今月のテーマ 

2009/6/29

顎関節症のチェック  顎関節症

今日は、顎関節症の自分で出来るチェック項目を紹介します。

顎や口の開け閉めで違和感があるなら、一度自分で試してみてください。


1. 口を大きく開けたときに、顎の開けやすさに左右差はありませんか

2. 口を開け閉めするときに、顎の付近で音がしませんか

3. 鏡の前で口を開け閉めするときに、顎が左右に振れていませんか

4. 鏡の前で顔を見ると、左右の目のラインと口のラインは平行になっていますか

5. 口の開け閉めで、顎に痛みはありませんか

6. 物を噛むときに、顎に痛みはありませんか

7. 耳の穴に指を入れて口を開け閉めするときに、痛みがありませんか

8. こめかみを押さえると、痛みはありませんか

9. ほほ骨の下を押さえると、痛みはありませんか

10. 耳たぶの付け根を押さえると、痛みはありませんか


どうでしたか?

10項目のうち3つ以上当てはまると、「顎関節症」の疑いが有るということになりますので、担当の先生に一度相談してみてください。

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2009/6/25

咬合と全身の関係  顎関節症

「咬合」や「顎関節」の問題は、顎関節やその周囲の筋肉、頚部の筋肉や骨格などにはじまり、全身の骨格や筋肉に様々な影響を与えます。

その結果、私たち手技療法で上手くいっていない患者様が咬合に詳しい歯医者さんに
「今まで身体に現れていた症状を改善するためにいろいろな治療を受けてこられたと思いますが、症状が完全には解決しなかったのは、実は咬合や顎関節に問題があったからなのです」と言われてしまいます。

また、その逆に全身の骨格や筋肉の問題が頚部や頭部の筋肉や骨格に影響を与え、最終的には「咬合」や「顎関節」の問題の原因になることもあるのです。

つまり、歯科で噛み合わせや咬合の治療を受けているのに、症状が思わしくない患者様が私の所に来られて、
「今までいろいろなところで噛み合わせや咬合の治療を受けてこられたと思いますが、噛み合わせや顎関節の問題が上手く解決しなかったのは、実は全身の骨格や筋肉の問題が大きく影響していたからなのです」
と私が言うことになるのです。

身体を上手く調整すれば、咬合や顎関節の問題も解決してしまうことも珍しくはありませんし、歯科治療によって患者様が長年悩んでこられた頭痛や肩こりが消失することも同様に珍しくはありません。

実際には、「咬合や顎関節の問題」と「全身の問題」のどちらが優先するかは、患者様の状態にもよりますので一概には言えませんが…

ただ一つ言えることは、私たちが行っている「全身の問題」に対する治療は、構造的変化よりも、機能的な変化や改善をもたらす方法が中心であり、歯科で行っている方法は構造を変化させる(歯の形を変えてしまう)ことが多いように思われます。

つまり、身体が歪んでいることを無視して「咬合や顎関節の問題」に対して歯科治療を進めてしまうことは、歪んだ身体に合わせて歯の形を変えてしまうことになります。

咬合や顎関節問に問題があったとしても、歯の形を変えてしまう前にまずは身体の歪みをしっかり整えてからでも遅くはないと思いませんか


次回は、咬合や顎関節のチェックの方法を紹介します。
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2009/6/23

噛み合わせと顎関節  顎関節症

今日から、少しずつ「噛み合わせ」と「顎関節症」について書いていこうと思っています。


一般の人にとって、「噛み合わせ」と「顎関節症」は同じカテゴリーにあると思われがちですが、実は少し違います。

今日は、それぞれの関係について説明しましょう。


頭蓋骨の模型を見たことがある人は解ると思いますが、頭蓋骨は上下で二つのパーツの集まりに分かれます。

上側にある大きな部分は、脳を納めている部分に眼窩(目玉が入っているくぼみ)や鼻、耳、おでこや後頭部などのパーツが集まっています。上あごはこの上側にある集合体の最下層に位置します。

下側は下あごの骨です。実際の私たちの身体では、筋肉や靱帯、関節包で支持された下あごの骨が、上あごの収まる頭蓋骨の上側のユニットからぶら下がっている状態になっています。

構造的に頭蓋骨の上側ユニットに下あごが連結している部分を、「顎関節」といいます。

「顎関節」は、耳の穴の前方にありますので、耳の穴に指を突っ込んで、口を開け閉めすると顎関節の動きと位置が確認できます。皆さんも試しにやってみてください!


これに対して、咀嚼(物を噛む時の動き)や会話(発語)などの機能的な動きには、上顎と下顎で対になっている歯の「噛み合わせ」が関係してきます。

この「噛み合わせ」のことを、歯科では「咬合」といいます。

噛み合わせに問題があると(上手く噛めない状態になると)、顎関節に余計な負荷がかかり、顎関節症の原因となってきます。

また、「顎関節症」になると、下あごの動きが上手くいかなくなり、「噛み合わせ」が狂ってきます。

この様に、「噛み合わせの問題」と「顎関節症」はお互いの原因になりうる関係にあるのです。


このお話は難しいので、少しずつ進めていきます。


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2009/6/18

ワクチン・ビジネス?  インフルエンザ

1ヶ月前にはあれほど大騒ぎしていた新型豚インフルエンザも、感染者は確実に増加し、レベル6にランクが上がったというのに政府もマスコミもあまり騒がなくなりました。

電車に乗っても、マスクをしている人はほとんど見あたりません。

1ヶ月前のあまりにも異常なマスコミの報道、そして簡単に影響される国民…

アメリカのニューヨークタイムズの電子版では「パラノイア(偏執狂)の国」と比喩されました。

まあ、バナナを食べたら痩せるとテレビ番組で紹介されれば、どのような仕組みで痩せるのかを全く理解せずに(勿論、栄養学的にはナンセンスな話です)日本中からバナナが売り切れてしまう国ですから…


さて、ここで大変興味深い情報を紹介します。勿論、本当の話です。


まずは、2009年5月14日の産経新聞に掲載された記事です。

世界的な感染拡大が続いている新型インフルエンザのウイルスについてオーストラリアの研究者が「人為的なミスで発生した可能性がある」との説を主張、世界保健機構
(WHO)が各国の保険局に調査を依頼するなどの騒ぎになっている。

という内容です。


また、NPO法人医薬ビジランスセンターの浜六郎氏が2009年の3月ごろに

「積極的に、高病原性遺伝子をヒト型インフルエンザに組み込み、豚に接種する実験が米国を中心に行われている事を重視しています。」
「人為的に確実に高病原性を獲得させたヒト型インフルエンザが実験室から一般社会に出る可能性があると考えています。」

と警告していました。


今回、新型インフルエンザの話題と共に過去の「スペインかぜの大流行(パンデミック)」が引き合いに出されていましたが、2001年9月18日の日経ヘルスに紹介された記事で、

オーストラリアのキャンベラにあるオーストラリア国立大学の科学者達が、「スペインかぜの原因となったウイルスは、豚と人間のインフルエンザ・ウイルスの遺伝子が組み換えられて出来たハイブリット遺伝子であったこと」を突き止めたと発表しました。


また、SARSウイルス(非定型型肺炎)について、ロシアの科学者が2003年の4月10日に次のように表明しています。

SARSウイルスは生物兵器の研究所で2種類のウイルス(麻疹「はしか」と流行性耳下腺炎「おたふくかぜ」のウイルス)を人工的に合成(ハイブリット)したもので、自然界ではこうした合成ウイルスは生まれることはあり得ない。また、生物兵器を創り出す際には、必ずそのウイルスへの予防策として抗ウイルスワクチンも創ることになっていると…


今回の新型インフルエンザは1919年のスペインかぜの大流行の後に何度も繰り返されているワクチン・ビジネスの再来ではないと思いたいのですが、

勿論、ビジネスの相手は情報に踊らされやすい皆さんです。
気をつけなはれや〜

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2009/6/15

非常勤研究生  顎関節症

週末の土・日の二日間は東京でのコアコンディショニング協会のワークショップセミナーに参加してきました。

参加者のほとんどが、アドバンストトレーナーの資格取得者でしたので、いろいろと認定試験についての話を伺うことができました。

1年前くらいまでは認定試験に合格することはさほど難しくなかったので、どんどん認定者が増えていくなかでコアコンディショニングのあり方や広まり方が、協会の理想とだんだんかけ離れていってしまったようです。そのため、今回、テキストから一新してトレーナーのレベルを全体的に引き上げようという事になったそうです。

私の場合、その移行期に受験をしてしまったので、さんざんな結果になっているのですが、よく考えると新基準に合わせて勉強をする事が出来ることは、結局は自分自身のレベルが上がることになるので、合格、不合格にこだわらず、より深い内容の勉強が出来ることを喜びに換えて取り組んでいきたいと思っています。


さて、前回のブログの続きですが…

チャンス到来で、私は緊張しながらも丸山教授に夢中で話をしていました。

「カイロプラクティックの治療院に来院される患者さんの中で、咬合や噛み合わせの問題によって上手くいかないケースが多くみられるのです。」
と私が話すと、

教授は
「君はどのようにして咬合や噛み合わせの問題が原因になっていると解ったのかい?」と質問されました。

私は、
「噛み合わせや歯科治療の影響で上手く噛むことが出来ないと思われる所で木製の舌圧子を噛んでもらうと症状が軽減し、他の場所で噛んでもらうと症状はほとんど変化しないんです。また、噛んでもらう場所を細かく変化させると症状もそれに合わせて変化するので、一番軽くなるところを見つけて、患者さんに家でも噛んでもらっています。」と答えました。

教授はにこにこと微笑みながら、
「へー、自分でその事に気がついたのだね、おもしろい!」
と言われました。

次に私が
「歯科治療が咬合問題の原因になっている事もあるような気がするので、しっかりと咬合や噛み合わせ、顎関節症について勉強されていて、結果も出せる先生を是非とも紹介してください!」と言うと…

「うーん、関西で本当の意味で咬合問題を出来る先生はほとんど居ないなぁ。だから今回この様な学会が立ち上がった訳だし、まだまだこれから研究をしていかなければいけない分野なんだよ。」…と、そして

「どうしてもと言うなら、うちの大学病院に連れておいで!」
とおっしゃいました。

私は
「ありがとうございます。是非そうさせていただきたいのですが、もう一つお願いがあります。私の所の患者さんを連れて行く前に、阪大の歯学部でどのような治療を実際に行っているかを見学させて欲しいのです。どのような治療を行うかを私が解っていないままに患者さんを紹介することは出来ませんので。無理を承知でお願いしたいのですが。」

とまあ、15年ほど前の私は図々しくも教授本人にこんなお願いをしてしまったのです。

すると教授はすごく驚き、そして喜んでいるような口調で
「君は若いのに熱心やな、君の言うことはもっともや!ますますおもしろい子やな。」
と言われ、すぐにパーティー会場の隅のほうにいた阪大の医局長の奥田先生を呼んでくださり、
「この子が見学に来たいと言っているから、君が窓口になって上手くいくように手配してあげてくれるか!」と言ってくださいました。

その翌週から1年間、毎週水曜日に大阪大学第一補綴科に見学に通う事になったのです。

それだけではなく、何と正式に「非常勤研究生」というポジションを与えてくださり、そして第一補綴科の全ての先生の行っている治療を私だけ自由に見て回わり、質問も自由に出来るようにしてくださったのです。


…とこの様に、私の咬合や噛み合わせについての知識や考えは、この1年間の「非常勤研究生」としてのリアルな体験から得ることが出来た物なのです。


丸山教授は現在、大阪大学の名誉教授になっておられます。

また、この時に知り合うことが出来た歯科の先生がたとは、今もおつきあいさせていただいています。


前振りが長くなってしまいましたが、次回のブログから噛み合わせと顎関節症のお話を数に分けて書いていこうと思っています。

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2009/6/11

教授との出会い  顎関節症

「かみ合わせや顎関節症に関して、正しい知識と技術を持った歯科の先生を早急に見つけなければいけないな!」

「でも、どうやって歯医者さんを見分ければいいのだろう?」

そんなことを考えている間にも、咬合や顎関節に問題を持った患者さんが次々と現れます。

というか、今までも来院されていたのでしょうが、私の方に知識と意識がないから全く気付かずに普通の治療を行い、患者様もまさか自分の噛み合わせが症状の原因になっているなんて、思いもよらなかったのでしょう。

噛み合わせの問題に気づいた私は、毎日多くの患者さんに治療の後に木製の舌圧子を噛んでもらうことで、最後に残った症状を取るということが続き、患者様にも自宅で食後に割りばしを噛んでもらっていました。

この様にして症状が改善された患者様は、咬合や顎関節の問題が本当の原因だと身をもって理解できるので、「結局、この噛み合わせをちゃんと治さないといけないのですよね。先生、良い歯医者さんを早く紹介してください!」と言われるようになってきました。

そんな時に、一宮の先輩から「全身咬合学会というのが立ち上がるらしいけど、一度一緒に参加してみない?」と電話が入りました。

これは偶然か、運命か!
私はもちろん大喜びで参加する事に決めたのです。

第一回目の全身咬合学会ということで、学会の方向性がまだはっきりと定まっておらず、発起人であるカイロプラクティックの先生による顎関節症の症例発表や歯科大の先生方の研究発表が中心となっていましたが、私にとっては目新しい物ばかりで、大変充実した内容でした。

そして、私にとって一番の出来事が夜の懇親会で起こりました。

ホテルの大広間の立食パーティーだったので何処のテーブルに付いても良かったのですが、私と先輩は出来るだけ前のテーブルに付くことにしました。

これは、先輩のアイディアで「上座に近いテーブルのほうが偉い先生が居るはずだから出来るだけ前に行こう」と私を連れて一番前の列の右側のテーブルに付くことにしたのです。

もちろん、カイロプラクティックの偉い先生の顔はほとんど知っているので、あえて知らない顔の先生方の居るテーブルを選んでいます。

挨拶や乾杯が終わり、自由に歓談する時間になると、同じテーブルの年配の先生が「君は見たところ、ものすごく若いようだけれど、カイロの世界には君のような若い人が沢山いるのかい?」とか「どこから来てるの?」とか「この学会には、何を期待して参加しているの?」など、いろいろと話しかけて下さいました。

胸の所に目をやると、ひときわ大きな花飾りが付いています。これは学会に来賓として招待されていたとても偉い先生が付けているもののようです

少し緊張気味で受け答えをしていると、先輩が後ろから小突いてきます。そして、耳元で「チャンスやから、本当に聞きたいことを早く聞いたら!」とささやいてきました。

私は意を決して、
「カイロプラクティックの治療院に来院される患者さんの中で、咬合や噛み合わせの問題によって上手くいかないケースが多くあること。」

「この原因が成長過程での咬合不良(歯並びの悪さ)と歯科治療が原因と思われる咬合異常によることに気づき、咬合や顎関節の問題に精通した優秀な歯科の先生と知り合うことが出来ればと思い、この学会に参加したこと。」

そして、「多くの先生方の中からどのようにして知り合いをつくることが出来るか解らず、困っていたこと」などを一気に話しました。

その初老の先生は、にこにこしながら私の話を最後まで聞き終わると、
「若いのに関心やな!君は関西の人やったよね。ちょっとここで待っていなさい。良いのが居るから紹介してあげるわ!」
と言って真ん中のテーブルの所にいるこれまた胸に大きな花飾りを付けた先生に

「おーい丸山君、この若い子が君に話があるみたいやから、こっちに来て聞いてあげてよ!」

と呼んでくださいました。

「○○先生に呼ばれたら、話を聞かないわけにはいきませんね!」などと二人で軽くお話をされた後に、初老の先生は丸山先生を私に紹介してくださり、「後は自分でがんばってみ!」といって別のテーブルに移動されました。

これが、
大阪大学歯学部、歯科補綴(ほてつ)学第一講座教授、丸山剛郎先生
との出会いでした。

次回ブログに続く…
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2009/6/9

顎関節症と噛み合わせ  顎関節症

最近、顎関節症の患者さんを診ることが多くなっています。

患者さん本人が「顎関節症」と自覚されて、口腔外科や歯科医にかかったものの、症状が上手く改善しなかったケースや、症状は自覚しているが、そのまま放置しているケースなど、状況は様々です。

顎関節症と体の歪みの関係は年々明らかになってきており、全身咬合学会では、手技療法と歯科治療の両面から顎関節症や咬合(噛み合わせ)についての研究を進めてきています。


私と顎関節や咬合の問題との出会いは結構古いのです。(といっても18年くらい前からですが)

手技療法による治療に携わり3年目くらいたった頃のことです。治療の腕前も順調に向上し、患者様の身体を上手く調整する事に自信が出てきていたのですが、「体の歪みは順調に良くなっている」のに、「いまいち症状がすっきりとしない」という患者様が数人出てきました。

特に、肩こりや首のだるさといった症状の場合に多いのですが、仰臥位(仰向け)や腹臥位(うつ伏せ)での治療中には、症状がどんどん緩和されていくのですが、座位(座った状態)になると再び症状(肩こりなど)がじんわり出てきてしまうのです。

「これは何かがおかしいぞ」「ちゃんと治療しているはずなのに」など当時の私は若さゆえに少し自信過剰なところもあったのですが、あれこれ原因を探していく内に、何気なく患者様の口の中をのぞいてみたのです。

その時の事は今でも忘れられません。その患者様の奥歯が金色に輝き、上下の歯が接触する面がお互いに真っ平ら、それはもう見事な平面でした。

ためしに、顎を咀嚼(物を食べるときのすりこぎ運動)の動きをやってもらうと、上の顎に下の顎がぴったりとはまり込み、びくともしません。本人も「食事をすると肩がこるんだ」と言っています。

これはひょっとすると… 私は丁度検査用においてあった使い捨ての舌圧子(木製)を取り出し、この平らな咬合面(上下の歯の当たる面の間)に噛ましてみました。
患者様にこの板をしっかり噛んだり緩めたりと数回やったもらうと… 何と肩こりがどんどんマシになってくるのです。

この時を境に、肩こりや首の症状がすっきり取れない患者様の口の中を片っ端から観察し始めました。

症状が上手く緩和されないか、良い状態が持続しない患者様のほとんどに歯の治療や歯並びの不良がみられ、舌圧子を噛ませるとラクになることが解ってきました。

「あ〜良かった。僕の治療がヘタクソだから症状がすっきりしないんじゃなく、かみ合わせの不良が関係していたんだ!」と僕自身はスッキリしたのですが患者さんはスッキリとは行きません。

「板を噛んだらラクになることは良く解ったけど、これからどうすればいいの?」

確かに… 特に、歯科治療を受けてから調子の悪くなった人は深刻です。今まで治療をしてもらっていた歯医者さんに、かみ合わせに対しての正しい知識が無かったから調子が悪くなるような治療を知らずにやってしまったのですよね。

「これは、かみ合わせや顎関節症に関して、正しい知識と技術を持った歯科の先生を早急に見つけなければいけないな!」


こんな感じで、私が顎関節症やかみ合わせの勉強を始めることになったのです。

次回のブログに続きます。
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2009/6/7

涙の認定試験  ひとりごと

昨日は夜遅くまで日本代表のサッカーがワールドカップ本戦出場を決めた試合を見ていました。
日本代表の皆さん、ワールドカップ予選通過オメデトウ
見ているのも苦しい試合だったので勝つことが出来て本当に良かったです。

しかし、喜んでばかりではいけません。新聞のコラムにも書いてありましたが、出場の最速決定を喜ぶ事には意味はなく、本大会でどれだけ遅くまで参加し続けるか(勝ち続けることが出来るか)が大切なのです。

さて、私は前回敗戦となった日本コアコンディショニング協会のアドバンストトレーナーの認定試験に5月24日に再チャレンジしておりました。

万全の体制を整え、手応えも前回よりもあったのですが、結果は残念ながら不合格でした。

不甲斐ない結果に落ち込み、今回はブログには書かないでおこうかと金曜と土曜は悶々としておりましたが、黙っていると余計にストレスが溜まってしまうので、やっぱり報告することにしました。

再試験の申込みをしてすぐに、協会から「テキストの内容がより実践的に変わった」とのことで新しいテキストが送付されてきました。

今回の試験はその新テキストに沿って行われているようで、試験官からのコメントは前回の試験では問題にされていないような細かい事まで要求されているものでした。
(自分的には前回よりも遙かに上手くできたつもりだったのですが、なんと今回の方が点数が低かったのです

残念ながら今回も不合格という結果になってしまいましたが、協会や試験官の要求している内容がどんどんレベルアップしていること自体は、これからのコアコンディショニングに関わる業界全体が底上げされることになるため好ましいことだと思われます。

ぶっちゃけ、トレーナーの資格が無くても治療家の立場でコアコンディショニングの指導を行う事には何の問題もありません。
つまり、レーナーの資格を無理して取る必要性は全く無いのですが、ここまできたら合格するまで何度でも挑戦し続けるつもりです。

だって… 負けたままでは悔しいじゃないですか!
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2009/6/4

息苦しさと不整脈  臨床レポート

前回と前々回、に「肺血栓梗塞症」と「肺性心」について説明してきました。
今日は、この患者さんの臨床レポートです。

この患者さんは、長年大病院で総婦長を務めてこられた78歳の女性です。

56歳に腰痛に悩み、椎間板ヘルニアの手術をされています。おそらく、脊柱管狭窄症も併発されていたと思われます。

手術後しばらくは腰痛は軽減していたのですが、4年前に自転車に乗っているところを車にはね飛ばされて頚部と下腿を損傷、腰痛も再発します。

そして、3年前に「肺血栓梗塞症」と「肺性心」が発病したのですが、何とか命は取り留めて今日に至るそうです。

少し話すとすぐに息が苦しくなり、しばらく細かい呼吸で息を整えてからまた話し出すというような状態で、問診もなかなか進みません。

また、呼吸が苦しいのか、頭が膝に付きそうなくらい丸まってきます。身体を反らすと、背中が痛いのだそうです。これでは上手く呼吸が出来るはずがありません。

日常生活では、腰が痛く、足がなかなか前に出ません。また、少し歩くとすぐに息が切れてしまい、立ち止まって息を整えてから、再び歩き出すというような状態だそうです。

手技療法では、直接的には「肺血栓梗塞症」や「肺性心」に対して治療できないことを、お話しさせていただいてから、身体全体の調整をしてみることにしました。

まず身体の状態を診てみると、骨盤が左にしか振れなくなっていました。また、股関節は右と左で可動範囲が違うため、左右同じ動きが出来ないようです。胸郭は右は勿論、左もほとんど可動性がありません。これでは呼吸も上手くできないでしょう。上肢も挙上の可動がかなり制限されています。

早速、骨盤の歪みの原因の一つと思われる右の下腿(ふくらはぎ)の捻れを緩めていきます。大腿(太もも)の筋肉の歪みや股関節の可動制限も緩めていきます。

つぎに、骨盤の右への可動性を確保するための手技を用いながら、同時に胸郭の動きの制限を緩めていきます。
呼吸似合わせて、胸郭の可動制限が起こっている部位を見つけながら、どんどん緩めていきます。

はじめは、頭が膝に付きそうな位に丸まっていたのが、かなり起こせるようになってきましたが、首が上を向けられないようです。最後に、僧帽筋(首の後ろから背中にかけての広く大きな筋肉)の可動性を上げる手技をして、初回は終わりにします。


2回目からも同様に、少しずつ体の歪みを整え、各関節の可動性を上げ、筋肉がうまく働くように治療を進めていく様にしたところ、3回目に来院されたときには、息も切れずに経過を報告され、なんと不整脈も全く出なくなったと喜んでお話しくださいました。


5回目を過ぎた頃から、咳がほとんど出なくなったと報告してくださいました。また、腰や足もあまり疲れにくくなり、少しずつ長く歩くことが出来るようになってきたとのことです。


現在は栄養素(オーソ20)も摂り始めて、徐々にですが全体的に身体の調子が上がってきている事を実感されているようです。

右の肺が萎縮してほとんど機能していないこの様なケースでも、手技療法を上手く用いることで身体の各部の可動性を改善することが出来ると、その結果として内臓の機能の低下を少しでも正常な状態に近づけることが出来る事もあると思われます。


手技療法の可能性はこれからもまだまだ広がっていくと私は思っています。
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2009/6/3

肺性心  臨床レポート

今日は「肺性心」について紹介します。

どんな病気?

「肺性心」とは、肺の病気が原因で肺での血液の流れが悪くなり、肺へ血液を送り出している右心室に負担がかかって、右心室が大きくなったり(右室拡大)、右心室のはたらきが悪くなった状態です。つまり、もともとの心臓病でなく肺の病気が原因で心臓に異常が起きたものを肺性心といいます。


どのようにして起こるの?

慢性閉塞性肺疾患、肺結核後遺症、肺線維症などの慢性の肺の病気と、昨日紹介しました肺血栓塞栓症や原発性肺高血圧症などの肺血管の病気が原因となります。
 
通常は慢性に経過する病気が多いのですが、重篤な急性肺血栓塞栓症では、右心不全のためしばしば呼吸困難や意識消失を引き起こします。このような病態を急性肺性心と呼びます。


どんな症状?

咳、痰、易疲労感(疲れやすい)のほか、胸がゼーゼーしたり(喘鳴))、呼吸困難が出現たりします。

進行すると呼吸困難が強くなり、酸素不足のために唇や爪が紫色(チアノーゼ)になったり、静脈の流れが悪くなるために肝臓がはれてきたり、むくみ(浮腫)が出てきたりします。



治療の方法は?

基本的には、肺性心の原因である肺の病気に対する治療を行います。

低酸素血症は肺血管の抵抗を上昇させ、肺性心を悪化させる要因となるので、慢性呼吸不全を合併した肺性心の患者さんでは在宅酸素療法を行います。ただし、不用意に多量の酸素吸入を行うと、血液中の二酸化炭素がたまりすぎ、呼吸が止まってしまうことがあるので注意が必要です。

右心不全に対しては、右心室にかかった負荷を軽くするため、余分な水分を尿として排泄させる利尿剤や、心臓のはたらきを強くする強心剤、血管拡張剤などを使います。


今回の患者さんも、初診の時の問診の間も、呼吸がゼイゼイしていましたし、細かく呼吸していました。また、話している最中に疲れてしまうようで、どんどん身体が丸くなってきていました。

このような、難しい問題を抱えた患者さんを皆さんはどのように診ていくでしょうか?

明日は、私が行ってきた治療とその経過を書いてみます。
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2009/6/2

肺血栓梗塞症  臨床レポート

現在当院には、「肺血栓梗塞症」と「肺性心」という病気を持った方が、「息が苦しい」事を主訴として来院されています。

症例の紹介をする前に、今日はこの「肺血栓梗塞症」を紹介しようと思います。


どんな病気?

心臓から肺へ血液を運ぶ血管である肺動脈に、塞栓子(血液の塊(かたまり)、脂肪の塊、空気、腫瘍細胞など)が詰まり、肺動脈の流れが悪くなったり閉塞してしまう病気を広く肺塞栓症といいます。

このなかで血液の塊(血栓)が原因で起こったものを肺血栓塞栓症と呼び、肺塞栓症の大部分はこれにあたります。
 
肺梗塞症は、肺塞栓症によって肺組織への血流が途絶え、その結果、その部分から先の肺が壊死(組織が死んでしまうこと)してしまった状態をいいます。


どのようにして起こるの?

最も多いのは、下肢の静脈内でできた血栓が原因となるものです。近年問題になっている、いわゆる「エコノミークラス症候群」もこのひとつです。
 
海外旅行などで長時間飛行機に乗ると、座ったままで長時間同じ姿勢を保つため、下肢の深部静脈で血液が固まり血栓ができます。飛行機から降りようと立ち上がった時に、血栓が血液の流れに乗って移動し、肺動脈を閉塞するというものです。

病気や手術のため長い間寝たきりの人なども、同じように下肢静脈での血液の流れが悪くなり、血栓をつくりやすい傾向にあります。

予防としては下肢の屈伸運動をしたり、長時間の座位を避けるようにする、脱水にならないように水分を十分に摂るようにするなどがあげられます。


どんな症状?


肺血栓塞栓症の3つの徴候として、突然の胸痛、呼吸困難、頻呼吸(呼吸が浅く回数が多い)があげられます。血栓が小さい場合には症状がないこともありますが、血栓が大きく、太い血管に詰まった場合には、ショック状態となり死に至ることもあります。
 
肺梗塞症を合併すると胸痛のほかに、血痰(けったん)や発熱、発汗が現れます。


治療の方法は?

発症直後の治療としては、基本的にヘパリンなどの血液が固まらないようにする抗凝固薬を点滴静注で使います。重症の場合には組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)といった血栓を溶かす薬(血栓溶解薬)を使って積極的に治療します。そのほかに、手術やカテーテルで血栓を取り除く方法もあります。

肺血栓塞栓症は再発が多く発症すると命に関わることがあるため、病状安定後であっても予防的治療として抗凝固薬(ワルファリン)の内服を少なくとも3カ月、危険因子をもつ人は一生涯服用します。下大静脈にフィルターを留置して肺動脈に血栓が流れ込むのを予防する方法もあります。


当院にお越しになった患者さんは、左のヒラメ筋の静脈瘤で生じた血栓が右の肺につまり(梗塞)、右肺が萎縮してしまっています。

現在は病院からワルファリンを処方されて、40日に1回薬の効果を判定する検査を受けているのですが、医師の思うように血栓が減っていないようです。


明日は「肺性心」を紹介します。
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