(2007.4.1.更新)
サチさんがデイを利用し始めて、1年9ヶ月が過ぎました。
お陰さまで、デイやショートを利用させていただいて、サチさんも家族も平穏な日々を続けることができております。
開始時のお互いの混乱、交錯する気持ち、それぞれに山あり谷ありでした。
1.介護認定がおり、要介護1からのスタートでした。
最初はデイを週1回から始めて、休む日もありました。(理由は「風邪をひいたから」「なんだかかったるいから」でした・・・)
私の方が、対応方法に悩み、混乱していて、義母の言葉を真っ正直に受け止めていたころでしたので、休ませてしまった日も何度かありました。
本当の風邪も事実ありましたが(笑い)・・・・
今では、サチさんの言葉に関しては、
その真実を見分けるプロです^^
2.3ヶ月位して慣れてから、デイ週2回に増やしました。
週2回に増やしても、本人の中では最初の週1回がインプットされてしまっているようで、「一週間は早いねぇ」と未だに言っております。相性の良いデイだったようで、2回にすることは比較的すんなりでした。
3.デイに慣れた頃、ケアマネさんからのアドバイスで、
外出も侭ならず、一人にできないサチさんのために、ショート利用を勧められました。
始めは主人も私も、慣れない環境の所に宿泊するということに躊躇しておりましたが、サチさんの今後のために決心しました。
そう、これから先、私が寝込んだり、誰かが入院した状況、何か起こったときのことを考えると、
もう、私一人で対処するには、難しい症状になっていること、大家族の様々な突発的事態を考えると、徐々に慣れておいた方が突然初めてのショート利用するよりもサチさんのためにもなると思い始めました。
実際問題、サチさんと同居してからも、家族の入院・手術、怪我等、いろいろあって、その都度乗り越えてきましたが、
おもうような付き添いもできず、家族には不自由な思いをさせていました。
これから、ますます、色々な状況を想定しておかないと、家族みんなが路頭に迷います。それで、決心をしたのです。ショートステイの利用を。
4.一泊ショートを2箇所、体験しました。
今の通所している施設の方が好印象だったようで、海が見えて山がある、その保養所を思わせるような環境の施設でショート利用を続けております。外観はポイント高かったようです。
今でも、 「海が見えて、裏が山で」
といつも口にしています。
やはり、お泊りは億劫のようで、度重なる拒否はありましたが、最近、こちらの対応が慣れてきて、何を言われても、動じなくなって(心臓に毛がはえましたよ^^)。サチさんのためにも良い事なんだと。
5.デイは前日に、ショートは当日朝、伝えるようにした所、嫌がる時間の短縮により、お互いに楽になりました。
ショートの前日は、デイだと伝えて寝てもらいます。一応、出かけるつもりでいる方が朝の混乱も少なく、
デイよりもショートの方のお迎え時間が遅いので、食事をして、お着替えをして、余裕をもって待っていられるので、全ての準備が整ったところで、ショートであることを伝えます。
「おばあちゃん、今日はね、お泊りが取れたって電話があったの。」「で、いつ?」「それが、突然だけど、今日からなんですって!!」(大嘘です。2ヶ月前から決まっているんですもの)
認知症の人には不安なことや心配なことを出来るだけ耳に入れないようにしてあげることが大事であることを学びました。
でも、親戚から、入ってしまうことは仕方がないのですが。誰かの入院だとか、訃報だとか・・・
私たち家族の耳に先に入ったときには、できるだけ、
遅くにサチさんに伝えることにしています。そして、伝えないで済むことは出来るだけ耳に入れません。
黙っているというのも決して楽なことではありませんが、やっと、家族中で慣れて来ました。
口にチャックです!!
最初はつまはじきにしているみたいで皆の心が痛かったのですが、慣れるものですね。その方が、お互いに幸せです。
6.週2回のデイと月一回のショートは私たち家族に
心の休息をもたらせてくれました。
(2007年3月より、週3回デイをお願いする事にしました。まだ、ペースがつかめません。)
人の脳の代わりをするって言うことは
想像以上に疲労感があるものだということが、
サチさんがショートを利用するようになって、
明らかになりました。
ショートでサチさんが留守の間、今までサチさんのために使っていた私の半分の脳が私に戻ってきます。
そうすると、頭が真っ白になるのです。本当ならば、戻ってきた脳で色々できるはずなのに、沢山の疲労感が一緒に戻ってきます。
可笑しいですよね。サチさんが居る時には気づかないことでした・・・・
そうして思ったのです。このままずぅ〜と、この脳の半分が戻る時間が持てなかったら、やはり、私の脳もパニックを起こしていたのだろうなって。
最初は、心の葛藤が一杯一杯ありました。高齢者を慣れない施設にお泊りさせてしまって、のんびりしていることに、罪悪感を感じてしまいましたが、なんとか、
平穏な日々を送れるのも、
デイやショートに定期的に通所できるようになって、家族にも心の平常が戻り、サチさん自身も心が落ち着いてきて、外に出て沢山の刺激を得たことにより、脳も活性化され、適度な運動を強いられることにより、体力維持を保つことが出来てきたからだと思います。
サチさんを一人にしては置けないのです。
エアコンのコントローラーも預けて置けませんからね。
何と言っても、エアコン、30度なんて平気なんですもの。寒くても熱くても、寒さを強くするのも、暑さを強くするのも、温度の上下ボタンを押して、30度になっているのです。それに気づいてから、エアコンのコントローラーも管理しています。
ピンポンなっても、インターフォンには全く出ないで、玄関にまっしぐらなので、怖いです。最近怖い事件も多発していて、悪徳商法のセールスも多いので、鍵をかけています。そして、インターフォンでの確認も重要になってきています。
家に居ながら何かが起こっても、判断力がなくなってしまったので、一人でうろたえるだけでどうなってしまうかわからないです。
他の人にはそれは見えない部分なのですが。
3日もずぅ〜と一緒に居れば、よくわかります。一人じゃダメだってことが。
お食事だって、食べることはできますが準備はできません。
お薬一日4回飲みますが、指示しないと、きっと、飲まないでいることでしょう。事実、私がいない時、しっかり、毎回の箱の中に、残っていました。昼食分が。
今は見ている前で飲んだことを確認しています。
7.サチさんの通所しているデイの利点
@いつも決まった方が送迎して下さること(コレはかなり重要ポイントです)
A振り替えができること(学校などの行事にも対応してもらえます。もちろん、利用日の追加もOKです。)
Bお迎え時間が一定ではなく、前日に電話連絡制なので、ある程度の希望時間を事前にお願いできることができること
C連絡帳があり、事細かな情報をお伝えすることができることーーーまた、それに詳しく返信してもらえること
それで、施設での様子がつかめています。
Dbed to bedであること⇒家の市の施設はdoor to doorなのですが、サチさんの施設は隣の市のため、
介護形態が違います。(近隣市の施設も利用可)
※bed to bed⇒施設のスタッフの方が、家の中まで入 って、ベッドから起こすということからできるということ。
door to door⇒施設のスタッフの方が、ドアの中まで入れないので、対応はあくまでも、ドアの外でということ。
8.まとめ
こんな風に、デイやショートを利用できて過ごせる人は
本当に幸せな方だと思います。
性格的に、また、年齢的に、症状によっては、こうした施設を受け入れることが出来ずにお困りのご家族が日本中には沢山いらっしゃるからです。
でも、日々は動き、やらねばならないたくさんのことがあり、こういう施設の利用ができないご家族のご苦労を思うと、介護のあり方を考えさせられます。
見学した時、そこで働くみなさんは優しさに溢れ、一生懸命で、誠心誠意接して下さっていました。お仕事以上にボランティアの精神に満ち溢れていらっしゃる方で無いと勤まらない精神的にも過酷なお仕事です。
でも、決して暗いイメージはありませんでしたよ。
だって、スタッフの方々が元気にしてあげたいと思い、家族に元気になって欲しいと望まれ、本人が元気になりたいと思い、そして、笑顔が一杯になれるところだから。
いつまで、デイやショートを快く利用できるのか
想像もできませんが、サチさんが頑張ってくれる限り、
健康維持のために続けられたら良いなあと思います。
本当に、施設のスタッフの方々、ケアマネさんには、感謝しております。
ケアマネさん曰く、
『このくらい(家は85歳、対象10年生まれ)のお年よりは戦争をかいくぐってきている人達だから、
大抵の事は我慢できて、心がタフだと。
へこたれない力は私達以上にあると。』
本当にそう感じている日々です。
初デイの日も、
初ショートの日も、
利用する前は、心の中は暗く、耐え難い『自己嫌悪』『罪悪感』に悩まされて、一人で人知れずに泣いてばかりいましたよ。
何度も何度も繰り返し、義母と家族が経験を積んでいって、その前後の義母の反応もじっくり観察したきたところ、
・本人もなれるものだということ。
・他の利用者の方も義母に慣れてくださると言うこと。
・施設のスタッフの方々も回を重ねるごとに対応方法をあれやこれや考えて、慣れてきてくださったこと。(利用者の喜ぶつぼをよく知っています)
最後に・・・
デイやショートを利用するとき、ケアマネさんとの情報の共有とこちらの家庭での状態をこまめにお知らせすることでケアの質が向上されると思います。些細な出来事もお伝えしておくとスムースに行きます。
デイでは特に、利用者の趣味や好み、声賭けの言葉など些細なことがコニュにケーションの役に立っていると思いますので、
・施設に任せっぱなしにしないこと
・ケアマネさんに任せっぱなしにしないこと
・『伝わっているつもり』『お願いしたつもり』
は、利用者自身が一番大きな影響を受けるので、情報のキャッチボールは大事な介護の仕事です。