2007/7/4  23:51

「顔の見える」自治体婦人科検診へ!!  産婦人科診療

冒頭の診療予定にも書いているように、7月から9月までの3ヶ月間、計21日間(最初は19日の予定だったのが、2日延長になりました)、長野県東御市の子宮がん検診を担当させていただくことになり、最初の3日間を終えて戻ってきました。

7月2日(月)は、初日の打ち合わせがあり、この日だけ9時に病院入らねばならなかったので、7月1日(日)の夕方に長野に入りました。
東御市に行くのはもう5〜6回目だと思うのですが、やっぱり東京から近いですね!
1時間半もあれば着いてしまうので、爆睡すると終点の長野まで行ってしまいそうな勢いです・・・。
今回は上田駅前のビジネスホテルに泊まり、しなの鉄道(上田駅→田中駅まで10分)→タクシーで東御市民病院へ向かうことにしました。

今まで東御市の婦人科検診の集団検診は、各地域をバスで回って行っていたそうですが、今年から新たな試みで、市民病院を使っての検診に切り替えたとのこと。
「せっかく病院で検診するなら」と、保健師さんたちの積極的な働きかけもあって、希望者には2000円の自己負担で婦人科超音波(エコー)もできることになりました。
東御市民病院には婦人科がないので、どうなることかと心配していたのですが、人間ドックの施設の一部屋は婦人科用に確保されており、エコーは腹部検診で使われているGE社の上等のもの。(こういうこともあろうかと、経膣プローべも一緒に購入されていたそう)で、使い勝手は抜群!非常にストレスのない検診をさせていただいています。

今回の検診をお引き受けする上で、こだわりたかったのは、出来るだけエコーを併用したいということと、「顔の見える検診をしたい」というこの2点。

実は、自治体検診は、大学に居た頃にも交代で担当させていただいていたのですが、鳥取県も研修医時代にお世話になった兵庫県北部も「バス検診」でした。鳥取県のバスには検診台が1台でしたが、兵庫県のものはバス1台に検診台が2台並んでいて、婦人科医が左右に動きながら次々に細胞を取っていくんです・・・。ノルマもすごかった。確か最多で3時間に120人位の受診者だったと思います。
あれって、受診者の方もストレスでしょうが、私もすごく嫌でした。カーテンで仕切られ、顔の見えない状態で、ただひたすら子宮頚部の細胞を取っていく。
これじゃ、婦人科検診がトラウマになっても仕方がない。
なんとかしたいとずっと思っていました。

東御市でも、このような集団検診が嫌な人は、個人で産婦人科を受診して料金を補助するというタイプと選択ができるそうなのですが、この産婦人科不足の地方都市で、住民検診まで開業医さんが手が回るはずないですよね。そうなると、やっぱり集団検診の意識を変えていくしかない!

さあ、東御市の検診をどうするか・・・。

現在、銀座のクリニックでは、内診室にカーテンはありません。
バスタオルをひざ掛けのように掛けると、受診者からは診察されている部位は見えないけど、私たち医療者の動きや表情が見えるし、逆に私たちも受診者の表情や顔色などを確認できるので、安心できます。
・・・これに慣れてしまったので、最近はカーテンを閉めて内診するのにすごく違和感を感じてしまいます。

そこで今回、内診台が残念ながら旧式のベッドに足台がついているタイプ(最近のものは椅子式です)なので、安全を考えてカーテンを空けて台の昇降し、内診時に希望されたらカーテンを閉めることにしました。意外とカーテンを開けたままでの検査を希望される方が多く(閉めて欲しいとおっしゃるのは1〜2割といったところ)、正直驚きました。

「都会だから地方だから」という問題ではなく、「婦人科診療の常識・非常識」を一から見直し、本当に女性たちが望んでいる診療スタイルを「双方向コミュニケーション」で探っていかねばならないと感じました。

こんな感じで1日約70名のペースで、計21日ですから、1500人近くの検診をさせていただきます。ちょっとでも婦人科検診への抵抗感がなくなり、「これからも毎年受けたい!」と思っていただけるように、そしてこうして保健師さんたちと探っていく方式が全国の自治体に広がっていくように・・・試行錯誤しながら頑張りたいと思います。
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2015/6/22  11:21

投稿者:江夏 亜希子

あ、あと、「処女膜を無理やり破る」というのも誤解です。
「処女膜」は、いわゆる穴を全体に塞ぐ「膜」ではなく、「襞(ひだ)」なので、その開口している径より小さいものを入れる場合は、裂けたりしないですし、どうしても膣からの診察が必要な場合は、痛くないように局所麻酔のゼリーを使ったり工夫もしますし。
もし裂けても、それで「処女性が喪われた」と思われる必要もないですし、そんなこと(初めての性交のときに相手の女性の処女性)を気にされる男性がいたら、女性側がその男性との関係をちょっと考えたほうがいいと思います。

2015/6/22  11:11

投稿者:江夏 亜希子

「男性経験の検診のやり方の説明がありません」
とのことですが、
「性交経験のない人の検診のやりかた」ということでよろしいでしょうか?
子宮頸がん検診は主に性交によって感染するHPVによるものですので、性交経験のない方が自治体の検診を受けにいく必要はありません。
ただ、性交経験がない方も、筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患になることがありますので、かかりつけ医を見つけてエコー検診を受けることはお勧めします。
その場合のエコーは「経直腸(肛門から)」で行うことが多いです。
詳細はこちらをご参考にされてください。
http://happy.ap.teacup.com/akikoenat/898.html

2015/6/22  3:37

投稿者:´Д`

男性経験の検診のやり方の説明がありません汗無理に処女膜を破るのでしょうか?又は内診は拒否できますか?

2007/7/26  22:32

投稿者:ほーりー

先生、マクロビオティックは私も興味を持っています。でも、食材の調達とか料理とか難しそうで。どうしてますか?東京だったらいろいろ手に入りやすいのかもしれませんけど。まずは、少し、勉強してみたいです。それと、この前論文で読んだんですが、DHA・EPAは炎症を抑えるのにいいみたいですよ。PGF2αやPGE2の産生を抑えるようです。

2007/7/10  23:56

投稿者:江夏

ほーりー、コメントありがとう。
そして、この前は声を掛けてくれてありがとう。
久しぶりに医局の皆さんとゆっくりお話できて楽しかったです。
ほーりーもすっかり頼もしくなってるし、その他、後輩たちも頑張ってるなあ・・・と私のほうこそ刺激を受けて帰ってきました。
・・・その件については、また記事を書きたいと思います。
あ、そうそう、今来ている長野の町は、きっと「いまりん」の故郷なんだよね。この前は会えなくて残念だったので、よろしく伝えてくださいね。

2007/7/10  23:52

投稿者:ほーりー

先生、この前はありがとうございました。先生のチャレンジには頭が下がります。私もまずは、やりたいことを見つけないと・・・と思って論文読んだりはしてるんですけど。根がナマケモノなのでなかなかです。また、ゆっくりお話したいです。東京に行くときは相手してやって下さい。


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