。

この時を境に、肩こりや首の症状がすっきり取れない患者様の口の中を片っ端から観察し始めました。

症状が上手く緩和されないか、良い状態が持続しない患者様のほとんどに歯の治療や歯並びの不良がみられ、舌圧子を噛ませるとラクになることが解ってきました。

「あ〜良かった。僕の治療がヘタクソだから症状がすっきりしないんじゃなく、かみ合わせの不良が関係していたんだ!」と僕自身はスッキリしたのですが患者さんはスッキリとは行きません。

「板を噛んだらラクになることは良く解ったけど、これからどうすればいいの?」

確かに… 特に、歯科治療を受けてから調子の悪くなった人は深刻です。今まで治療をしてもらっていた歯医者さんに、かみ合わせに対しての正しい知識が無かったから調子が悪くなるような治療を知らずにやってしまったのですよね。

「これは、かみ合わせや顎関節症に関して、正しい知識と技術を持った歯科の先生を早急に見つけなければいけないな!」


こんな感じで、私が顎関節症やかみ合わせの勉強を始めることになったのです。

次回のブログに続きます。
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