2008年10月16日(木)
今日は、サチさんのショートステイの出発の日でもあり、ケアマネさんの訪問日でもありました。
9:00すぎにピンポ〜〜〜ン。
ケアマネさんのご到着。
サチさんは、ご挨拶だけすると、すぐにトイレへと直行でした。
その間にケアマネさんと私とで事務処理だけを手早く済ませて、
・サチさんの来月計画書受け取り
・サチさんの介護更新の為の計画書受け取り
・母の来月計画書受け取り
・1月のショートステイ予定(三ヶ月先の予約をお願いする為)
・来月の訪問日の決定
サチさんがトイレから戻りました。
もう、9:40頃・・・苦笑。
早速、ケアマネさんとサチさんとの他愛無い会話が始まります。
どうやら、サチさんの若い頃の職業についてのお話となったようです・・・
サ(サチさん)「私は、娘時代『もしもし嬢』をやっていてね。」
ケ(ケアマネさん)「へぇ〜、凄いですねぇ〜。昔の電話交換手ですよね。憧れのお仕事ですよね。」
サ「そうねぇ。昔の若いこの憧れだったわねぇ〜。」
ケ「試験とか受けたのですよね。」
サ「そうねぇ。試験受けたのよ。昔は若い子の憧れだったわねぇ〜」
ケ「○○さん(サチさんの苗字)は、頭が良かったのですねぇ。優秀じゃないともしもし嬢にはなれませんから。」
サ「・・・・そうでもないけど。憧れだったわねぇ〜。0から1500番まで線があってね。それを繋ぐの。○○番って言われて、かける人と受け人とに繋げて、話の内容も聞こえるけど、秘密だから。
時々、誤切断してしまって、良くお世話になっている美容院の人で、誤りに行った事があるのよ。」
ケ「そうですかぁ〜。」
という話が、何度も何度も繰り返し続いていましたが、サチさんは、遥か遠くを見るような目で嬉しそうに懐かしそうに、私が今までに何度も聞いた来た話を今日、初めて、ケアマネさんに延々と話し続けていました。
たぶん、サチさんのもしもし嬢のお話に出てくるお電話は、「となりのトトロ」の映画で、さつきが
お父様と電話をするのに、ご近所のおばあちゃんのお宅まで借りに行ったシーンがありましたが、
そんな時代の話だと想像して見て下さい。電話をかけるのに、ぐるぐる回して交換手を呼び、自宅には電話があるうちが少なかった時代の話です。
その後、
ケ「昔は、自宅にも電話機がなかったのですよね。今はね、携帯電話を一人が一台持っている時代にかわりました。」と言って、携帯電話をサチさんに見せてくれました。もしかしたら、サチさんは、初めて見たかもしれません。そして、カメラも付いていて、撮った写真を保存できることも、今日、知りました。
驚いていました!!
たぶん、サチさんは、電話といえば、自宅の電話を連想していたことでしょう。
もしもし嬢の時代から、携帯電話の発展まで、実に時代の変遷を感じた話題となりました。
そういうしている内に、次のピンポ〜〜〜ン!!お迎えです!!
ケアマネさんが、「まぁ、お出かけだったのですね。おめかししていらっしゃるから、そうかと思いましたが、お邪魔してしまってごめんなさいね。」と。
サチさん「いえいえ、とんでもありませんよ。ありがとうございました。」と。
そして、私の出番です。
「今日はね、○○(ショートの名前)にお泊りが取れたのです。ご準備はしてありますので、
お天気も良いし、海を見てきて下さいね。」と、お惚けです。
「へぇ〜〜〜〜!!!!!、泊まり・・・・トマリハイヤナンダヨォ・・・・ワタシ・・・」とサチさん。
「お天気も良いし、海が綺麗で、気持ちが良いですよ。行ってらっしゃい!!」とケアマネさん。
「そうですね。たまにはね。」と言いながら、玄関へ・・・・
すでに、お荷物は、送迎車の運転手さんへとお渡ししてあります。
仕方が無いと言う感じで、サチさんは、車に乗ってくれました。嫌そうなことを言いながらも、足は、ちゃんと、観念したかのように玄関へと向かってくれる事が救いです。
車にサチさんが乗ったことを確かめてから、運転手さんへささやく私。
「いつも、出発時に嫌だというので、今日は、嫌な思いを最短距離と考え、ピンポンなってから言いました。たぶん、本人の気持ちは今、不安状態かと思います。車の中で楽しい会話をお願いします。」と。
「わかりました。いつも、いらっしゃる間は、とても楽しそうですから、大丈夫でしょ。」とニコニコ顔で優しく話して下さいました。ほっ!!
車が出発する間際、サチさんが指を一本、二本、三本と出しました。
私は、一本だけ、指を立てて、答えましたが、心が痛かった・・・
そう、サチさんは、
「一泊?二泊なの?三泊なの?」って、聞いたのです。たぶん。
だから、
「一泊ですからね」って、答えたのです。
この光景を、ケアマネさんは、玄関の中で、黙って、一部始終、見守って下さって、
「出発してしまえば、大丈夫です!!早めに伝えても、直前に伝えても、返ってくる言葉や思いは全く同じことなのだから、ご本人の不安な時間を極力短くしてあがることが○○さん(サチさんの名前)には、
良い事なのだと、私は感じましたよ。」・・・・と。
徐々に、徐々に、『お泊りであること』を伝えるタイミングを遅らせて、最後のところにたどり着いた思いがしました。
『騙しているわけではないのだから、これでいいのだ』と自分に言い聞かせています。
サチさん、指でもお話できましたね・・・・・