2〜3年前に、ちょうど上野樹里さんと映画で共演していたんです。『サマータイムマシン・ブルース』っていう。その現場で、ちょうど流行ってたんですよ。で、みんなで「のだめ役は樹里ちゃんだよね」って話をして盛り上がっていたんです。だから、のだめといえば樹里ちゃん、っていうイメージが強くて…。でも、そのときはまさか自分がこの作品に関わるとは思ってなかった。なんとなくいたな、っていうくらいの印象でしたね(笑)。
あ、そうですか? それは嬉しいです。僕も、台本が上がってきて、改めて読んでみたら、「あ、いい役だな」って思いました。やりがいのあるキャラクターだな、って思いました。しかも、実際に撮影に入ってからは、どんどん楽しくなってきています(笑)。
最初は、意外とすぐに出来たんですね。先生からも「覚えが早い」っておだてられて、「オレ、イケるんじゃない?」って思ったりしたんですけど…(笑)。ひとりで弾いている分にはいいんですよ。ロックな感じで勝手にやっていればいいから。でも、オーケストラのシーンになると、他の人たちと合わせなきゃいけない部分と、峰としての個性の部分をどうやって表現すればいいのか、悩みました。シーンごとにも違っていて、「このシーンはみんなと合わせて弾けばいい」っていうのもあれば、「このシーンは落ち込んでいるから…」「調子に乗ってるから…」っていうように、表現の違いを出さなきゃいけない場合もあるので。
そんなにプレッシャーかけないでください(笑)。まあ、ヴァイオリンに関しては、「絶対に弾けるようになる」ってことじゃなく、峰としてのオリジナルな表現、ということでいいかな、っていう気がしています。
あまりないですね。でも、小学校のときに、自分で立候補して合唱コンクールの指揮者をやったことを思い出しました。今日初めて言いますけど(笑)。「凄く難しいけど…」って先生に言われたけど、「でもオレがやる!」って言った覚えがあります。あとは鼓笛隊でトランペットをやったことがあるくらいですね。
大変ですね。もう、うんざりです(笑)。だって、ひとつのヤマ場を越えても、すぐに次のヤマ場がくるでしょ。演奏シーンは、これから先も毎回ありますからね。ワンシーン100何十カットもあって、1日中同じ場所に籠もってやる撮影が、1週間に1度必ずあるっていうのは大変ですよ。でも、そこまでこだわらないといけない作品ですからね…。それに、最近はその面白さっていうのも実感しています。
どの作品も大変ですけどね。人を笑わせたり、見てくれた人にテンションみたいなものを伝えたりするためには、そこに嘘があっちゃいけないと思うんです。僕自身が楽しんでいないと見ている人に伝わらないな、って。言葉で「今回の現場の雰囲気は凄くいいんですよ」っていうのは誰でも言えますよね。さっきも、桜(サエコ)の家を見てみんなで驚く、っていうシーンを撮ってきたんですけど、それだけでもみんなと一緒にいるとテンションが上がるんです。合間も、みんなで遊んだり、玉木くんをからかったりしてるだけでいい、っていうか…。そうしてるだけで、“いい”って思えるような空気が自然に出来ていますね。
今回は、それを感じますね。みんな真面目だし、優しいし…。いいヤツが揃った、って感じです。
普段からそのイメージがあったから、あまり変わりがないですね(笑)。多分、樹里ちゃんは、原作ののだめからあまり離れちゃいけない、っていう意識が強いと思うんです。そういう面では葛藤があると思うんですけど、僕からすれば「そのままでいいじゃん!」って言いたくなることもあります(笑)。彼女が感じたままやれば、それがもうのだめなんですから。
細かい演技プランはそれなりにたくさんあるんですけど、まず第一に、ネジを3本くらいはずして現場に来るようにしています(笑)。バカになる、っていうか、もっと鈍感にならなきゃいけないと思ったんです。自分の中に持ってる感覚みたいなものを鈍らせないと、この役は演じきれないな、って。思考よりも感覚を重視するために、捨てなきゃいけないものがたくさんありましたね。やっぱり恥ずかしさとかもあるし…。
例えば、みんなが動いているのを見ていて、敏感にそれを感じることは出来ますよね。でも、鈍感になった瞬間に、みんなの中に入って一緒に騒いじゃう、っていうような感覚ですね、僕の中では。そういう部分が自分の中にないわけじゃないけど、普段は隠している部分でもあるから、それを解放するというのは結構、思い切りが必要だったんです。だから、最初はためらいもあったんですけど、いまでは凄く楽しくなってきました。もう、このまま突っ走ろうと思ってます(笑)。
そうですね。峰で言えば、何か言いたくなったら指揮台に立っちゃう、みたいな感じですね(笑)。それがいまは自然に出来るようになったので、これから先も、その感覚をベースにしてもっと進化させていきたいですね。
峰があんなにふざけてるんで、「すいません」っていう思いもあります(笑)。でも、本当の玉木くんは、案外、千秋みたいなキャラなのかな、って思うときもありますね。『ウォーターボーイズ』を一緒にやったりしましたけど、玉木くんは、意外とはっちゃけるキャラが多かったと思うんです。でもいまは、僕が玉木くんを動かしたいんですよね。例えば、千秋を触る、っていう芝居だったら、どれだけウザく触れるか、とか(笑)。僕が台本に書いてないセリフを言うと、もの凄い勢いでセリフを返してきましたから、きっとツッコミが上手い人だと思うんですよ。そういう関係性も、出来てきました。
一番大事なことは、僕らがいま感じている『のだめカンタービレ』を表現することだと思っています。僕らは僕らにしか出来ない『のだめカンタービレ』を作りたいと思っていますし、僕は自分にしか出来ない峰を演じたいと思っています。そんな僕らの『のだめカンタービレ』を温かく見守ってください!

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