「Eghbal Azar Vocals Vol.T」
音楽
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
ここ1ヶ月ぐらい、こればかり聞いてました。ペルシャ古典声楽の男性歌手、20世紀前半(おそらく)の録音です。
まずなによりも、屈強でありながら柔軟な歌唱に魅せられました。猛烈な声量を発してるのですが、完璧にコントロールされていて、耳障りなところがない。1月2日放送のNHK総合『プロフェッショナル〜仕事の流儀/イチロー・スペシャル』の中で、プロ野球選手のイチローが「筋肉の硬化を招きずらい、むしろ弾力性のあるやわらかい筋肉を作る」ことを心がけていると発言してるのですが、肉体を使ってその道を究めてゆく点では共通するところがあるのかもしれません。そして、伴奏者達も才能あふれる歌い手と共に濃密な世界を聞かせます。
これまで、ゴルパのCD“Mastam”より時代をさかのぼるイラン(ペルシャ)古典声楽を聞く機会がなかったのですが、この“Eghbal Azar Vocals Vol.T”を含むイランMahoor Institute of Culture and Artからの一連のCDシリーズによって、長い間の空白が埋められたような気がします。これから西アジアの音楽を語る時には、欠かせないアイテムになってゆくのでしょう。