2008年3月3日(月)
今日はデイのない日でしたので、いつものように、『学習療法』をして、
日記と、塗り絵を少し・・・
今日は、その後に、あることの初挑戦のことを考えていました。
以前より、
認知症ネットでアドバイスを下さるストックさんのHPの中で紹介している
「タクティールセラピー」に興味を抱き、いつか、私もサチさんの手に触れて、マッサージを
しながら、おしゃべりのひと時を過ごしたいと考えておりました。
人の手に触れるということは、かなり勇気の要ることです。
いきなり、手に触れるわけには行きません。
サチさんと私は姑と嫁の関係ですから、たくさんの段階が必要でした。
@おかしな言動を心配した
A薬の管理が始まった
Bもしかしたら、認知症ではないかと疑い色々調べた
C医師に再三相談し、介護認定を進められた
D再三、夫にBのことを告げたが、加齢によるものと軽く受け流された
Eあれこれ、指示をしないと日常生活ができなくなり、
どうしても、おかしな行動が気になり、再度、主治医に相談。
Fやっと、夫が認定の申請を承諾してくれて、デイの利用がスタートした
Gその後、認知症の診断が下り、夫の理解を得られ、デイの回数も増えた
Hショートステイ利用も夫の了解の下、月一回利用できるようになり、
私の心も安定し、『学習療法』や塗り絵、百人一首などのお勉強タイムを
寄り添いながら、できるようになった
そんなたくさんの経過を辿り、たくさんの歳月を要して、丸6年の月日が流れ、
やっと、手に触れるというギリギリのところまで辿りつきました。
タクティールセラピーを導入して行こうと考えたのは、今後、身体介助が徐々に増えて行くことが考えられるので、少しでも、肌を触れ合っておきたいと考えたからです。
その一歩前の段階として、『学習療法』などを取り入れて、至近距離に近づいた生活を送ってきました。
タクティールセラピーを本格的に導入するには、じっくりと私自身が勉強してからでないと出来ません。
今日は、その前段階として、手に触れるということを始めてみたというわけです。
実は、数日前、「おばあちゃん、ちょっと手を見せてね?」と言いながら、少しだけ、手に触れました。
ただそっと、手を見せてもらっただけで、その日は終えました。
今日は、一歩進んで、
ハンドクリームを塗る・・・・という行動に移ったのでした。
そうしようと心に決めて考えた事は、手に触れる為の私の手が荒れていたのではいけないと思い、
今日は朝から、何度も何度もハンドクリームを塗って、ツルツルにしておきました。
そして・・・・
バスタオルをテーブルに敷き、その上にサチさんの手を置いてもらい、
温めたハンドタオルでサチさんの手をそっと拭いてあげながら、
おしゃべりを始めました。
「今日は、少し、手のマッサージをさせて下さいね。」と言ったら、
とても嬉しそうな顔をして、
「すまないネェ」と言いました。
たっぷりのハンドクリームを手に取り、サチさんの指の一本ずつに丁寧に塗ってあげました。
すると、私は思わず、泣きそうな気持ちになりました。
人の手に触れるということは、こういうことなのですね。
癒されたのは、実は私の方だったのかもしれません。
手の平をマッサージするように塗っていると、
「なんて、きれいな手でしょう。若いから良いネェ。」と私の手を見て、そう言ってくれました。
86歳のサチさんからみれば、私は51歳の青二才・・・相当若いですものネェ。今気付いたのですが、
娘と私の年の差と同じでした・・・・
私はすっかりオバサンの手をしていますが、86歳のサチさんからみれば、若いツルツルの手のように見えるのでしょう。
そう、サチさんの手は、皮膚が薄く、優しくしてあげないと破れてしまいそうなくらいに弱々しく見えました。そんな手に触れて、私は感動してしまったのです。
手に触れることを許してくれたサチさんに・・・
きれいな手だねなんてお世辞を言ってくれたサチさんに・・・
今までのペースと同じように、のんびりゆっくり、進めて行きたいと強く感じました。
まずは、私が、タクティールセラピーのことをしっかり学ばないといけません。
学びながら、ハンドクリームマッサージで、スキンシップを続けたいと思いました。
最後に
お互いに自然に出た言葉は、
「ありがとうございました!!」
でした。