今月のテーマ 

2009/5/13

フラストレーション  ストレス

今日は「ストレス」と混同されがちな、「フラストレーション」について書いてみます。

私たち人間は、日常的に様々な欲求を満たすための行動を起こています。

しかし、なんらかの原因によって阻止されることでその欲求を満たすことができないと、不愉快な気分になったり、不安や緊張を感じてしまいます。

このような状態をフラストレーションの状態と言い、そういった状態におかれると、人間は心理的な緊張感が高まってきます。

また、一般に満たされなかった欲求が切実なものであるほど、フラストレーションの強さは高くなるとも言われています。

フラストレーションは、外的フラストレーションと内的フラストレーションに分類することが出来ます。

外的フラストレーションとは、物理的な障害物があったり、愛する人を失ったりなどのように、自分自身以外に欲求を満たすことが出来ない原因がある場合です。

内的フラストレーションとは、病気や目的に対しての能力不足のように、自分自身に欲求を満たすことが出来ない原因がある場合です。

このようなフラストレーションから生じる緊張状態を解消するために、人間は様々なフラストレーション反応を示します。

主なものは以下の通りです。


@攻撃的行動
他者に対して言葉や行動による攻撃をしかけたり、物を投げたり壊したりといった破壊的な衝動をとるようになる。

A退行的行動
いわゆる「赤ちゃんがえり」をし、駄々をこねたり、甘えたり、すねたりといった幼児的な行動をとるようになる。

B逃避行動
フラストレーションによる緊張状態から逃れるために、白昼夢や空想の世界に逃げ込み、現実逃避しようとする。

C迂回・代償行動
回り道をして達成しようとしたり、他のもので済まそうとしたりする。

D異常固定
欲求の対象に対して異常に固執しすぎる。

E抑圧反応
フラストレーションそのものを意識へ上らないように抑え込もうとする。

F固着反応
爪を噛んだり、貧乏揺すりをする、というような役に立たない行動を無意識に反復する。

一方で、フラストレーションを感じつつも、その状況に耐え、現実的な対処ができる人もいます。こういった能力をフラストレーション(欲求不満)耐性と言います。

この能力は生まれつき備わっているものではなく、幼児期からの生活の中で、周囲からの愛情などにより肯定的な自己イメージをもち、適度・適量な欲求の充足と忍耐を両方体験することにより備わってきます。

また、周囲にフラストレーション状況に対する適切なモデルがいることによっても形成されると言われています。


フラストレーション状態におかれた時、皆さんはどんな反応をしていますか?
0

2009/5/11

自分とは違う基準との出会い  ストレス

6歳頃までに各自の環境で「自分によって定められた基準」の基本的部分ができあがった子供は、小学校、中学校、高等学校と進学するのに従ってそれぞれの学校での「学校によって定められた基準」を経験します。

友達もそれに合わせて次第に増えていき、関わる人間の数もドンドン増えてきます。その関わった人たちすべてに、それぞれの「自分によって定められた基準」があります。

全員が違った人生を歩んでいるのですから、似たような基準はあっても、全く同じ基準は存在しません。

遊びに行った先の施設には、たとえば遊園地や映画館、図書館などにはそれぞれに独自の規則やルールがありますし、食事に行った先々でもそれぞれに独自の規則やマナーがあります。

「自分によって定められた基準」に近い「定められた基準」を持つ人とは馴染みやすいと感じますし、かけ離れた「基準」や経験したことのない「基準」と関わった場合は、驚きや不安、違和感、嫌悪感、恐怖などの様々なストレスを感じることになります。

ここでの大事なポイントは、自分とは違う「他の人によって定められた基準」に対してストレス反応を示すかは、「定められた基準」が自分に近いか遠いかだけではなく、その時の自分の許容範囲にも関係してくるのです。

つまり、寝不足や過労や二日酔い、病気やケガ、騒音や振動などの環境悪、といった他の物理的、化学的、生物学的ストレッサーによってすでにストレス反応を起こしている状態ならば、許容範囲は極端に狭くなります。

また、すでに他の原因で心理的ストレス反応を起こしている場合も同様です。ストレス反応は互いに悪影響し合うことで、さらに強いストレス反応を示してしまうのです。

逆に、心と身体に余裕があるときには、自分とは違う「他の人によって定められた基準」による行動や言動が、あまり気にならなくなりますし、むしろ「こんな人もいるんだなぁ」と興味深く見ることで自分自身の経験値を上げる事すら出来るのです。

このように、様々な経験の中で自分とは違った「他の人によって定められた基準」に接していきながら、「自分によって定められた基準」をバージョンアップさせていくことで、社会の様々なストレッサーに対応できる力を付けていくことが出来るのです。

生きているだけで、次々と新しい人と出会い、新しい環境と接することになります。
だから、「人は生きているだけでストレスになる。生きていることがストレスだ!」という事も、あながち間違いではありませんよね。

だから、この様な自分とは違う「他の人によって定められた基準」との出会いを「ストレッサー」にしてしまうのではなく、「新たな人生の発見」として前向きに受け止めることが出来る人が、ストレスに強い人だと言えるかもしれませんね!
0

2009/5/9

6歳からのストレス体験  ストレス

子供たちは6歳頃までの間にそれぞれの環境に応じて、それぞれ独自の「自分によって定められた基準」を作り上げてきます。

そのようにして各自の「じぶんによって定められた基準」を持った子供たちが、小学校に入学することにより、家庭とは違う「学校生活」という環境に一同に集められます。

学校には「学校の生活のための定められた基準」があり、基本的にはこのルールに合わせて生活して行かなければいけません。

家庭環境やそれまでに過ごした社会環境により各自の「自分によって定められた基準」は、たった6年間のあいだに経験した限られた環境に合わせて構築されてきたものなので、それぞれの子供たちの「自分によって定められた基準」は当然のように各自が違うものなのです。

学校の環境になじめない子供や、友達関係で上手くいかない子供が出てくるのは、「育ってきた環境が良い」とか「育ちが悪い」とかが原因ではなく、通っている学校の目指している教育環境、つまり「学校によって定められた基準」とか、違う環境で育てられた子供同士の「自分によって定められた基準」の違いに対して違和感をもっているからなのです。

つまり、自分の信じてきた「自分によって定められた基準」とは違う、多くの新しい「基準」や「価値観」にとまどいや恐れ、不安、など様々なストレスを感じているからなのです。

もちろん、この様な「定められた基準」の違いに対しての違和感や様々なストレスはいつまでも続くわけではありません。

「基準の違い」をしっかり受け止め、理解することが出来れば、もうストレスにはなりません。「規則だから…」とか「あいつは…やから」というように自分の中で上手く処理できるようになっていくのです。

ここで、私たち大人が注意しなければいけないのは…特に、子供たちを指導する立場にいる大人たち…「親」「教師」「コーチ」「リーダー」などは解っているのに良かれと思ってやってしまいがちです。

その場の都合で指導の方針をコロコロ変えたり、褒めたり褒めなかったり、怒ったり怒らなかったり…つまり基準が定まらないのが、子供たちを最も混乱させ、ストレス下に追い込んでしまうのです。

たとえば、コーチがグランドでミーティングをしているときに、小さな声でしか話さない子供に「声が小さい!」と叱ったとします。次にバスの中でその子供が友達と大きな声で話をしていました。

こんな時、おバカなコーチは…「静かにせんか」…と怒鳴りつけてしまうのですがこれではいけません。

ひょっとしたらその子供はコーチに言われた通りに、勇気を振り絞って大きな声で話をしているのかもしれないからです。叱られた子供はますます混乱してしまいます。

これと似たようなことは、皆さん体験しているはずです。

子供たちは、褒められれば同じ事を繰り返します。怒られればちゃんと止めます。
だから、大人は自分の言ったことに責任を持ち、状況説明を面倒がらずにしてあげて欲しいのです。


つづきは月曜にでも
1

2009/5/7

定められた基準  ストレス

連休中は、パソコンを触ることなく過ごしてしまいました。
何にもしないのは、かえって疲れてしまいますね!

今日は、「他人によって定められた基準」について解説してみます。

私たちにとっての「他人によって定められた基準」に対するストレスは、生まれたときから始まります。

多くの赤ちゃんは、親などの「大人によって定められた基準」のなかで育てられます。

話し方や言葉使い、起床時間や就寝時間、食事の時間や内容などに始まり、トイレやお風呂の使い方、掃除の仕方や片付けの決まりなどのように、生活の中での様々なルールは親などの大人が自分たちの都合にあわせて定めたものです。

勿論、「善悪に関するの基準」も「社会により定められた基準」も大人たちが自分に都合の良いように勝手に解釈して子供に押しつけている場合が多いのです。

本来、基準となる価値観が何もない赤ちゃんが6歳くらいになるまでの間に「親によって定められた基準」に従って育てられていく中で、やりたくないことをさせられたり、付き合わされたり、かまってもらえなかったりするだけでなく、基準に合わない時には怒られたり、怒鳴られたり、時にはたたかれたりする事もあります。

勿論これらがストレスになるために、それを回避したり、受け入れようとしていくうちに、次第に「親によって定められた基準」に合わせて行動するようになるのです。これをしつけと呼んだりしているのですが、この時期の経験が子供自身の中に、「自分によって定められた基準」の基本的な部分を作り上げていくのです。

「子供を見れば親のことが解る」と聞いたことがあると思いますが、この6歳までの家庭での大人の「振る舞い」や「基準」が一般社会の「基準」とかけ離れていればいるほど、子供は社会に出てから、「その他の人により定められた基準」と「自分によって定められた基準」との違いにストレスを強く感じるようになっていくのです。

もちろん、そのストレスが新たな基準を作っていくきっかけになるのですが…

続きは明日です

0

2009/4/30

メンタル・ストレス  ストレス

メンタル・ストレス

心理的ストレスの原因の中でも、「対人ストレス」は特に難しいストレスと言えます。今日は、「対人ストレス」について少し書いてみます。

「対人ストレス」とは、他人と自分の間に生じるものだけではありませんし、人の好き嫌いだけが原因ではありません。

多くの場合は、「価値観の違い」
もっと解り易く説明すると、「定められた基準」に対する違和感、不安、不満、怒り、恐れ、などが原因(ストレッサー)になっているのです。

余計に解らなくなったかも?…とりあえず、話を続けていきます。
まずは、3つのパターンを紹介してみます。

1.他人により定められた基準に対して、自分が当てはまらない事によるストレス
2.自分により定められた基準に対して、他人が当てはまらない事によるストレス
3.自分により定められた基準に対して、自分が当てはまらない事によるストレス

人により「定められた基準」とは価値観のようなもので、他の人と極めて近いことはあっても全く同じものは存在しません。

分かり易く例をあげてみると…

Aさん,Bさん.Cさんの3人はそれぞれ話すスピードが違います。
Aさんはかなりゆっくり話す人、Cさんは早口、Bさんはその中間くらいだとします。

AさんにとってCさんの話し方は、早口すぎて聞き取りにくいし、急かされているようで嫌だと感じるかもしれません。

逆にCさんにとってはAさんの話し方は、遅すぎてイライラすると感じているかもしれません。

これは、AさんとCさんの話すスピードに関しての定められた基準が違うために、お互いにストレスを感じているのです。

おもしろいのは、Bさんは中間的な基準であるので、誰にでも対応できると考えがちですが、Aさんにとっては早口でせっかちな人と思われることもあり、またCさんにとっては遅くてイライラする存在にもなり得るのです。

多くの人は、両極端の定められた基準よりもこの中間的な基準の場合が多いと思われるのですがどうでしょうか?

つまり、自分により定められた基準に従って話しているだけなのに、相手にとっては定められた基準が違うために、ある人には「早口でせっかちな奴やなぁ」と思われたり、別の人には「遅くて鈍くさい奴やなぁ」と思われたりするのです。

なんだか、おもしろい話になってきたでしょ!

まだまだ続きますよ
1

2009/4/27

心理的ストレッサー  ストレス

週末でバタバタしていたため、3日間も更新するのをさぼってしまいました。
今日は、ストレッサー最後の種類を解説します。

心理的ストレッサー
(人間関係、家庭問題、職業、受験、怒り、不安、緊張、不快感、焦りなど)

心理的ストレッサーと他の3種類のストレッサーは実は異なった特徴を持っていると言えます。

他の3種類のストレッサーとは、物理的、化学的、生物的なストレッサーのことであり、これらのストレッサーによってもたらされるストレス反応は身体にとって大変強力に作用し、場合によっては死に至ることもあります。

たとえば、大やけどや大けが、大手術などや、感染症、薬物中毒などがストレッサーとなり、身体がそのストレス反応に耐えることが出来なかった場合には死亡することさえあります。

ところが、この3種類のストレッサーは原因を特定することが出来る場合が多いため、しっかりと対策を立てて向き合えば軽減もしくは解決することが出来る場合も多いのです。

それに対して、心理的ストレッサーによってもたらされるストレス反応は死に至るほど強力に作用する事はほとんど無く、どちらかと言えば反応自体も弱い事が多いのですが、問題なのはストレッサーの本当の原因がはっきりとしない事が多いため、対策も立てにくくなり、結果としてダラダラとストレス反応にさらされ続けることになる場合が多いのです。

いわゆる「ストレス」として皆さんが認識しているのは、この心理的ストレッサーによるものに加えて、他の物理的ストレッサーや化学的ストレッサー、生物的ストレッサーが複合的に作用して身体の反応を強化したものが多いため、問題がややこしくなっているのだと思われます。

「ストレス」で悩んでいる人は、自分に関係するであろう物理的、化学的、生物的なストレッサーをしっかりと観察し、改善や待避する工夫をしてみましょう。この3種類のストレッサーの影響が軽減すれば、多少の心理的なストレッサーなら身体が負けてしまう事はないでしょう。

次回は、心理的なストレッサーをもう少し詳しく説明してみます。
3

2009/4/23

生物的ストレッサー  ストレス

今日もストレッサーの解説です。

生物的ストレッサー
(ウィルス、細菌、カビ、原虫など)

これらはすべて感染、および寄生されることにより生じるストレス反応を引き起こします。

対処する方法としては、ストレッサーに接触しないこと、もしくは接触しない環境づくりを考えることです。
また、万一接触してしまい感染もしくは寄生されてしまった場合は速やかに排除することが必要になります。

細菌には抗生物質が有効なのですが、これは本来カビが自分自身の増殖を妨げる周囲の細菌やカビなどを排除するために放出している毒素を利用しています。つまり抗生物質はカビの毒素なのです。

ここで問題なのは、抗生物質で排除することが出来る細菌やカビなどもいつまでもやられっぱなしというわけではなく、稀に耐性という毒素にやられない性質を持ったものが現れてしまうのです。これは耐性菌(緑膿菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、腸球菌などが有名です)と言うやつで、相当にやっかいなものなのです。

身体の中には善玉菌や悪玉菌、その他いろいろな細菌が共存しています。共存と言うよりは互いに牽制しながら勢力を広げようとしています。そこへ抗生物質を入れてやると善玉、悪玉関係なく、毒素に負ける細菌は死んでしまいます。

万一その中に耐性菌がいたとしたら、耐性菌以外の細菌が死んでしまった後はじゃまするものがいなくなるので、それはもう恐ろしい勢いで増殖してしまいます。こうなったら、効果のある薬は無いに等しいので免疫に頼るしかありません。免疫力や体力が弱い人にとっては実際には命を落とすことも少なくありませんので抗生物質の使用にはかなり注意が必要なのです。

また、ウィルスには抗生物質は全く効きません。頼れるのは自分自身の免疫力だけと言えます。
風邪などに抗生物質を投与しても全く効果がないだけでなく、かえってこじれてしまいます。
風邪などのウィルスに効く薬は無いと聞いたことがあると思いますが、風邪の時に飲んでいるお薬は、風邪のウィルスに抵抗したり、排除しようとする身体の様々な反応と共に生じる不快感を緩和するものなのです。

つまり、風邪に対抗しようとするときに生じるストレス反応を止めるために、お薬を飲んでいるとも言えます。本当に大切なことは、免疫力を上げるためにしっかりとタンパク質、ビタミン、ミネラルを摂り、十分な休息をとるように心がける事だと言えるでしょう。

…というか、普段から栄養と休息がしっかりと摂れている人はウィルスにやられないんですけどね。
0

2009/4/22

化学的ストレッサー  ストレス

今日はストレッサーの種類別解説の続きです。

化学的ストレッサー
(薬物、薬品、防腐剤、着色剤、酸欠、低血糖など)

酸欠は換気の行き届いていない部屋にいる場合に起こるのですが、身体の中で血液の循環の悪い部位でも局所的な酸欠になります。体の歪みや締め付けの強い着衣に注意しましょう。

低血糖については、スポーツとダイエットの栄養学で取り上げましたので、読み返しておいてください。

問題なのは、その他の化学物質がストレッサーになる場合です。

病気やケガをした時に病院や薬局で処方されるお薬は、人間の体に入り込む化学物質の中で最も強力なものです。そのため、医師や薬剤師にしか処方をすることが許されていません。

防腐剤、着色剤、発色剤などの食品添加物も化学物質ですし、たばこにもかなり多くの化学物質が含まれています。

また、抗菌剤や消毒液なども身体に入れば有害な化学物質になってしまいますので、現代の抗菌消毒ブームには注意が必要です。

長い期間にわたり化学物質を摂取し続けることで、ストレスの総量(トータル・ボディ・ロード)が各自の適応能力を超えると、「 化学物質過敏症」を発症します。

トータル・ボディ・ロードを少しでも超えてしまうと、極めて微量な化学物質に接触しただけでも反応して、頭痛・疲れやすいなど「化学物質過敏症」に特有な様々な症状が頻繁に出るようになってしまいます。

「化学物質過敏症」は「シックハウス症候群」とも言われる現代病であり、それぞれの人のおかれた環境で様々な要因があり、リスクも大きく異なりますので、滞在時間の長い自宅や職場の生活環境を見直して、化学物質を取り除いて曝露しないようにすることが、健康を維持する上で大切になります。

化学物質が体内に入り込む事によるストレス反応への対処法は、出来るだけ体内に入れないようにすることに尽きるのですが、実際には減らすことは出来ても完全に遮断することは困難なようです。

体内に入ってしまった化学物質は、ストレス反応を出来るだけ起こさないようにするために、出来るだけ早く解毒および排泄する必要があります。。そのためにも、しっかりとタンパク質やビタミン、ミネラルを摂取するように心がけましょう。

明日も続きますよ
0

2009/4/21

物理的ストレッサー  ストレス

ストレスに対処するためには、まず自分がストレス反応を起こしているストレッサーを知ることから始まります。対象となるストレッサーがわかれば対策も立てやすくなりますよね。

それでは、今日から種類別に解説してこうと思います。

物理的ストレッサー
(寒冷、温熱、気圧、衝撃、運動、騒音、放射線、外傷、手術、火傷など)

寒冷、温熱、気圧などの気候や環境に関するストレッサーは、衣服や空調など何らかの工夫をすることで穏やかなストレッサーに変えることが出来ます。

衝撃、騒音、放射能などは、ストレッサーであることがわかれば、ストレッサーからの待避行動を取ることが出来ます。

ただし、寒冷、温熱、気圧、衝撃、騒音、放射能などのストレッサーは、気候や環境などの外的な問題であることが多いために、どちらかというと本人が知らない間にストレッサーとなっているものです。

身体にストレス反応による異常が現れても、原因が良く解らない場合は、これらのストレスを疑ってみてください。これらは、意識すればかなり回避することが出来るものばかりです。

運動、外傷、火傷、手術なども、体にとっては相当な負担になるものです。これらは、なってしまったら回復するまではどうしようもないものなので、他のストレスを二次的に受けないように速やかに治すように努力しましょう。


他のストレスを二次的に受けるって??
たとえば…

運動により体が消耗しているときに、十分な栄養や休息を取らないで無理を続けていると、免疫力などが低下して今度は生物的なストレッサー(ウィルスや細菌に感染しやすくなる)を受けやすくなってしまいます。

外傷や火傷などの損傷から回復するのは基本的には自分自身の細胞の増殖力に左右されます。また、化膿したりするのは自分自身の免疫力が弱いからなのですが、これらを薬に頼ってしまい、傷口を過剰に消毒しすぎたり、薬を飲み過ぎたりすると、化学的なストレッサーを身体が受けてしまうことになります。

手術とは、身体に大けがを負わせる事と引き替えに、問題となっている部位を切除したり、縫い合わせたりすることで本来の状態に少しでも近づけようとするものなのです。患者様の多くは、手術を受けるとすぐに良くなると思っている人が多いのですが、この手術の際に受けた傷が新たなストレッサーになることも少なくありません。また、予後の状態に不安が出てくると、心理的なストレッサーにもなってきます。

物理的ストレッサーからくるストレス反応は実は身体への負担が非常に大きく、場合によっては死に至るものさえあります。

しかし、物理的ストレッサーへの対処は何がストレッサーになっているかが解れば、比較的対処がしやすいものばかりとも言えます。

やっぱり、「知らない者は損をする」のですよね
0

2009/4/17

ストレスのお話  ストレス

ストレス

皆さんは「ストレス」と言う言葉をどのようなときに使いますか?

職場のストレス、家庭環境のストレス、受験のストレス、不安、緊張、不快感、焦りなど様々なものを思い浮かべる事でしょう。
これらは全て「心理的なストレッサー」に対しての「ストレス反応」のことを言っているのです。

実は、日本では多くの人が「心理的ストレス」のことをいわゆる「ストレス」として認識しているようですが、「心理的ストレス」は「ストレス」の中の一つにすぎないのです。

ということで、今日は「ストレス」について勉強してみましょう。

「ストレス」とはカナダの生理学者ハンス・セリエが提唱した「ストレス学説」を起源とするものです。

「ストレス反応」とはホメオスタシス(恒常性)によって一定に保たれている生体のバランスが崩れた状態(ストレス状態)から回復しようとする時に体に起こる反応のことをいいます。

「ストレス」には生体にとって有益である「快ストレス」と不利益である「不快ストレス」の二種類があります。これらのストレスが適度な量だけ存在しなければ本来持っている適応性が失われてしまうために、生物には適切なストレスが必要であるといえます。しかし過剰なストレスによってバランスが失われてしまう場合があるため、様々なストレス反応が生じるのです。

ストレスの原因となる外的な刺激のことを「ストレッサー」とよび、その外的刺激の種類から

1.物理的ストレッサー
(寒冷、温熱、気圧、衝撃、運動、騒音、放射線、外傷、手術、火傷など)

2.化学的ストレッサー
(薬物、薬品、防腐剤、着色剤、酸欠、低血糖など)

3.生物的ストレッサー
(ウィルス、細菌、カビ、原虫など)

4.心理的ストレッサー
(人間関係、家庭問題、職業、受験、怒り、不安、緊張、不快感、焦りなど)

に分類されます。

また、これらのストレッサーによって起こるストレス反応は二つのパターンに分類することができます。

1.能動的ストレス反応(威嚇攻撃、威嚇逃走)
強いストレッサーが急に加わった場合に、交感神経が優位になり、心拍数の増加、血圧の上昇、骨格筋の血流上昇、瞳孔の散大、呼吸の促進、血糖の上昇、消化活動の低下などが起こり、攻撃行動、過興奮性、情緒不安定、躁うつ状態などが表面化します。

2.受動的ストレス反応(すくみ行動、フリージング)
ストレスが長く持続したり強すぎた場合、また対処に失敗したり処理不可能と判断した場合に、脳下垂体の機能低下や血糖値の上昇、炎症反応の低下、免疫反応の低下などが起こり、探索行動、母性行動、摂食行動、性行動、などの行動意欲が抑制されます。


それでは、ストレスに対処するためにはどのようにすればよいのでしょうか?


それは次回のブログで説明します。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ