2008年10月30日(木)
自分自身が嚥下困難な状況(治療のため)となって、一月余り、経験したことで気づいたことを忘れない内に再度まとめておきたいと思います。
1.恐さ
飲み込みの悪いと感じたのは、食道へと食べ物が流れようとする時に、気道が狭くなっているような感じたしてからでした。
今までと同じ量を口にして、咀嚼力は十分にあるし味も感じるので、喉までは何とか、いつも通りでした。でも、その分量をゴックンしようとしたその瞬間、息が詰まりそうな感覚がありました。
むせてしまいそうな、呼吸ができなくなるようなそんな恐さを感じました。
きっと、嚥下困難な人の気持ちって、こうなのだろうなぁ〜と。
2.少量
口に頬張る量を少し(スプーンで言うと、小スプーン半分以下)にして、喉を通る分だけを食べてみると、その恐さは少しなくなりました。でも、ゴックンとするタイミングをいつも頭で考えないと出来ないのです。自然には入っていかないという感じを覚えました。例えて言うのならば、高いところから下を見て、ジャンプするタイミングを考えているような・・・そんな準備を脳がしているのです。
だから、それこそ、一口ずつ、「飲み込むこと」に集中しないと出来ないのです。
テレビをみている所ではなく、人の話を聞いている所ではありませんでした。
3.ゴックン中には話は禁物!
上記のように、飲み込むことに集中しているわけで、その瞬間に話しかけられると、むせそうでした。
「飲み込めないの?」とか、聞かれて、困りました。
もしも、話かけてもらうならば、飲み込み終了のタイミングが一番良いですね。
4.トロミ状態は重要!
脳は、美味しさとか彩りだとか、それよりも、「これ、食べられるかなぁ?」と考えているようです。
どんなものを躊躇なく口に出来たかを書きます。
プリン・茶碗蒸し・ヨーグルト・ポタージュスープ・ゼリー・卵豆腐・豆腐・アイスクリーム
ゼリー飲料(丸ごとバナナ・野菜ジュース・プロティン・ミネラル・ビタミン等等)色々有り
お粥・雑炊(ポタージュのようなトロミ位で無いと喉に詰まります。入って行きません。)
うどん(小さく切って、トロトロ状態まで煮込み、汁は水溶き片栗粉でトロミをつけました。)
味噌汁(そのままだとむせるので、水溶き片栗粉でトロミをつけました。)
水分補給には、ゼリー飲料か、市販のトロミ剤を混ぜた飲み物にしました。
トロミ剤はダマになりやすいので、十分に混ぜる事が重要です。
5.トロミ剤としては
・市販のトロミ剤(介護食のコーナーにあります)
・料理のついては、水溶き片栗粉
・おかゆやイモ類は十分トロミ剤となるので、おかずと組み合わせると食べやすくなると思います。
・ゼラチン
・寒天(水分多めのユルユル寒天)
6.粘りのあるものは危険!
柔らかい食感でも、粘りがあるものは、飲み込むのに苦労しました。
・ごま豆腐・パン・お粥(ドロドロした感じはNGでした。)
パンは、固まりやすいので、かなり危険な食材だと感じました。比較的柔らかな蒸しパンみたいなものも
飲み込むのに苦労しました。嚥下障害の出た老人には控えた方が良いと思います。
7.果物はゼリーに
果物を取るときには、ジュースにするよりも、さらにゼリー状に固めたものを食べた方が食べやすいと思います。ここまでは、自分自身には試さなかったのですが、ジュースそのままは飲めませんでしたので。
8.刺激物は控える!
酸っぱいもの(お酢、レモンなどのかんきつ類)、辛いもの、塩分の強いものは、むせる原因になりますので、控えた方が良いです。
まとめて見ると大したこともなく、介護食の本をみれば、一目瞭然のことばかりですが、自分の覚えとして書き記しました。
追記:
2008年9月実は私自身が8年前に患った乳癌による骨転移が見つかりました。場所が頚椎5番目で放射線治療を受けたのですが、その副作用により、一月ほど、嚥下困難な状況が続きました。ただ、介護をしている私にとっては、今後の介護食について考える上で絶好のチャンスを頂けたと思います。なかなか出来ない体験を今後に活かしたく、嚥下レポートを書いて見ました。